恋愛の法則

劇場公開日:

解説

“外力の作用を受けないかぎり物体は静止、または運動を続ける”というニュートンの慣性の法則になぞらえて展開する、4人の男女の恋愛模様。監督は「ウォーターダンス」で共同監督を努めたマイケル・スタインバーグ。製作は主演のひとりでもあるエリック・ストルツと、アラン・ミンデル、デニス・ショウ。エグゼクティヴ・プロデューサーはジョエル・キャッスルバーグ、撮影はバーンド・ヘインル。音楽は、監督とは2度目のコンビとなる「ドクター」のマイケル・コンヴァーティノで、挿入歌はフライング・ブリトー・ブラザースが担当。主演は「ウォーターダンス」のエリック・ストルツ、「シングルス」のブリジット・フォンダ、「フィービー・ケイツの「私の彼は問題児(ドドンパ)」」のフィービー・ケイツ、「レザボア・ドッグス」のティム・ロス。ブリジットの父ピーター・フォンダが「イージー・ライダー」風のバイカー役でカメオ出演している。

1993年製作/アメリカ
原題または英題:Bodies, Rest & Motion
配給:松竹富士
劇場公開日:1994年2月11日

あらすじ

砂漠に囲まれた町、アリゾナ州エンフィールド。3年前、恋人キャロル(フィービー・ケイツ)と共にここに流れてきたニック(ティム・ロス)は、今はベス(ブリジット・フォンダ)と暮らしている。キャロルとベスは親友同士で、ニックとキャロルはいまだに友情とも腐れ縁ともつかぬ関係が続いている。ニックは、退屈なこの町からモンタナ州へ引っ越すことをキャロルに打ち明ける。ニックと旅立つつもりのベスが引っ越しの準備に追われていると、大家から次の入居者のための改装を依頼されたペンキ屋のシド(エリック・ストルツ)が訪れた。ベスは彼が、昨日、車の中から熱い視線を送っていた青年だと気付く。ニックはベスを置き去りにしてひとりで旅立つ。荒れるベスをシドがなぐさめ、そのひたむきな情熱に打たれた彼女は、シドとベッドを共にする。一方、ニックはモンタナへ向かう途中にある生家を訪ねるが、そこにいるはずの両親はどこかへ移転していた。急に孤独感を味わった彼は、エンフィールドへ引き返す。一夜を明かしたベスとシドは急速に親密になったが、ベスは町を出ることを決意した。夕方、元の家にたどり着いたニックは、ペンキを塗っていたシドから事情を聞く。シドの真剣な愛を知ったニックは、彼に「ベスが好きなら追いかけろ、行動で示せ」とハッパをかける。シドはピックアップ・トラックに飛び乗って、ベスを追い求めてハイウェイを南下していった。

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受賞歴

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映画レビュー

4.0大人の青春群像劇

2025年6月9日
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なぜか日本ではVHS化のみでDVD化も配信もされてないんだが、インディペンデント系という権利関係の問題だろうか? DVD化を望む。

米国アリゾナ州の小都市に住む20代後半の4人の男女の恋愛模様を描いた大人の青春映画。ブリジット・フォンダとの他州への転居を明後日に控えながら勝手に旅に出てしまう恋人のティム・ロス、その元同棲相手で今はフォンダの親友フィービー・ケイツ、新たな住人のために内壁の塗り替えに来てフォンダに惹かれるペンキ屋エリック・ストルツの4人が主人公の群像劇である。ストルツが製作も兼ねた低予算インディペンデント系映画で、青年たちの人生の曲がり角を静かに描いていく落ち着いた小品の佳作だった。それにしてもこの頃のストルツは本当にかっこいい。そしてケイツは美しい。個人的にはこの2人を見るだけでも価値あり。

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