マリア・ブラウンの結婚

劇場公開日:

解説

ニュー・ジャーマン・シネマの担い手として、戦後ドイツ映画界を牽引したライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が、その名を一躍世界に広めた代表作。第2次世界大戦末期からドイツが復興の兆しを見せ始めるまでの約10年間にわたり、運命に翻弄されるヒロインの悲劇を描いた。

戦時下で結婚式を挙げたマリアとヘルマンだったが、ヘルマンはすぐに東部戦線へと送り出される。戦争が終わってもヘルマンは戻らず、マリアは夫の戦死を知らされる。やがてマリアは黒人兵士ビルと結婚し、平穏な生活を手にするが、そこへ死んだと知らされていたヘルマンが戻ってくる。

1980年に日本初公開(フランス映画社配給)。2012年、ファスビンダー監督没後30年の特集上映「ファスビンダーと美しきヒロインたち」でニュープリント版が上映され、2023年の特集上映「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選」でも上映される。

1979年製作/120分/G/西ドイツ
原題または英題:Die Ehe der Maria Braun
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
劇場公開日:2023年7月28日

その他の公開日:1980年2月2日(日本初公開)、2012年12月15日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)Rainer Werner Fassbinder Foundation

映画レビュー

3.0マリアがかわいい超えてる

2024年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

萌える

映画っぽい大胆な始まりとラストが魅力的

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ひかりすぎ

3.0とにかくハンナ・シグラを見つめ続ける

2024年2月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ファスビンダー作品は、かつてドイツ映画回顧展でまとめて観たことがあるが、この人気作は見逃していて、今回初見。「ブリキの太鼓」や本作で、ニュージャーマンシネマが一気にクローズアップされていたことが懐かしい。
空襲下、ヒトラーのポスターが爆発し、轟音の中で結婚式が行われるオープニングが強烈。駅でプラカードを下げ、夫の消息を探していた主人公マリアが、アメリカ人将校の愛人となり、生還した夫と愛人との事件の後、実業家のパートナーとなり、成り上がっていく。
再軍備のラジオニュースや、ワールドカップの実況放送がドラマシーンに強烈にかぶり、戦後西ドイツの復興の歩みと主人公の生き様をアイロニカルにダブらせようとする意図がわかる。
それにしても、ところどころ繋がりや意味がよくわからないシーンが出てきて、一筋縄にはいかない。音楽や効果音の使い方も、相当クセが強い。演劇のような、テレビドラマのような演出も、ファスビンダーらしいところ。
とにかくハンナ・シグラを見つめ続ける作品。ほとんどのシーンに出ているのではないだろうか。彼女の姿態、ベール着き帽子姿、下着姿、バスローブ姿、裸の背中など見つめ続けて、マリアの生涯を見届けるという感じ。
先日観た「哀れなるものたち」で、彼女の健在ぶりが確認できたことは嬉しかった。

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山の手ロック

4.0切なさダブルパンチ。

2023年11月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ドイツ戦後の10年間における、とある女性の波乱万丈の物語。
先日ローマ教皇が「パラグアイの女性は世界で最も強い」とパラグアイ戦争後の国難について触れたと聞いた。ドイツは日本と同じ敗戦国として、多くの働き盛りの男性が戦地で死傷したことで、残された女性たちが今の国の礎を作ったと言っても過言ではないだろう。
戦後をたくましく生き抜いたマリアは、国が再び軍備を整えることを決断し、ワールドカップ優勝で機運が高まると、まるでお払い箱とでも言わんばかりの悲劇が待ち受ける。更に、そこには愛していたからこその失望も重なる。全くもって切な過ぎるよ😢

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

5.0オープニングが素晴らしい!

Mさん
2023年11月13日
Androidアプリから投稿

第九をBGMに始まる最初の場面に心を奪われた。
(自分にとっては)悲しい話だった。

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M