シャッター アイランドのレビュー・感想・評価
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終盤がすきです。
ストーリーはありきたりというか、驚きはあまりなかったけれど演出がよかった。場面の切り替えのカメラ回しが昔風のものと今風のものどちらもあって面白かったし、映像の色味がすきだった。
なにより過去の回想のシーン、効果音や音楽は一切なくて環境音だけだったのがめちゃくちゃよかった。あののどかな景色が夫婦の歪みや悲劇をいっそうおどろおどろしく仕上げていてなんだかぞわぞわした。
また、どこまでが現実でどこからが幻覚なのか曖昧な不安、疑心暗鬼になってしまう主人公の気持ちを追体験できてどきどきした。
ラストはなんとなくメメントを思いだした。
自分にとってなにが幸せか理解し、重大な選択を下せる人って強いと思う。
他者からの期待されていることや、客観的に見てとるべき選択肢が、必ずしも自分の幸せに繋がっているとは限らないと、深く考えさせられた。
院長の悲しそうな顔や、全部理解して送り出した主治医の愛に心打たれた。
これまた考えさせられる1作品
視聴後の感想としてまず先だったのが、同監督の「沈黙」である。
具体的な記述は避けるが、これまでの苦悩を踏まえて、反抗せず受容する主人公テディの姿が「沈黙」の主人公の姿と重なる、と思った。つまり、テディは心のどこかで、直感的かつ微細な感覚レベルで、わかっていたんじゃないか、と思う。これは人により意見が分かれるかもしれないところだから、一個人の意見だと承知していただきたい。この、本当にちっぽけな、人の大事にするべきだがうまくできない心や感情を、スコセッシ監督はこの映画を通して描きたかったんじゃないかな、と私は感じる。
本編の構成としても私はよくできているように思えた。簡単にはわからないような謎をちりばめ、ラストで種明かししていくパターン。そこにテディの苦悩をストレートに、リアルに描いているから、思わず引き込まれ、ラストで衝撃を受ける。
とにかく圧巻の作品でした。
面白い!けど、、
結末がどう見えるか。
作品全体に、独特で不気味な雰囲気が漂っていて、そのただならぬ雰囲気にグッと引き込まれた。ディカプリオの演技も、さすがの一言で、引き込まれる一要素でした。キャストの人たちは一様に良い仕事してました。
そして、なにより脚本がスゴく印象的でした。見る人それぞれで真実の見え方が違う結末、よく作り込まれていますね。考えられる結末パターンは、
①テディ=レディスで、最後のテストに失敗した。
②テディ=レディスで、最後のテストは成功したものの、レディスが望んでロボトミー手術を受けると決意した。
③テディは連邦捜査官で、病院側に嵌められて、レディスに仕立て上げられた。テディはそれすら受け入れて、これから苦悩するぐらいなら、記憶も感情もなくす決意をした。
個人的には、③の結末なんじゃないかと思いました。最後の「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」のセリフが③パターンでしっくりハマるような気がします。ただ、一番恐ろしい結末ですが・・。
名前のアナグラムだけは、いらないんじゃないかなぁ。こじつけ推理物っぽい雰囲気が出てしまった気が。。
あと、終盤の警備隊長とテディがトラックに乗るシーンの合成感がスゴかったですね・・。
【どんでん返し】2度楽しめる映画!
原作はデニス・ルヘインのミステリー小説。
精神障害の犯罪者を収容した孤島で外部からやってきた連邦保安官2人が
行方不明の女性の捜索を依頼されるが嵐で帰れなくなり、
医者や精神病患者たちの奇妙な世界と
この島で行われている秘密に足を踏み入れてしまうというストーリー。
流し見はしないほうがいいです。しっかり見ないと分からないです。
初見で全てを理解するのが難しい映画だと思いました。
■随所に伏線が散りばめられている
相棒のチャックの武器の取り扱いが下手だったり・・
67番目の患者が〇〇であること・・
妻ドロレスが火事で亡くなったのに、夢の中でずぶ濡れだったり・・
他にも伏線がいっぱいです(´∀`*)2回目観るのが楽しい~
■妄想と現実の境目が分かりにくい
明らかに妄想なのはCG使ってる部分や妻の登場で分かりやすいのですが
他のシーンは分かりにくいですね。例えば洞窟のシーンは妄想なのか?
