ナチュラル・シティ

劇場公開日:

解説

西暦2080年の未来世界で、魂が宿るようになったアンドロイドと人間の男が交わすラブストーリー。監督は、原子力潜水艦を舞台にした「ユリョン」のミン・ビョンチョン。主演は「オールド・ボーイ」で冷酷な復讐鬼を演じたユ・ジテ。「シュリ」「JSA」などの特殊効果チョン・ドアンが、本作で大鐘賞映像技術賞に輝いた。

2003年製作/114分/韓国
原題または英題:Natural City
配給:メディア・スーツ
劇場公開日:2005年7月30日

ストーリー

人間とアンドロイドが共存する2080年。遺伝子工学は発達の頂点を極めていたが、脱走したアンドロイドによる数々の犯罪が街を荒廃させ、有害なアンドロイドの除去を請け負う「メッカ・ライン・ポリス・センター」(MLPC)の任務は、日々重要度を増していた。MLPCの特別捜査官R(ユ・ジテ)は様々なアンドロイドに接するうち、クラブ・ライハで踊る美しいショーガール、リア(ソ・リン)に出会い心を奪われる。ほどなく2人は愛し合うようになるが、リアはアンドロイドで、その廃棄期限は刻々と迫っていた。ショーガールとしてプログラムされたリアの記憶は、Rとの幸せな思い出に満たされていく。しかしRがリアを救おうと奔走するにつれ、リアの思いは二つに引き裂かれていく。人を喜ばせるために製造された彼女を、Rが本来の目的から引き離そうとするからだった。Rは彼女に約束する。「必ずお前を人間にしてやる」と。リアと交わしたその約束を守るため、Rは裏社会へと足を踏み入れる。除去したアンドロイドから損傷した人工知能チップを取り出し、ひそかに闇市場に流すのだ。Rはアンドロイドを不法に製造する科学者、ジロ博士(チョン・ウンピョ)に接触する。研究のため法を犯し社会から追放された博士は、スラム街の片隅で恐ろしい計画を進めていた。そのためにはある条件に一致する人間の身体が必要なのだ。博士のターゲットは、スラムに暮らす若い娼婦、シオン(イ・ジェウン)。博士は、彼女こそリアの身代わりに相応しい女であるとRに告げる。奇しくもシオンの父はアンドロイドを愛し、彼女とともに葬られることを望んで死んでいった。ある雨の日、子供のように戯れるRとリアの無邪気な姿を見かけたシオンは、Rがジロ博士に利用され自分を探しているとも知らず、彼に声をかけるのだった。その頃、MLPCの隊長、ノマ(ユン・チャン)は、凶悪な戦闘用アンドロイド「サイパー」の捜索に駆けずり回っていた。その一方で、長年の親友であり直属の部下Rがアンドロイドに魅了されていることに不安を感じていた。科学班とともにサイパーの行方を探る過程で、ノマはついに、Rが闇取引に手を染め、ジロ博士と黒い関係を結んでいることを知る。

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映画レビュー

2.0時間の無駄っぷり

2013年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

アンドロイド、SFという誘い文句に見てみたものの、なんだこれ状態。
しかもエンディングに流れるアートボード的な、設定はかっこいいのに映画になるとすっげーダサい。
いや、この時代(と言ってもそんな昔じゃないけど)だったらあんなものなのか。
ガジェットがごつすぎるからSFとしてのワクワク感もない。

ストーリーもなんかよくわからない。
言いたいことが散漫すぎるのか。
で、結局一番は「何が書きたかったの?」となる。

人とアンドロイドの恋愛を描きたいならなんかもっとウマいことかけたんじゃね?とか。
サスペンス要素いれたいならもっとしっかりキャラクター全部動かそうよ。とか。
何より、世界観の提示がきちんとされていないから、あらすじの文句だけがたよりだし。
SFは見てる人と見てない人によって基礎知識が異なるので、それなりに周知させたいのならばこのへんももっと丁寧に描きながら伏線を貼るのがいいんだろうなぁと悪い手本として見ていた。

あとは他のSF作品を幾つか見ていれば「見覚えあるな―」っぷりが半端ない。
とりあえず「ブレードランナー」「攻殻機動隊」の雰囲気がプンプンとありすぎ。
そんでもって主人公がバイクで夜を走るシーンはなんか若干「恋する惑星」とかあのへんに見覚えがあるきが……。
かといって色が単色すぎて、明暗もいまいちで全体的にだるい。
時間返してくれ。と久々に思ったけど最期まで見た。
ちょっと期待して、最後どうなるかなーっていう期待で。

しかしながら、最後も「あーそうですかやっぱりそうですか」という。

で、結局シオンがすっごい浮いてて(もっと動かし方があったんじゃなかろうか、という無駄っぷり)もったいない。キャラはたってるんだからもっと上手く動かせよ。って思ってしまった。

★1にしたいが2にしておいたのは、ここまで一応映画を作る労力と、自分が物語を作る上でのいい意味で悪い手本になったので。

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ひちょ

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