マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾

劇場公開日:

解説

かつて多くの名作ウエスタンが撮影されたスペイン南部の砂漠町を舞台に、企業買収に立ち向かう元スタントマンたちの抵抗を描く哀愁ウエスタン。監督は「どつかれてアンダルシア(仮)」「みんなのしあわせ」のアレックス・デ・ラ・イグレシア。

2002年製作/124分/スペイン
原題または英題:800 balas
配給:シネカノン
劇場公開日:2005年10月15日

ストーリー

スペイン南部のアルメリア地方。かつて400本以上のマカロニ・ウエスタンが撮影された西部劇の“聖地”であり、「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」「パットン大戦車軍団」「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」といったハリウッド大作の撮影隊も続々訪れた知られざる映画の都…だったのは昔の話。21世紀に入った現在は栄枯盛衰、つわものどもも夢の跡。ほとんど人の訪れない荒涼たる砂漠である本来の姿に戻ったアルメリアのウエスタン村「テキサス・ハリウッド」では、かつて映画産業で調子よく金を稼いだ日々を忘れられない男たちが、実演ショーでなんとか食いつないでいた。フリアン(サンチョ・グラシア)は、クリント・イーストウッドとジョージ・C・スコットの代役を務めたことが自慢の元スタントマン。閑古鳥が鳴き、仲間たちもやる気をなくしているこのウエスタン村で座長をしている。そこへ、スキーウェア姿の小学生カルロス(ルイス・カストロ)が現れた。やり手の実業家である母ラウラ(カルメン・マウラ)、そして祖母ロシオと共にマドリードで暮らしているが、事故死したと聞かされている父の死の真相を探りに学校のスキー旅行から抜け出してやってきたのだ。始めこそ戸惑って追い返そうとしたフリアンだが、次第にたったひとりの孫と心を通わせてゆく。そんなある日、インディアン役の役者たちが麻薬に手を染めていたばかりに、座長のフリアンが投獄されてしまうが、そのピンチを救ったのがカルロスだった。フリアンが村に戻ると、みんなで彼の帰還を祝って西部劇風にお祝いのドンチャン騒ぎが繰り広げられる。しかしそのとき、村の外では恐ろしい陰謀が企てられていた。アメリカ人向けテーマパーク建設のため、不動産会社が「テキサス・ハリウッド」を買い取って取り潰そうとしていたのだ。しかも、買収担当者はカルロスの母ラウラだった。フリアンは、いつもの空砲ではなく実弾を銃に込めて、村を守ろうと立ち上がる。

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