医師達のロールプレイ治療の一部なのか。
■地味だけど引き込まれる
映画としては派手な演出もないし、地味な展開が続きますが
頭を働かせる映画で個人的には面白かったです
■勘の良い人なら開始40分で謎が解ける
私は最後まですっかり騙されましたが違和感をずっと持ちながら観てました。
最後にスッキリしました(・∀・)
■2回目観るとより面白くなる
どんでん返し映画と言えば2回目観るのが面白い!
【シックス・センス】【トゥルーマン・ショー】【クライングゲーム】【22年目の告白 私が殺人犯です】
↑これらもお勧めです♡
ディカプリオだったから最後まで観れたような気がします。
彼じゃなかったら序盤で寝落ちしてること間違いなしw
正気がわからなくなる
・あの島が精神病患者を治療している施設という事以外、全てトラウマ、妄想だったのかな。
・観てる最中は理解が追いつかず、途中からこの人物はいるのかいないのか?どちらが悪いのかと疑いながら観ていきつつ、何がどうなってるだろう?と当惑した。けど、ディカプリオの状況を観ている人と一緒に体験している気持ちになれていたのかもしれない。となると、あそこに、収容されるほどの病気などを、抱えるのは、しんどいなぁと思った。
・崖から相棒が落ちたと思い、見にいくと人の形になった柄っていう所が面白かった。
レオナルドディカプリオはすごい!
レオナルド・ディカプリオ主演で映画化。1954年、失踪した女性患者...
まさかの
3日前に主人公がまさかの患者だったっていう、精神病棟サスペンスを見たばかりだったので、開始早々レオ様もしかして患者なんじゃ.....
って思いながら見てしまったから、最後の衝撃が半減した!!
運が悪かったです笑笑
でも、こちらの作品の方がダントツで面白かった!
やっぱりレオ様はすごい!
思わず引き込まれてしまう演技で、物語に深みが出る。
結末はなんとなく途中から察しがついてたけど、レオ様の気が狂った原因を映像で流すとは思わなかった。
あれは、誰でも気が狂います。ひどすぎる。
ラストの主人公は、多分正気だったんでしょうね。
正気だからこそ、現実の苦しさに耐えられなかった。
だから、廃人になる事を選んだんですね。
鬱映画ではありましたが、見応えのあるサスペンスを堪能できました。
一度じゃまだまだ二度目で納得三度見返しクセになる
初めて見たときは、
本当に精神患者
本当は保安官
どちらが本当だか分からなかった。
2回目を観たときに、視聴者に対するミスリードや、最後の台詞でやっぱり、テディは正気で、そして正気のまま死にたいと考えたんだろうなって思った。
三回目を観たときに、あれ?マークラファロだわ!若!
まさかこの作品に出演していた当時は、自分がガンマ線で緑の巨人になるとは夢にも思ってないだろうな。と、ニヤニヤしてしまう。
スコセッシ監督の独特の美意識で選ばれている女優陣が、気持ち悪さと綺麗さのハイブリッドだと思う。綺麗なのに不気味だったり、人を不安にさせる顔を演技できる女優魂に賞賛を送りたい。
一度鑑賞した人にも是非もう一度見返して欲しい。
ディカプリオのイライラする演技ほど、観ていて不安になるものはない。
そう、結局この作品は、次は殴られるのかな、次はこうなったら嫌だなと言う観ているもののミスリードを巧みに操作して成功した作品だ。
自分が観た後は、純粋な感性の友人に視聴をお勧めしたい。
スコセッシ&デカプリオ4作目
予備知識無しでの鑑賞。スコセッシ監督なのでバイオレンス系かなーと想像していたが大きく違った。本格ミステリーといえる路線。そして詳しく語ることはネタバレになる内容だ。
かなり早い段階から幻覚っぽいショットが頻繁に差し込まれるのだが、それもラストに繋がる伏線だったとは!
ミステリーに脳内幻想を絡めるのは好みの分かれるところだが、映画には映像と音楽という武器があり、そこは大きく生かされてた。
言ってみればワンアイデアで最後まで持っていく話なので、その点を考えるとチト長め。2時間以内に納めてスッキリした方が良かったかと思いました。(スコセッシ監督は長くなる傾向が強いですね)
2度楽しめる!ストーリーを追いかけるだけでは、もったいない!
