顔のない殺人鬼

劇場公開日:

解説

フランク・ボガートの原作をアンソニー・ドーソン、エドモン・グレビル、ガスタード・グリーンらが共同脚色、「ダイヤルMを廻せ」に出演したアンソニー・ドーソンが演出した怪奇ドラマ。撮影はリチャード・パルトン、音楽はリズ・オルトラーニが担当した。出演は「鉄腕マチステ」のロッサナ・ポデスタ、「吸血鬼ドラキュラ」のクリストファー・リー、ほかにジョルジュ・リヴィエール、ジム・ドーレン、リュシル・サン・シモンなど。

1963年製作/イタリア
原題または英題:La Vergine di Norimberga
配給:東和
劇場公開日:1964年7月18日

ストーリー

名門の貴族マックス(ジョルジュ・リヴィエール)は米女性メアリー(ロッサナ・ポデスタ)と結婚して、ニュールンベルグの広大な城を見せるために帰って来た。その夜更け、ベッドにマックスのいないのに気づいたメアリーは、絶え絶えのうめき声をたよりに邸にある考古館に入り、そこで、眼を潰されて死んでいる女を見、気絶した。彼女は夫がその出来事に関係があるように思えてならなかった。その夜、考古館の管理人エリック(クリストファー・リー)を紹介された。その後この邸にある、昔拷問を行われたような広い洞窟があり、その中で女の死体を運ぶマックスとエリックの姿を見たり、死刑執行人の衣裳をつけた男が飢えたネズミを使って女の顔を喰わせるなど、本物の拷問を目撃した。彼女は早速色々の事件についてマックスに問い正そうとしたが、女中が殺されたという報告を聞き、全員、この城から逃げることにした。死刑執行人が、いよいよ狂いはじめたのだ。そのころ、洞窟の中で女中の死体を見つけたマックスは殺人鬼のために牢に閉じこめられた。しかも、天井から水が流れこみはじめた。メアリーは城を出ようとしたが、扉が開かない。女中頭のマルタ、小間使いも一瞬のうちに殺され、驚くメアリーに、殺人鬼が迫ってきた。彼女は夢中でその覆面をムシリとった。気を失う程驚いた。ノッペラボーのような顔--そのころ、城壁から落ちて戸外に倒れていたエリックは、この城の秘密を探っていたFBIに助けられた。そして、真相を語った。--ヒトラー全盛時代に暗殺計画がたてられ、失敗して主謀者は捕えられ、残酷な人体解剖の実験台にされた。それがマックスの父だった。死刑執行人の服装をした男、それが父親のなれの果てだったのだ。それをエリックとマックスがかばって来たのだという。--一方、メアリーとマックスも、間一髪のところでFBIなどの手で助けられた。殺人鬼は逃げるためにつけた火の海の中で、彼を助けようとしたエリックと共に死んでしまったのだった……。

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