メナース

劇場公開日:

解説

フランスのボルドーを舞台に、恋人の無実を証明するために、偽装工作をつづけ、自らが犠牲になっていく男の姿を描く。製作はドニーズ・プティディディエ、監督は「真夜中の刑事 PYTHON357」のアラン・コルノー、脚本はアラン・コルノーとダニエル・ブーランジェ、撮影はピェール・ウィリアム・グレン、音楽はジェリー・マリガンが各々担当。出演はイヴ・モンタン、キャロル・ロール、マリー・デュボア、ジャン・フランソワ・バルメールなど。

1977年製作/フランス
原題または英題:Menace
配給:パシフィックフィルム
劇場公開日:1979年4月21日

ストーリー

父の死後、莫大な財産を相続し、ぶどう畑、運送会社をもつドミニーク(マリー・デュボア)は、部下で副社長になっているサヴァン(イヴ・モンタン)を熱愛し、近く結婚するつもりでいた。しかし、サヴァンには既にジュリー(キャロル・ロール)という若い恋人がいた。サヴァンから突然別れ話を聞かされ、愕然としたドミニークは、ジュリーに、サヴァンをあきらめるように頼むが、すでに彼女の体内にはサヴァンの子が宿っていることを聞かされ、半狂乱で崖から身を投げてしまった。翌日彼女の死体が発見され、警察は、殺人事件と断定し、ジュリーに容疑をかける。そして、ドミニークが、サヴァンの愛をつなぎとめるために、彼が相続人となるように遺言書をひそかに残していたために、警察では、サヴァンがジュリーと共謀で、ドミニークを殺害したという見方をしだし、取り調べに当った刑事や担当のワルデック警部(ジャン・フランソワ・バルメール)も、サヴァンの身辺を洗い始めた。サヴァンは彼女を救うため、自分の単独犯行であるかのように振舞い、国外に逃亡した。彼の逃亡で、事件はサヴァンの単独犯行という見方を強め、ジュリーは釈放された。カナダに逃亡したサヴァンは、今度は、交通事故を装い、この世から自分を抹殺し、オーストリアで秘かにジュリーと暮そうと、計画を進めた。ある石油会社の運転手となって大型タンクローリーを運転中、何者かの手によって狙撃されたように見せかけ、崖から転落させ、爆発炎上させることに成功。翌日の新聞には、サヴァンの死亡が発表され計画はまんまと図に当る。しかし、その時まで彼に味方していた運命が狂い始め、同僚を殺されたと思い込んだ運転手仲間が、空港に向かうサヴァンを何十台もの大型トラックで追いつめ、彼をめがけて疾走するのだった。

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