ナザレのイエス
劇場公開日:1980年8月2日
解説
2千年の歴史をもつキリスト教の原点であり到達点でもあるイエス・キリストに焦点を当て、キリストの波乱に富んだ生涯を描く。製作はサー・リュー・グレード、監督は「チャンプ」のフランコ・ゼフィレッリ、脚本はアンソニー・バージェス、スーゾ・チェッキ・ダミーコとフランコ・ゼフィレッリ、撮影はデイヴィッド・ワトキンとアルマンド・ナンヌッツィ、音楽はモーリス・ジャール、美術はジャンニ・クァランタ、衣裳はマルセル・エスコフィエとエンリコ・サバティーニが各々担当。出演はロバート・パウエル、オリヴィア・ハッセー、アン・バンクロフト、アーネスト・ボーグナイン、ジェームズ・ファレンティーノ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ステイシー・キーチ、ジェームズ・メイソン、イアン・マクシェーン、ローレンス・オリヴィエ、ドナルド・プレゼンス、アンソニー・クイン、フェルナンド・レイ、ロッド・スタイガー、ピーター・ユスティノフ、マイケル・ヨーク、シリル・キューサック、イアン・ホルム、ヨルゴ・ボヤジスなど。
1977年製作/イギリス・イタリア合作
原題または英題:Jesus of Nazareth
配給:東宝東和
劇場公開日:1980年8月2日
ストーリー
約2千年昔のガラリヤ地方。小さな村ナザレに母とふたりで住む娘マリア(オリヴィア・ハッセー)は、ダビデ王の血を引く大工のヨセフ(ヨルゴ・ボヤジス)と婚約していたが、ある日、神の使いが彼女の元を訪れ、彼女がやがて身ごもることを告げた。驚くマリアに、使いはその子が神の御心によるものであることを告げた。当時パレスチナは、ローマ圧制下にあり、人々はヘロデ王(ピーター・ユスティノフ)の独裁の下で苦しみ、予言にあるユダヤ人のメシア(救い主)の出現を信じていた。お告げどおりマリアは懐胎しそのことを知ってヨセフは悩むが、神の使いにマリアを妻に迎えることを説かれ、彼女をロバに乗せ、ダビデ王家ゆかりの地べツレヘムヘと旅立った。途中、マリアは村はずれの馬小屋で男児を出産し、お告げに従いイエスと名づけた。ヨセフは、マリアとイエスを伴い、メシアの誕生を怖れるヘロデの魔手を逃れ、エジプトに移住した。その間にへロデは、べツレヘムとその周辺に住む2歳以下の男児をすべて殺害するという残忍な挙に出た。やがて、ヘロデが死に、ヨセフ一家は故郷のナザレに帰り、そこでイエスは成長した。時は過ぎ、ユダヤの総督にピラト(ロッド・スタイガー)が赴任していた頃、洗礼者ヨハネ(マイケル・ヨーク)が現われ、人々に説教していた。ある日、イエスと会ったヨハネは、彼こそが神の子羊で世の罪を一身に担う人だと彼をあがめた。娼婦であったマグダラのマリア(アン・バンクロフト)をはじめ、貧しい者、病める者たちに希望をもたらすイエスに、人々は彼こそメシアであると信じるようになった。しかし、そうしたイエスをよく思わないファリサイ派やサドカイ派に代表されるユダヤ教の指導者たちは、イエスの12人の弟子の1人、ユダ(イアン・マクシェーン)を陥れ、遂にイエスを十字架の刑に処した。両手両足を釘で打たれ息をひきとっていったイエスを、豪雨が洗った。刑の執行から3日目の朝、マグダラのマリアらが、遺体に香油を塗るために墓所に赴くが、そこにはもはやイエスの遺体はなかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フランコ・ゼフィレッリ
- 脚本
- アンソニー・バージェス
- スーゾ・チェッキ・ダミーコ
- フランコ・ゼフィレッリ
- 製作
- ルー・グレイド
- 撮影
- デビッド・ワトキン
- アルマンド・ナンヌッツィ
- 美術
- ジャンニ・クァランタ
- 音楽
- モーリス・ジャール
- 衣装デザイン
- マルセル・エスコフィエ
- エンリコ・サバッティーニ
- 字幕監修
- 清水俊二
-
Jesusロバート・パウエル
-
Maryオリビア・ハッセー
-
Mary Magdaleneアン・バンクロフト
-
The Centurionアーネスト・ボーグナイン
-
Simon Peterジェームズ・ファレンティーノ
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Simon Peterジェームズ・アール・ジョーンズ
-
Barabbasステイシー・キーチ
-
Joseph of Arimatheaジェームズ・メイソン
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Judasイアン・マクシェーン
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Nicodemusローレンス・オリビエ
-
Melchiorドナルド・プレザンス
-
Caiaphasアンソニー・クイン
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Casparフェルナンド・レイ
-
Pontinus Pilateロッド・スタイガー
-
Herod the Greatピーター・ユスティノフ
-
John the Baptistマイケル・ヨーク
-
Yehudaシリル・キューザック
-
Zerahイアン・ホルム
-
Josephヨルゴ・ボヤギス