太陽の下の10万ドル
劇場公開日:1964年11月14日
解説
クロード・ヴェイヨの原作を「地下室のメロディー」のアンリ・ヴェルヌイユとマルセル・ジュリアンが共同で脚色、「地下室のメロディー」のミシェル・オーディアールが台詞を書き、ベルヌイユが演出したアクション・ドラマ。撮影は「悪徳の栄え」のマルセル・グリニョン、音楽は「二十歳の恋」のジョルジュ・ドルリューが担当した。出演は「バナナの皮」のジャン・ポール・ベルモンド、「札束がすべて」のリノ・ヴァンチュラ、「禁じられた恋の島」のレジナルド・ケルナン、「自殺への契約書」のベルナール・ブリエ、「怪人マブゼの挑戦」のゲルト・フレーベ、「危険な曲り角」のアンドレア・パリジーなど。黒白・フランスコープ。
1964年製作/フランス
原題または英題:100,000 Dollars Au Soleil
配給:松竹映配
劇場公開日:1964年11月14日
ストーリー
北アフリカの町ブリマ。トラック運転手のロッコ(ジャン・ポール・ベルモンド)は、賞金10万ドルの同僚ハンスの積荷を横取りして逃げた。運送屋のボスはエルベ(リノ・ヴァンチュラ)に命じてロッコを追わせた。そして、ロッコは恋人ペペ(アンドレア・パリジー)を同乗、快適な旅を楽しんでいた。エルベと、車をロッコにとられたハンスはやっとのことで追いついたが、無理な追い越しを試みて崖に衝突してしまった。仮修理の終るのももどかしく、エルベ達はロッコを追った。やがて、前方の山陰にロッコの車を見た。慎重に接近、ハンスは拳銃を構える。が、車の中には姿がない。だが、車に近づいた瞬間、後からロッコのホールド・アップがかかった。突嗟に逃げたハンスに、ロッコのライフルがハンスの脚を撃ち抜いた。ロッコはガソリンをきらしたのだ。エルベとハンスにトラックの積荷を入れ替えさせ、さっさと走り去った。とりのこされた二人は、照りつける太陽と熱い砂に苦しめられながらも、やっとのことで本道を探しあて、通りがかりの車に便乗してムッソラの町に辿りついた。エルベはそこで恨み骨髄の男、ロッコを夢中で探し歩いた。ようやく見つけたロッコは、キャバレーで豪遊していた。ロッコは、彼が来るのを知っていたかのように、彼を見てニコリと笑うと、二人は表に出、猛烈な殴りあいをした。二人は力つきてくたくたになってしまった。と、ロッコが不意に哄笑しはじめた。そして「トラックも10万ドルもあの女に持ち逃げされた」と言った。やがて、二人は大声で笑いだした。アフリカの太陽がギラギラと眩しかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アンリ・ベルヌイユ
- 脚色
- マルセル・ジュリアン
- アンリ・ベルヌイユ
- 原作
- クロード・ベイヨ
- 台詞
- ミシェル・オーディアール
- 撮影
- マルセル・グリニョン
- 音楽
- ジョルジュ・ドルリュー
受賞歴
第17回 カンヌ国際映画祭(1964年)
出品
出品作品 | アンリ・ベルヌイユ |
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