チェンジリングのレビュー・感想・評価
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と~ても恐くて、悲痛な映画
予告編を観たときから、楽しみにしてた映画だけど、レイトショーで観る映画じゃなかったな。
と~ても恐くて、悲痛な映画だった。実話だというから驚く。
クリント・イーストウッドは、恐い映画をたくさん撮ってるな。
「トゥルー・クライム」、「ミスティック・リバー」、「ミリオンダラー・ベイビー」、どれも
恐い映画だった。死体やら人を殺したりする描写がリアルというか執拗なんだな。
「トゥルー・クライム」という映画では、あわや薬物注射で死刑が執行されるという場面があったけど、とてもリアルでめちゃ恐かった。今回の映画でも精神病院で電気ショックを受けたり、絞首刑が執行されるシーンがあったけど描写が恐かった。間違いなくイーストウッドは変態だと思う。
監督した映画に、人が拘束されるシーンも多い気がするし。
こんなんが自分の父親じゃなくてよかった(どういう感想だと思うが)。
アンジェリナ・ジョリーがよかった。
ベンはいい奴だと思う(映画を観た人にしかわからない感想だけど)。
センチメンタルな音楽もイーストウッドによるものだ。
イーストウッド節
母は強し!
実話を元にした作品。本当にこんなことがあったのかと思うと悲しく切なくなりました。
予告はアンジーが精神的におかしいのか?って思わされるような内容でしたが、本編では、どういう風に展開していくのか、先がわからずドキドキしながら観てました。後半にポスターの場面(ガラス越しにアンジーが泣いてるトコ)が出てきて、この場面なのか!って思っちゃいましたw
最後の場面は印象的で、確かな希望を見つけたわ、というところは母親は強いなと感じさせられました。
自分の意志を貫き我が子を見つけようとするアンジーはかっこよく、自分も母親になった時にもう一度見てみたいと思いました。
ラストが良かった。
実話ものは苦手な私ですが、この作品はとても良かったです。
特に、ラストに至る展開。
あの事件から生き残った少年から伝わる、主人公の息子の勇気ある行動。
結局の所、彼の生死の程は解りませんが、「強い子供に育てたい」という、主人公の思いは実を結んでいたんだな…という、希望に溢れた結末は、見ていて清々しさを感じました。
ハッピーエンドではないので、この言葉は少々違うかもしれませんが、正に「終わり良ければ全て良し」と思った作品でした。
エンドクレジットでバックに映る風景、映画館で上映されている作品のタイトルが、これまたこの映画のラストに、良い味を加味してくれていたのも印象的です。
あえてネチネチと描くことで終わりなき悲しみと事件の泥沼化を表現している
「マイティ・ハート」では夫を探して、「すべては愛のために」では不倫相手を探して、「トゥームレイダー」ではお宝を探して...とにかく探すことが大好きなアンジェリーナ・ジョリーが今度は息子を探すわけなんだけど...決してハッピーエンドじゃないところがクリント・イースト・ウッドの意地悪さの中にある人生の教訓みたいなものがいつもながら入ってて深い味わいの作品となっている(._.)
この作品、チラシとかもほとんど観ずにクリント・イースト・ウッド監督、アンジー主演、子供がいなくなるということしか知らずに観たから政府が゛からんだミステリー映画なのかと思ってたんだけど 事件を背景に描かれている実話ベースなんだね(>_<)
子供がいなくなってから、黒幕はなんなのか気になっていたら...急に1920年代後半に起きたゴードン・ノースコット事件のことが出てきて「この事件とつながるワケなの?!!」って思った(>_<)
この事件自体はシリアルキラー犯罪として歴史的に有名な事件で、個人的にも知っていたから逆にあまり情報を入れずに観てよかったと思う。事件のこと知ってたらだいたいわかっちゃうからね(._.)
この映画って結構じわじわと「そこまで描くの??」って部分まで描いてあるからじれったさすら感じさせるんだけど、逆にそれがつきない悲しみと事件の泥沼化を描いているような感じがしてさすがクリント・イースト・ウッドだと思った。
この作品を観て結構「アンジェリーナ・ジョリーが女性的」っていう意見が多いんだけど、最近のアンジーは「グッドシェパード」や「すべては愛のために」を観ても逆にそんなに男前な役はわりとやらなくなってきてると思うんだけど...(._.)
