ル・バル(1983)

劇場公開日:

ル・バル(1983)

解説

パリ下町のボウル・ルーム(ダンスホール)を舞台に47曲の音楽とダンスで第2次大戦前より現代に至る時代の移り変わりを描く。製作はジョルジョ・シルヴァーニ、監督は「パッション・ダモーレ」のエットーレ・スコラ。脚本はルッジェーロ・マッカリ、ジャン・クロード・パンシュナ、フリオ・スカルペッリ、E・スコラ、撮影はリカルド・アロノヴィッチ、音楽はウラジミール・コスマ、編集はライモンド・クロチアーニが担当。出演はジュヌヴィエーヴ・レイ・パンシュナ、マルティーヌ・ショーヴァン、アニタ・ピッキアリーニ、リリアーヌ・デルヴァル、レイモンド・ウドゥリーヌなど。

1983年製作/フランス・イタリア・アルジェリア合作
原題または英題:Le Bal
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1985年3月29日

ストーリー

1983年。現代調と30年代風のアール・デコ調のインテリアが施されたパリのボウル・ルーム(ダンスホール)。静かなその室内に、やがて照明がともされ、着飾った様々な男女が入ってくる。今日は土曜日。彼らに言葉はいらない。無言の仕草と踊り。このボウル・ルームでは、こんな光景が、いつの時代にも展開されてきた。1936年、人民戦線が勢いをのしてきた頃。このボウル・ルームには、労働者やお針子たちがたむろしている。「望郷」のペペル・モコが、人々の間では語り草になっている。そんな様子は踊り手たちのコスチュームにも反映されている。戦争中の1940年。ユダヤ人のヴァイオリン弾きの女性とウェイターの淡い恋。占領下の42年。室内には『リリー・マルレーン』が流れる。'44年、解放。喜びにあふれる人々は踊る。そんな中で、片足を失った男と妻の踊るワルツが周囲の感動を誘う。'45年。アメリカ色が室内を占めている。『イン・ザ・ムード』にのる若者たち。アステアとロジャーズを気どるカップル。'50年代は『アンナ』をはじめとするラテン・リズムがパリで流行する。サブリナ・パンツやペティコートでふくらんだワンピースが目につく。やがて、グリースでキメた皮ジャン族のロックンロール・ブームがやってくる。リトル・リチャードの『トゥティ・フルッティ』やプラターズの『オンリー・ユー』に興ずる若者たち。'60年代に入り、自由と革命を求める若者たち。誰もが口ずさむビートルズのメロディ。そして、83年。ボウル・ルームの回想は終わる。再び日常の生活へ戻ってゆく人々。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第56回 アカデミー賞(1984年)

ノミネート

外国語映画賞  
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映画レビュー

4.0ただ踊り続ける

2014年2月1日
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小二郎