ターザンの逆襲

解説

「類猿人ターザン」「ターザンの復讐」と同じくジョニー・ワイズミュラーとモーリン・オサリヴァンが主演するジャングル奇談で、前者を脚色したシリル・ヒュームが脚本を書き卸し、「南海のペーガン」のリチャード・ソープが監督に当たり、「僕の脱走記」のレナード・スミスが撮影したもの。助演者は「孤児ダビド物語」のジョン・バックラー、「暁の爆撃機」のベニタ・ヒューム、「二国旗の下に」のハーバート・マンディン、「断固戦うべし」のウィリアム・ヘンリー、「小公子」のE.E.クライブ等の面々である。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:Tarzan Escapes

ストーリー

文明人未到の辺地、禁断の神秘境として蕃人もが恐れて近寄らぬアフリカの奥地ムチア絶壁の彼方に、類猿人ターザンと幸福な原始生活を営むイギリス娘ジェーンに、図らずも彼女の伯父から巨万の遺産が与えられ、彼女の帰国を条件に相続を許すというので、ジェーンの従妹リタとその兄エリックははるばる彼女を訪ねてアフリカへ渡った。2人の道案内として有名な狩猟家であるフライ大尉が買って出た。しかしフライ大尉の目的は、類猿人ターザンを捕獲してこれを文明国に持ち帰り、それを見世物にして金を得ようということにあった。一行は危険な旅を続けてムチア絶壁に達しターザンとジェーンに遭遇することが出来た。しかしジェーンはターザンを英国に連れて行くを嫌い、自分だけ帰って相続の手続きを済ました上、再びターザンのものへ帰ってくる決心をした。ターザンは一時とはいえ彼女と別れるのを悲しんだが、ジェーンは心を押さえて一行と共に絶壁を離れて行った。腹黒いフライ大尉はかねての目的通り、一行を一足先に発たせた後、策を構えてターザンを生け捕りにしようとし、これを止めるローリンスを射殺した上、ついにターザンを檻の中へ捕らえることに成功した。その上彼はジェーンとリタ、エリックの3人を蕃人の祭典の犠牲に供するように謀ったが、逆らって蕃人の裏切りから一行全部の命は風前の灯火となった。怒れるターザンは檻で運ばれる途中、自ら檻を動かして渓谷に落ち、日頃親しい巨象の力を借りてようやく檻を脱出し、象の大群を指揮し、蕃人を襲撃し一行の命を助けた。フライ大尉は天罪適面、底無しの泥沼に陥って最後を遂げる。エリックとリタは愛し合う2人を別れさせるに忍びず、ジェーンの署名だけ貰って帰国し、ターザンは幸福の神秘境にジェーンとの平和な生活を続けることになった。

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