それよりも個人的にはジョン・マルコヴィッチがちょっと頼もしい善人役だったから意外だった。マルコヴィッチと言えば強烈な個性を持つクセ者俳優で善人が最も似合わない俳優だから、この映画で最初に出てきたときは「こいつず犯人なんじゃないの??」って思った(>_<)
女性的なアンジーよりも善人のマルコヴィッチが観られるだけでもちょっと価値のある作品だと思うよ☆
唇の紅さが印象的でした
悲しい
アンジーの見方が変わった
チェンジリング
実話をベースにしつつ、映画としての面白さを
維持しているところがとてもよかった。
主演のアンジェリーナ・ジョリーはこの映画で
アカデミーにノミネートされていましたが
素晴らしい演技でした。
そんな素晴らしい演技でも決してアップばかりじゃなく
ちょっとひいた感じのアングルによって程よい距離感が
生まれていたと思います。
素晴らしい。
いい意味で期待を裏切られました
見ごたえあり!
あるべきでない強さ
権力が腐敗するとこういうことが起こり得る、ということを映像にした作品に思う。戦争映画なんかを観ても感じることで、そういう状況下では人間の尊厳なんてものはいとも容易く踏みにじられてしまう。そして、それを奪う側の人間は、そのことをおもちゃでも扱うように他人事にしてしまえる。人間という生き物の恐ろしい一面だ。
この映画で主人公を動かしているのは、「持たざる者の強さ」である。象徴的なのは、精神病院に入れられてしまい、悪態をつくシーン。正直な話をすると、ここにはちょっとしたカタルシスがあった。それくらい言ってもいいと感じるような、ひどい対応を病院側にとられているさなかでの罵りであるから。だけど、と同時に思う。残念な気がしたというか、悲しくなったのだ。主人公がそんな言葉を遣ったことにでなく、主人公がそんな言葉を遣わなくては「ならなかった」ことに。作中のセリフにあるように、たしかに守るもののない人間は強い。けれど、それ以上に守るもののない人間は悲しい。その強さは本来必要のないものなのだから。それを持たなくてはいけなくなった、守るものを理不尽に奪われた主人公の気持ちを思うと、とてもやりきれない気持ちになった。守るべきものは絶対、あったほうがいい。
考えさせられる内容だったが、これをTRUE STORYというのは、残念ながら無理がある気がする。事実かどうか気になるのがちょっと邪魔に思えたので。
色んな意味で凄い話だ・・・。
長いし話自体が重いので、見終わった後何だか疲労感を覚えました。
正直いって後味はあまり良くないです。
あまり細かいところまで内容を知らずに見たので、
展開がかなりショッキング。ええぇ?そういう話!?
これが実話というから、本当に怖い。
人間ってこんなことまで出来てしまうのね、って驚愕。
そしてLAの警察の腐敗とか、彼女の戦いとか…。
とはいえ、最後に正義が勝つところが、アメリカだ。
前評判どおり、アンジーの熱演が光っています。
私達がこれまで見てきた彼女とは全然違う。
アクションも色恋沙汰も無関係。
ひたすら息子を求めて戦うのみ。He's not my child!!
今回は肉体的強さではなく、精神的強さで勝負です。
親になってから観れば、この主人公の気持ちへの
入り込み方が全然違ってくるのだろうけど、
実際に子供を持っていたら、この映画は観たくないかも。
最後に彼女が“hopeを見つけた”と言って終わるけど、
私には希望が見出せなかった。残念ながら。
みんな 希望が見えたのかな?
好きか嫌いか、で言えば好きな映画ではないけど
一見の価値はある映画だ。
それにしても、髪の毛のあるマルコビッチは
なかなかレアだったな~。「危険な関係」以来?
イーストウッドは凄い!
母の心!
イーストウッドは女性の味方だ! 権力と戦ってくれる人だ!
