シルヴィア

劇場公開日:

解説

実在のアメリカの女性作家シルヴィア・プラスと、夫の詩人テッド・ヒューズの愛の行方を描いたドラマ。監督は新鋭のクリスティン・ジェフズ。脚本はこれが映画デビューとなるジョン・ブラウンロウ。音楽は「コールド マウンテン」のガブリエル・ヤレド。美術は「めぐりあう時間たち」のマリア・ジャーコヴィク。編集は「センターステージ」のタリク・アンウォー。衣裳は「エデンより彼方に」のサンディ・パウウェル。出演は「スカイキャプテン/ワールド・オブ・トゥモロー」のグウィネス・パルトロウ、「ロード・トゥ・パーディション」のダニエル・クレイグ、「Mr.ディーズ」のジャレッド・ハリス、「スカイ・キャプテン/ワールド・オブ・ト ゥモロー」のマイケル・ガンボン、「ミート・ザ・ペアレンツ」のブライス・ダナー、「アデュー、ぼくたちの入江」のアミラ・カサール、「オスカー・ワイルド」のアンドリュー・ハヴィルほか。

2003年製作/110分/イギリス・アメリカ合作
原題または英題:Sylvia
配給:ザナドゥー=エレファント・ピクチャーズ
劇場公開日:2004年12月25日

あらすじ

1956年。フルブライトの奨学生としてケンブリッジ大学に入学したアメリカ人のシルヴィア・プラス(グウィネス・パルトロウ)は、イギリス人大学院生テッド・ヒューズ(ダニエル・クレイグ)の詩に惹かれ、パーティーの席で自分から彼に接近する。運命的な出会いを果たした2人は、4カ月後に結婚。やがてテッドの詩がニューヨークの賞を受賞。夫婦はアメリカに向かい、シルヴィアは母校の女子大学スミス・カレッジで英語を教え始める。しかし彼女は仕事に疲れて執筆の時間が取れず、テッドと女子学生との浮気を疑い出すようになる。夫婦はロンドンに戻り、シルヴィアは女児フリーダを出産。テッドは文学界で名を挙げ始めた。まもなくデヴォンへ引っ越すことにするが、ロンドンのアパートの借り手を捜すうちに、デイヴィッド(アンドリュー・ハヴィル)とアッシア(アミラ・カサール)というカップルと知り合う。テッドとシルヴィアには2人目の子供が産まれたが、やがてテッドとアッシアは関係を持ってしまった。シルヴィアは子供たちとロンドンへ戻り、精神状態を著しく悪化させていく。1963年。ある夜、シルヴィアはテッドと会って、関係の修復を申し出るが、テッドはアッシアが妊娠したことを告げた。そしてシルヴィアは自宅のガス・オーブンに頭を置いて自殺を図り、30年の短い生涯を閉じるのだった。

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映画レビュー

3.0詩の朗読がとても美しく心地よく、次第に闇に包まれ目の前が霞んでいく・・・

2025年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「だめだ!シルヴィア!睡眠薬なんて飲んじゃ・・・」と主人公が深い眠りに誘われると同時に・・・zzz

 はっきり言って女性向きの映画なのだが、男が聴いても夢見心地にさせてくれるほど素晴らしい朗読。低音ボイスでありながら、その周波数が脳の睡眠欲を刺激してくれた。したがって、眠かったためにところどころ素敵な台詞を見逃しています。『めぐりあう時間たち』も眠くなったし、こうした文芸作品は肌に合わないと感じました・・・(英文科卒なのに、英米文学に疎いことも反省してます・・・)

 良かったところは、子育てもしなければならなくなったシルヴィアが徐々にスランプとなっていく過程。そのうち、「怖いくらい」だと批評されるくらい狂気とも思える詩作に変化していくが、レビューを読むときにそれが快感になる・・・このグウィネス・パルトローの表情が素晴らしい演技でした。そして終盤、自分から夫を求めて「やり直そう」という想いと、夫からの残酷な告白によって心身ともに打ちのめされたシルヴィア。茫然自失となり、空を見つめるパルトローの表情がたまらなくよかった(この数秒間は男性向き・・・)。

 結婚する際に母親から告げられた台詞が伏線として生かされていたのかどうか・・・気になるところだっただけに、眠気をうらみました・・・

【2005年映画館にて】

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kossy