レディL

劇場公開日:

解説

ロマン・ギャリーの原作を、「トプカピ」でアカデミー男優助演賞をとったピーター・ユスチノフが脚色・監督したある女性の回想録。撮影は「トプカピ」のアンリ・アルカン、音楽はジャン・フランセーが担当した。出演は「あゝ結婚」のソフィア・ローレン、「暴行」のポール・ニューマン、「ピンクの豹」のデイヴィッド・ニーヴン、「野性の太陽」のクロード・ドーファン、「素晴らしき恋人たち」のフィリップ・ノワレ、「潜行」のミシェル・ピッコリのほかにピーター・ユスチノフも出演している。製作はカルロ・ポンティ。

1965年製作/アメリカ
原題または英題:Lady L
配給:MGM
劇場公開日:1966年1月9日

ストーリー

80歳の誕生祝いにロンドンから帰ったレディ・レンディル=L=(ソフィア・ローレン)は、パーティがすむと詩人のパーシー卿(セシル・パーカー)を彼女専用の別館に案内した。そして自分の身の上を彼に語りはじめた。卿は、レディLの伝記を書くことになっているのだー―。19世紀末頃のパリ。当時、レディLは洗濯娘のルイーズで、遊女屋の「青い風車」に洗濯物を届けるのが仕事だった。そんな彼女にも理想の男があった。強くて健康で誇り高い若者ー、こんな男が現れる日を夢見ていた。ある日お尋ね者の義賊アルマン(ポール・ニューマン)が銀行破りでメルシェ警部に追われ、「青い風車」に逃げ込んできた。そしていきなりルイーズの手をとって個室のベッドへ引っ張り込んだ。客と女のふりで見事に危機を脱せた。同時にこの若い男にルイーズは理想を見いだし、屋根裏部屋での結婚生活に入ってしまった。しかし月日は理想の男のメッキをだんだんはがしていき、ついにルイーズは家を飛び出してしまった。ところが、アルマンがババリア公オット(ピーター・ユスチノフ)の暗殺事件で追われていると知ると、黙ってはいられなかった。そこでイギリスの富豪レンデイルが自分にプロポーズしているのを利用し、彼を助けてくれるならという交換条件でアルマンをイタリアへ脱出させた。約束通りルイーズはレンデイル夫人になり、イギリスへ渡った。レディLは、ここまで話して一息入れた。レディLには8人の子供がいた。ところが彼女の話によると、子供の父親は全部アルマンだという。しかも、8番目の子供は、夫が死んで1年数カ月後に生まれたという。イギリス人は気が長い。さすがの詩人も驚いた。だがもっと驚いたことは、彼らが別荘を出てタクシーに乗ったところ、運転手は年老いたアルマンではないか。車が走りだしたとき、突如、別荘が爆発した。アルマンがかつて仕かけた時限爆弾が爆発したのだ。なんと60年目の時限爆弾がである……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5喜劇なのか真剣な作品なのか

2013年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:50点 ストーリー: 30 キャスト: 75 演出: 50 ビジュアル: 65 音楽: 65  金も地位もある名門の貴族がいる。貴族であることに疲れている彼は、自分を愛してもいなくて他に好きな犯罪者の男がいてその男の子供を妊娠している貧乏な女と出会い、その日のうちに結婚することを考えはじめ実際に結婚する。その自分と血のつながりもない子供に貴族の地位も財産も引き継がせるなんてことがあるだろうか。喜劇とはいえ主人公に都合が良すぎるし話が重く、喜劇ならそれに徹したもっと柔らかい物語にしてほしかった。

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