ノミ・ソング

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解説

その見世物的風貌、歌はマリア・カラス級の天上の歌声を持つアーティスト、クラウス・ノミ。エイズが「ゲイの癌」として忌み嫌われていた80年代初頭、彼は著名人第1号患者として、誹謗中傷に晒されながら非業の死を遂げた。カトリーヌ・ドヌーヴ、モリッシー、ショーン・レノンなど多くのセレブに愛されたベルリン生まれの“異形の歌姫(ディーバ)”クラウス・ノミの壮絶な半生を追うドキュメンタリー。

2003年製作/96分/ドイツ
原題:The Nomi Song
配給:エレファント・ピクチャー

ストーリー

クラウス・ノミは1944年、ドイツのパヴァリアにクラウス・スパーバーとして生まれた。オペラ歌手としての訓練を積み、1972年にニューヨークに移り住む。コックの仕事をしながらマネキンのパフォーマンスなどで生活をしていたが、ほどなく、ニューヨークのライヴハウスに出演するようになる。真っ白に厚化粧し、奇抜な服装を身にまとい、カウンターテナーでアリアからポップ・ミュージックに至るまで、オリジナル楽曲と風変わりなアレンジでカヴァーした楽曲を披露し、アンダーグラウンド・シーンであっという間に注目を集める存在になる。そのパフォーマンの噂をききつけたデヴィッド・ボウイが彼にコスチューム・デザインとNBC TV 『サタデー・ナイト・ライヴ』のバック・コーラスを手伝ってくれるように依頼。その番組への出演で、より一般に注目されることとなった。アメリカではレコード契約に至ることがなかったが、1981年フランスのRCAと契約、ファースト・アルバム『オペラ・ロック(Klaus Nomi)』を発表する。翌年1982年にはラスト・アルバムとなった『シンプル・マン(Simple Man)』を発表。このアルバムが発表される頃、彼の体はすでにエイズに蝕まれていた。1983年夏、39歳の若さで短い人生を閉じたノミ。まだエイズが「ゲイの癌」として忌み嫌われていた80年代初頭であり、著名人第一号患者として、誹謗中傷にさらされるなかでの非業な死であった。名声を求めながら、傷つきやすい同性愛者として愛を求めたノミのドラマチックな半生と歌声は、今なお多くのファンの心に焼き付いている。

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