誘惑されて棄てられて
劇場公開日:1965年3月18日
解説
ルチアーノ・ビンチェンツォーニ、アージェ、スカルペリ、ピエトロ・ジェルミの共同シナリオを「イタリア式離婚狂想曲」のピエトロ・ジェルミが監督した風俗ドラマ。撮影はアイアーチェ・パロリン、音楽は「禁じられた恋の島」のカルロ・ルスティケリが担当した。出演は「イタリア式離婚狂想曲」のステファニア・サンドレッリ、「刑事」のサーロ・ウルツィ、アルド・プリージ、ランド・ブッツァンカほか。製作はフランコ・クリスタルディ。
1963年製作/イタリア
原題または英題:Sedotta e Abbandonata
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1965年3月18日
ストーリー
ビンチェンツォ(サーロ・ウルツィ)の長女マチルデは、ペピーノ(アルド・プリージ)と婚約の間柄だった。ある日ペピーノはマチルデの妹アネーゼ(ステファニア・サンドレッリ)を衝動的に暴力で誘惑してしまった。そして妊娠した。ビンチェンツォは激怒し、アネーゼの方と結婚することを約束させた。マチルデが世界の笑い者にならないように、一人の貧乏男爵を新しい婚約者にした。ペピーノはアネーゼを嫌い、伯父の大司祭の許へ逃れた。ビンチェンツォは弁護士の徒弟を訪ね、法律上の意見を聞いたが家名を傷つけるばかりだった。ただ、突発的に相手を殺しても名誉を汚された理由で罪は軽いだろうとつけ加えられ、ビンチェンツォは息子アントニオにペピーノ殺害を命じた。これを知ったアネーゼは警察に知らせた。惨事は未然に防がれた。アントリオとペピーノは裁判所に送られ事件の審理が始まった。だが双方が誘惑したのは相手の方だと主張して審理は滅茶苦茶。あくまで世間態を気にするビンチェンツォの意に叶うため、ペピーノは掠奪結婚を思いついた。両家の人達が勢揃いしての予審判事の前で、アネーゼは結婚はいやだと言った。大混乱になった。誰もがわめき、町の人々はあざけり罵った。ビンチェンツォは脳溢血で死んだ。マチルデは男爵との婚約にも破れ、修道院に入った。町は平穏になるだろう。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ピエトロ・ジェルミ
- 脚本
- ピエトロ・ジェルミ
- ルチアーノ・ビンチェンツォーニ
- アージェ
- スカルペリ
- 製作
- フランコ・クリスタルディ
- 撮影
- アイアーチェ・パロリン
- 音楽
- カルロ・ルスティケリ
受賞歴
第17回 カンヌ国際映画祭(1964年)
出品
出品作品 | ピエトロ・ジェルミ |
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