メーキング・ラブ
劇場公開日:1982年9月11日
解説
夫に男の愛人ができたことから起きる愛の破局を描くドラマ。アレン・アドラーとダニエル・メルニックが製作し、「あきれたあきれた大作戦」のアーサー・ヒラーが監督。A・スコット・バーグの原案に基づきバリー・サンドラーが脚本を執筆した。撮影はデイヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はレナード・ローゼン、主題歌をバート・バカラック、キャロル・ベイヤー・セイガー、ブルース・ロバーツが作り、ロバータ・フラックが歌っている。出演はマイケル・オントキーン、ケート・ジャクソン、ハリー・ハムリン、ウェンディ・ヒラーなど。
1982年製作/アメリカ
原題または英題:Making Love
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1982年9月11日
ストーリー
ロサンゼルスの医師ザック(マイケル・オントキーン)は30歳、美しい妻クレア(ケート・ジャクソン)と結婚して8年、幸せな生活を送っていた。クレアはTV局のプロデューサーとして、結婚後も仕事を続けている。華麗な邸宅を購入し、新居の暖炉の側のベッドで愛する2人だったが、ザックには性的に完全にみたされないものがあった。以前住んでいたアパートの家主だった老婦人ウィニー(ウェンディ・ヒラー)とは気があい、引越し後も交際していた。2人はルパート・ブルックの詩集が好きで、クレアは子供が生まれたら、ルパートと名付けるつもりだった。ある夜、ザックにゲイが寄って来たが、何ごともなく別れた。病院に健康診断に来たバート(ハリー・ハムリン)をザックが診察した後、昼食をともにした。バートは売り出し中の新進小説家で、ザックは彼の小説の愛読者だった。バートはゲイだ。女友達が去ったことでショックを受けて以来、恋人はエリザベス・テイラーであり、ナタリー・ウッドで、いまもビデオで「愛情の花咲く樹」などを繰り返し見ている映画狂である。昼は執筆とボディ・ビル、夜はゲイ・バーで男を拾い一緒に寝るという生活だった。ザックも妻との性的不一致が自分のゲイ趣味にあることに気づき、ゲイ・バーに出入りするようになる。両親の家に行ったが、格式ばかりの味気ない家庭にうんざり。ザックはバートに会い、自分の心の謎について告白。やがて2人は裸になるとベッドに。だが、男同士のセックスはザックが期待していたほどではなく、気まづい思いでバートの家を出た。一方、クレアは上役から編成局長のポストを用意していると告げられた。子供も欲しいが、仕事も捨てきれない。夫に相談すると、今度の昇進を喜んでくれた。彼女がニューヨークに出張している間に、ザックとバートの仲は急速に進んだ。帰ってきたクレアにザックは、バートのことを告白した。「裏切りだわ」とクレアは怒り、ザックは家を出た。しかし、バートは特定の関わりは困るといい、自由なボヘミアンの生活を求めザックとの性の深入りは拒否した。モーテルで暮すようになったザックを訪ねたクレアは、やり直そうと説得する。だが、ザックは「これは病気ではない。君をとても愛しているが、セックスのない生活で君を苦しめたくない。それぞれ幸せを求めて別れた方がよい」という。それから2年。ザックはニューヨークのガン・センターで働き、新しい男と同棲していた。ウィニー夫人が亡くなりザックとクレアは葬儀の時に再会する。ザックは彼女の家で、彼女の再婚した夫ラリーを紹介され、2人の間の子供ルパートを思わず抱きあげた。それぞれ別の道を歩むことになった2人は心から祝福しあうのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アーサー・ヒラー
- 脚本
- バリー・サンドラー
- 原案
- A・スコット・バーグ
- 製作
- アレン・アドラー
- ダニエル・メルニック
- 撮影
- デビッド・M・ウォルシュ
- 美術
- James D. Vance
- セット
- Rick Simpson
- 音楽
- レナード・ローゼンマン
- 主題曲
- バート・バカラック
- キャロル・ベイヤー・セイガー
- ブルース・ロバーツ
- 歌
- ロバータ・フラック
- 編集
- ウィリアム・レイノルズ
- 特殊メイク
- Del Armstorng
- Fred Blau Jr.
- 字幕
- 戸田奈津子
受賞歴
第40回 ゴールデングローブ賞(1983年)
ノミネート
最優秀主題歌賞 |
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