中共脱出

劇場公開日:

解説

ジョン・ウェインとプロデューサーのロバート・フェローズが主宰するバトジャック・プロから発表された、中共治下の台湾海峡を舞台とした活劇篇。アーロン・シドニー・フライシュマンの原作・脚色から、「紅の翼(1954)」のウィリアム・A・ウェルマンが監督した。撮影は「紅の翼(1954)」のウィリアム・H・クローシア、音楽は「海底の黄金」のロイ・ウェッブ。主な出演者は「征服者(1955)」のジョン・ウェイン、「蜘蛛の巣」のローレン・バコール、「紅の翼(1954)」のポール・フィックスとジョイ・キム、悪役専門のベリー・クローガー、「二世部隊」のヘンリー中村など。ロバート・フェローズ製作。

1955年製作/アメリカ
原題または英題:Blood Alley
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1956年4月6日

ストーリー

厦門の中共軍拘留所に抑留されていた中国船の米人船長ワイルダー・(ジョン・ウェイン)は、看守を買収し脱獄に成功した。彼を迎えたのは中国人ツオー氏(ポール・フィックス)、ハン氏、シング氏、それに中共治下の米開業医の娘ケーシイ(ローレン・バコール)だった。共産主義に反対するツオーたちは、自由主義者のワイルダーを動かし彼の指示による香港への脱出を計画していたが、その前途には幾多の困難が待ちうけていた。ワイルダーは準備さえ満足に整わないこの計画を一笑に付して、人々の自重を促したが、彼等の決意は固かった。ツオー等の熱意に動かされたワイルダーは遂に立ち、脱出の計画は進められた。一時は共産シンパであるフエン(ベリー・クローガー)の手引きで、ワイルダーの身にも危険が迫ったが、彼はうまく敵兵を制し、連絡船の機関士タック(ヘンリィ・中村)と計って連絡船を奪った。船は竹山号と命名され、人々は家財、食料を積み込んで香港への危険な旅路にのぼった。急追する共産軍哨戒艇は、巧みに仕掛けられた罠にかかって沈没した。ワイルダーに導かれた竹山号は昼間は入江に潜伏し、夜間に航行を続けた。敵艇の捕虜が食料に毒物を混入し、全食糧の大半を放棄する事件もあった。数日後、竹山号は暴風雨に襲われ、そのため船の一部は破壊され甲板上の家畜は大波の餌食となった。ある夜、遂に捕虜の暴動が起こり、鋒先はワイルダーに向けられた。彼は激闘の末、急進分子を倒したが負傷しケーシイの看護を受けた。燃料の欠乏した竹山号中共駆逐艦に発見され、砲撃された。人々は満身創夷の船をなおも操って、遂に香港に到着した。鳴り響く汽笛と歓声の中に、ワイルダーとケーシイは初めてひしと抱き合った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.5中華人民共和国のアモイから川蒸気船を使って香港まで脱出するほかお話...

2024年7月18日
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マサシ