僕はラジオ
劇場公開日:2004年9月25日
解説
アメリカで最大の発行部数を誇るスポーツ専門誌、スポーツ・イラストレイテッドに掲載された実話を映画化した感動ドラマ。サウスカロライナ州アンダーソンで今も名誉コーチとして活躍している高校アメフトチームの名誉コーチの物語。出演は、「ザ・エージェント」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したキューバ・グッディングJrと「ビューティフル・マインド」のエド・ハリス。引退した名女優、デブラ・ウィンガーも出演している。
2003年製作/109分/アメリカ
原題または英題:Radio
配給:ソニー・ピクチャーズ
劇場公開日:2004年9月25日
ストーリー
1976年、アメリカ南部、サウスカロライナ州アンダーソン。その町のハナ高校で、アメフトチームのコーチを務めているハロルド・ジョーンズ(エド・ハリス)は、アメフトをこよなく愛し、曲がったことが大嫌いな熱い男。ユーモアと思いやりも忘れないが、シーズンが始まると頭の中はチームのことでいっぱいになってしまう。妻のリンダ(デブラ・ウィンガー)は、そんな彼を優しく見守っているが、高校2年生になる一人娘のメアリー(サラ・ドリュー)は、少し淋しく感じていた。ジョーンズは、練習場の周りをいつもうろつく青年のことが、心にひっかかっていた。彼は知的障害を持ち、何をするでもなくいつもひとりでショッピングカートを、毎日黙々と押している。ある日、チームの生徒たちが、転がったボールを持っていかれたことを理由に、彼を痛めつける。それを知ったジョーンズは生徒たちを叱り、お詫びの気持ちから彼にチームの練習を手伝ってくれと頼むのだった。青年の名前は、ジェームズ・ロバート・ケネディ(キューバ・グッディングJr.)。彼のことを「人より少し頭の回転が遅いだけ」と言う優しい母親マギー(S・エパサ・マーカーソン)と、ふたり暮らしだ。母親ゆずりの音楽好きのジェームズは、片時もラジオを離さない。ジョーンズは、さっそく彼に“ラジオ”というニックネームをつける。恥ずかしがりやのラジオは、最初はだれとも話さなかったが、じょじょにアメフトの楽しさを覚えていく。やがてジョーンズのはからいで試合にも参加するようになり、コーチの隣でチームを応援するラジオの姿は、たちまち人気者になる。ジョーンズは、学校でのラジオの居場所を少しずつ広げていくのだった。今やラジオは、昼食のメニューを告げる校内放送を担当し、廊下を走る生徒を注意し、授業にも参加していた。前向きで明るく、純粋な心を持つラジオに最初は偏見を抱いていた教師や生徒、町の人々もじょじょに心を開いてゆく。しかし、ラジオの存在を快く思わない人たちもいた。シーズンが例年よりも悪い勝率5割の成績で終わったとき、その不満は爆発した。チームの後援者のひとり、フランク(クリス・マルケイ)が、ラジオに気をとられているから負けるのだ、とジョーンズを責める。フランクは理事会にも連絡し、生徒でもないラジオが授業に出ていることに抗議し、ダニエルス校長(アルフレ・ウッダード)は、ジョーンズと理事会の板ばさみになって悩む。しかし、ジョーンズとラジオの友情が変わることはなかった。「どうしてここまでしてくれるの?」マギーの問いに、「正しいことだから」とシンプルに答えるジョーンズ。ところが、マギーが倒れてしまい、事態は思わぬ方向へと急展開する。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイケル・トーリン
- 脚本
- マイク・リッチ
- 製作総指揮
- トッド・ガーナー
- ケイトリン・スキャンロン
- 製作
- マイケル・トーリン
- ブライアン・ロビンス
- ハーブ・ゲインズ
- 撮影
- ドン・バージェス
- 美術
- クレイ・A・グリフィス
- 音楽
- ジェームズ・ホーナー
- 編集
- クリス・レベンゾン
- ハーベイ・ローゼンストック
- 衣装デザイン
- デニス・ウィンゲイト