※ネタバレあり。1度見ていることを前提に書いています。
まず、映画の内容をざっとおさらいします。
この映画は小説「ミスティック・リバー」でアンソニー賞最優秀長編賞を
受賞したデニス・ルヘインの原作を
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオがタッグを組み製作されました。
精神異常がみられる凶悪犯が収監されたボストンハーバーの
孤島(シャッターアイランド)にある、アッシュクリフ精神病院で失踪事件が起こりました。
捜査に訪れたのは保安官テディ・ダニエルズと相棒のチャック・オール。
失踪したレイチェル・ソランドの行方を探すべく、病院関係者・収監者の取り調べを行っていきます。
しだいに明らかになる病院の陰謀。病院は精神異常者の洗脳を企てていたのです。
全ての悪事を暴くため、テディはロボトミー手術が行われている灯台を目指します。
そこで待ち受けていたのは、デスクに向かう長官コーリー。混乱するテディ。
実はすべてがテディの妄想だったのです。
失踪事件は起きておらず、レイチェル・ソランドも、テディ・ダニエルズも、チャック・オールも
架空の人物でした。
テディの正体は2年間、ここで精神病の治療を受ける患者アンドリュー・レディス。
我が子を殺害した妻を殺害した事実を受け入れられず作り上げた妄想だったのです。
捜査に訪れた保安官が実は精神病院の患者だったという大どんでん返しが
この映画の最大の特徴です。
率直な感想は、ストーリーを追うだけの観方ではもったいない、2度楽しめる映画だと思いました。
1度目は保安官テディの目線で、失踪事件の捜査を追体験し、最後のどんでん返しに驚く観方。
2度目は捜査をするテディと更生プログラムを行っている病院側それぞれの立場を理解した上で
監督がちりばめた数々の演出を楽しむという観方です。
●ジョージ・ノイスとの会話
ジョージはテディにこう言います。
「あんたとレディス。それが核心さ」「お前のために仕組まれたゲーム」
「お前は迷路に放り込まれたネズミ」
「真実を暴き、レディスを殺す?無理だね。どちらか選ばないと」と。
これらのセリフは、1度目は病院側の悪事を暴こうとするテディに対して、
すでに病院側の策略にハマっていると忠告しているように聞こえます。
しかし、精神病患者アンドリューのために組まれた更生プログラムの
一環だと述べていることが2度目に分かるのです。
内情を知ることで、会話の真意が違って聞こえるという何とも言えない巧妙さを感じました。
●冒頭、テディとチャックが精神病院へ到着したシーン
病院の入り口で拳銃を警備副隊長へ預けます。
元保安官のテディはスムーズに拳銃を渡しますが、
実際は医師であるチャックは渡すのに手間取ります。
初見ではなぜ渡すのに時間がかかっているのか疑問に思いながらもスルーしましたが、
ちゃんと意味があったのです。
また、病院の庭を歩いていると患者がテディに手を振ります。
これはテディのことを元から知っているから。このシーンも初見では見過ごしがち。
見直すことでその意味に気が付けるのです。
●不意にシーアン医師へ向かう目線
看護師とミセスカーンズがテディから不意にシーアン医師について聞かれた際、
ふとチャックへ目線が動くのです。人間のリアルな反応が描かれていると思いました。
●食堂で始めた事情聴取
患者ブリーンの事情聴取では、鉛筆を紙にゴシゴシこすり、ブリーンが嫌がりました。
テディはここの患者なので、ブリーンが嫌がることを知っていたのです。
ミセスカーンズが水を飲む場面では、飲む”ふり”をしたシーンが映ります。
これはテディのトラウマにより水に関するものが映らないのです。
●不測の事態に一瞬、患者扱いをされる
C棟にいる患者ビリングスをテディが殴るシーンがあります。
ビリングスをチャックと副長官が運ぶ時、副長官に「お前は来なくていい!」と突き放されるんです。
緊急事態だけに、瞬間的に囚人扱いをされていたように思いました。
●テディとチャックの灯台でのやり取り
テディが灯台へ向かう途中、崖でチャックと揉めるシーンがあります。
チャックの胸ぐらを掴み「付いてくるな」と凄む時、臆することなく立っているテディに対して、
チャックはふらつきながら岩場の下の方を気にしているんです。
医師ですから、こんな危険な場所に立ったことないのでしょう。
1つ1つの所作に意味がある。本当に描写が細かいです。
内容理解をした上で見ると、なおさらそれが分かります。
だから2回見る価値があるんです!
ストーリーも演出も奥深い凝った映画だと思います。
やはりストーリーを追いかけるだけではもったいない映画です。
DVD200円ゲットシリーズ。レオ様主演サスペンススリラー。 難し...
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