さよなら、僕らの夏
劇場公開日:2006年6月10日
解説
オレゴン州の小さな町で、ある夏の午後、ボートに乗った少年少女6人に待ち受ける悲劇を描いた、青春映画。監督・脚本は本作がデビューとなるヤコブ・アーロン・エステス。出演は「サイン」のローリー・カルキン、「夏休みのレモネード」ノライアン・ケリー、「ユーロトリップ」のスコット・ミシュロウィック。サンダンス映画祭Humanitas賞、インディペンデント・スピリッチ・アワード(ジョンカサベデス賞・特別賞)受賞。
2004年製作/90分/アメリカ
原題または英題:Mean Creek
配給:東北新社
劇場公開日:2006年6月10日
ストーリー
夏の盛りのオレゴン州。心優しい中学生の少年サム(ローリー・カルキン)は、同級生ジョージ(ジョシュ・ペック)から理不尽ないじめを受けていた。そんな彼を見かねた兄ロッキー(トレヴァー・モーガン)は、友人のクライド(ライアン・ケリー)、マーティ(スコット・ミシュロウィック)に相談を持ちかけ、ジョージを懲らしめるための計画を練る。その計画とは、サムの誕生日を祝うという嘘によってジョージをボートでの川下りに誘い、泳ぎが苦手な彼を川に突き落とすというたわいないものだった。サムと仲良しの女の子ミリー(カーリー・シュローダー)を加え車に乗り込んだ5人は、何も知らないジョージを誘い出すことに成功し、川下りに出発する。車中では悪名高いいじめっ子らしからぬ人懐っこさをふりまくジョージ。彼らが水上にボートを止めゲームをしていると、陽気に振舞っていたジョージが、自殺した父親のトラウマを抱えるマーティを罵倒し始める。激高してジョージに飛びかかろうとしたマーティと、それを止めようとするロッキーたち。その弾みでボートから転落したジョージは、水中に沈む。残された5人が必死にジョージを岸にあげたときには、彼はすでに息絶えていた。これまで経験したことのない死という恐ろしい出来事と、それに関わってしまったことへの罪の意識に苦悩する彼らは、底知れない悲しみと絶望感にしばし呆然とし、急場をしのぐようにある決断を実行していく。一切言葉を交わすことなく帰路についた5人。ささいな悪戯心と偶然によって取り返しのつかない悲劇の谷間に落ち込んでしまった彼らが、あまりにも痛ましい現実を噛みしめ、本当の決断を下すのはこれからだった……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヤコブ・アーロン・エステス
- 脚本
- ヤコブ・アーロン・エステス
- 製作総指揮
- ナンシー・スティーヴンス
- ジジ・プリッツカー
- デボラ・デル・プリート
- 製作
- リック・ローゼンタール
- スーザン・ジョンソン
- ハガイ・シャハム
- 撮影
- シャロン・メール
- 美術監督
- ベッツィー・ゴスリン
- 美術デザイン
- グレッグ・マックミックル
- 音楽
- トマンダンディ
- 編集
- マドレーヌ・ギャビン
- 衣装
- シンシア・モリル
- 日本語字幕
- 佐藤恵子