企画段階では、どうしてイーストウッドが「とりかえっ子」の話なんか撮るのかなぁと不思議だった。でも、映画を観て納得した。これはイーストウッドの映画だ。考えてみれば「許されざる者」もそうだった。顔を切りつけられた娼婦のために立ち上がるガンマンの話だが、最初に観た時はそんな話はあり得ないと思えたし、リアリティに欠けるとも思った。でも、何回か観ていくうちに、イーストウッドが描きたいことが見えてきたのだ。母親の描き方も悪くなかった。最初から、反体制で動いたわけではない。仕事もできて、頭のいい人だったようで、当初は警察側の理不尽な対応にも我慢して、自分がどんなにひどい目に会おうと、とにかく息子を探してもらおうと努力していた。闘士でないところが、好感が持てた。それでも叶わなかった時、対決し、悪いところは改善させた。めちゃくちゃかっこいい母親だった。安易なハッピーエンドにしなかったところもハリウッド映画らしくなくてよかった。
取返しのつかない取替え。
こんな胸をえぐられるような、張り裂けてもなおズキズキと
痛むような、辛い作品を観たのも久しぶりだ。。
さすがのイーストウッド卿、まったく無駄のない構成&演出、
隠遁とした重苦しい作品を最後まで淀みなく描ききっている。
予告でも流れているアンジーが流す「涙」のシーン。。
ここだったのか!と思う間もなく、自分の目からも零れ落ちた。
母親ならなおさら、誰がこんな運命を彼女に下したのだろう。
しかし当時のシングルマザー、とはいえ見事な暮らしぶり。
実際のC・コリンズについての詳細と今作の彼女とでは、
やや違うところもあるようだが、女手一つで子供を育てている
という悲壮感は見当たらない。もしもあのままウォルターが
成長していたら、かなりの好青年になっていた可能性が高い。
そしてまだまだ平和?だった住宅街。
子供が一人で留守番も、そう珍しいことではなかったのだろう。
だが猟奇犯そのものは、当時から存在していたことになる…。
しかしなにより、子供を間違えて、そのまま母親に押し付けて、
文句が出たら今度は精神病院へ送る…って、どういうことだ!?
警察の絶対的価値を下げない姿勢が、多くの市民を犠牲にし、
正義だと唱えれば、とたんに逮捕・監禁されるなんておかしい。
当時のロス市警の腐敗ぶりはまったくどうしようもないが、
アンジー演じる母親からすれば、そんなことを叫んではいない。
「私の息子を探してください。」ただそれだけなのだ。
息子だと名乗る子供。のちに判明する犯人。彼らにも親がいる。
最もゾッとしたのは、実際の事件では、犯人の母親も
この事件に関与していたという事実だ。信じられない…。
親が子供を守ることを描こうとする作品は多いが、
結局「誰も守ってくれない」のが真実になってしまうのだろうか。
私がアンジーの立場なら、まず自分の隙を許せず居た堪れない。
でもそんな親や子供を騙し、利用する人間など、もっと許せない。
人間が持つ優しさや、思いやりの心はどこへいってしまったか。
親子の強い絆はどこへいってしまったのか。
どうにも抑えが効かない憤りの果て、今作は見事なエンディングを
用意している。たった一筋の涙に、どれだけの重さを表現させるか、
それを知るイーストウッド卿にしか描けない見事なラストだった。
(まずは親が。そして社会全体で。子供を見守る姿勢をもたねば。)
いい映画です
これは「THE 映画!」と言える王道をいく映画です。
映画を観たらあってほしい要素が全て込められていて
観終わった後充実感と満足感で満たされます。
これは実話を基にした内容で
重厚なので重苦しく感じられますが、
当時社会的に力のない一般の女性が
本当は(きっと誰でも)強い精神力を持っていて、
いざという時にはどんなものとも戦える
女はやる時にはやる!という視点が
重さを跳ね返してくれます。
最後に爽風を感じるラストシーンも
観後感を充実させてくれています。
なかなかここまで充実させてもらえる映画はないのですが、
ただクリントイーストウッド監督にはあともうひとつ
期待してしまうところが私個人にはあります。
次回作に期待を込めてここはAという評価で。
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