DMZ非武装地帯 追憶の三十八度線

劇場公開日:

解説

三十八度線と呼ばれる朝鮮半島の南北軍事分界線“DMZ”で、79年に実際に起こった南北軍事衝突をリアルに再現したドラマ。「青春スケッチ」「大人たちは判らない」の鬼才イ・ギュヒョン監督が、当時韓国陸軍特殊部隊の一員としてDMZの警備に当たっていた体験を基に綴ったベストセラーを、自らメガフォンをとり映画化。主演の兵士キム役を演じるのは、超人気グループ〈UN〉のキム・ジョンフン。上官役イ・ミンギ兵長には、韓国のトップ・ミュージカルスター、パク・ゴンヒョン。

2004年製作/98分/韓国
原題または英題:DMZ,非武装地帯
配給:東映ビデオ
劇場公開日:2005年7月9日

ストーリー

第二次世界大戦における日本の無条件降伏で、朝鮮半島は1910年の日韓併合以来、35年間に及ぶ植民地支配から解放された。だが間もなく、朝鮮半島は米ソのイデオロギー対立の渦に巻き込まれた。1948年8月に大韓民国(韓国)が樹立し、同年9月には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が樹立。そして1950年6月に勃発した朝鮮戦争は、国連軍の名を借りた米軍と中国人民解放軍が武力介入したことで国際紛争へ発展。南北合わせて300万人以上の死者を出した末、1953年7月に休戦協定が結ばれた。“DMZ”すなわち”DE MILITARIZED ZONE”とは、1953年7月27日、休戦協定によって設定された南北軍事分界線〈別名三十八度線〉上にある特定地域を指す。世界史上もっとも長い東西冷戦の緊張と対立の現場として知られるゾーン。この映画が語る事件は、此処で起きた―。作家志望の映画青年キム・ジフン(キム・ジョンフン)は、DMZに駐屯する部隊に入隊。連日、過酷な訓練と暴力で上官にシゴかれていたが、やがて特殊部隊〈捜索隊〉のイ・ミンギ兵長(パク・ゴンチョン)に拾われて転属。この新しい所属部隊は、北朝鮮の南進を未然に防ぐ任務を負っていた。DMZ・国境38度直下の地下にトンネルを掘って国境突破を計る北朝鮮軍。そしてこれを防御する韓国捜査隊兵士。動く者は容赦なく撃て! と一触即発。第二次朝鮮戦争勃発の危機が迫った。心酔するイ兵長の除隊が目前に迫った1979年10月のある日、衝撃的なニュースが部隊を震撼させた。韓国大統領・朴正煕が暗殺されたのだ。大統領不在の無政府状態に乗じるごとく、北の精鋭部隊が国境を越えて南進。イ兵長とキムら捜索隊はいきなり最前線に立たされた。そして南北両兵士は否応もなく真っ正面から遭遇。国家分断の運命を背負った若者達は激しく交戦。次の瞬間、想像を絶する悲劇へと突き進む…。1979年10月26日、朴韓国大統領が暗殺され、以後49日間、大統領不在という非常事態に陥った。北朝鮮軍はこの機を捉え、国境を突破して南進。韓国軍はこれを阻止すべく対峙。第二次朝鮮戦争勃発の危機を招いた。結果、非武装地帯で韓国軍捜索隊と北朝鮮精鋭軍は真っ向から激突。若い兵士たちは南北分断の宿命を負って交戦、雪の三十八度線を鮮血で染めるに至った。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
イ・ギュヒョン
原作
イ・ギュヒョン
企画
キム・ジョンファン
プロデューサー
チョ・ヨンホ
日向功
撮影
イ・ギテ
音楽
チェ・ウォンソク
編集
キム・セジョン
武術指導
パク・サンヒョン
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