わが父 パードレ・ヌエストロ
劇場公開日:1989年8月5日
解説
余命いくばくもないある枢機卿の帰郷と、それにまつわる混乱を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはエドゥアルド・ドゥカイとフリアン・マルコス、監督・脚本は本作品が日本初公開になるフランシスコ・レゲイロ、共同脚本はアンヘル・フェルナンデス・サントス、撮影はファン・アモロスが担当。出演はフェルナンド・レイ、フランシスコ・ラバルほか。
1985年製作/スペイン
原題または英題:Padre Nuestro
配給:シネセゾン
劇場公開日:1989年8月5日
ストーリー
余命あと一年と宣告された枢機卿(フェルナンド・レイ)が、ヴァチカンから生まれ故郷のスペイン、カスチリアの村に帰郷した。彼は、年老いた母(アメリア・デ・ラ・トーレ)や乳母(ラファエラ・アパリシオ)に温かく迎えられるが、30年前にマリア(エンマ・ペネーリャ)に生ませた娘(ビクトリア・アブリル)に会いたいと思っていた。が彼女は、自ら女枢機卿(カルデナラ)と名乗る娼婦となり、幼い娘を母に預け家を出ていた。やがて彼の帰郷によって自分の存在を脅かされるのを感じた羊飼いが自殺する事件が起きる。マリアの夫であり、カルデナラの育ての父である彼の死は、枢機卿と弟アベル(フランシスコ・ラバル)の衝突を引き起こした。アベルは町医者で無神論者、性的に抑圧され、60歳になった現在も独身だった。ある日羊飼いの死を知ったカルデナラが村に姿を現わし、売春宿に留まり“商売”を始める。娘に財産を与えたい枢機卿はアベルに娘との結婚を持ちかけ、その気になった彼はカルデナラに求婚、兄のアドバイスのおかげでアベルは彼女との関係を成功させる。一方、娘との解逅を果たした枢機卿は彼女に洗礼を施し、やがて静かに死の床につくのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フランシスコ・レゲーロ
- 脚本
- アンヘル・フェルナンデス=サントス
- フランシスコ・レゲーロ
- 製作総指揮
- エドゥアルド・ドゥカイ
- フリアン・マルコス
- 撮影
- ファン・アモロス
- 美術
- Emiliano Otegui
- 編集
- ペドロ・デル・レイ
- 字幕
- 今井佐知子
受賞歴
第38回 カンヌ国際映画祭(1985年)
出品
ある視点部門 | |
---|---|
出品作品 | フランシスコ・レゲーロ |