マリア・ブラウンの結婚

劇場公開日

マリア・ブラウンの結婚
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解説

ニュー・ジャーマン・シネマの担い手として、戦後ドイツ映画界を牽引したライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が、その名を一躍世界に広めた代表作。第2次世界大戦末期からドイツが復興の兆しを見せ始めるまでの約10年間にわたり、運命に翻弄されるヒロインの悲劇を描いた。戦時下で結婚式を挙げたマリアとヘルマンだったが、ヘルマンはすぐに東部戦線へと送り出される。戦争が終わってもヘルマンは戻らず、マリアは夫の戦死を知らされる。やがてマリアは黒人兵士ビルと結婚し、平穏な生活を手にするが、そこへ死んだと知らされていたヘルマンが戻ってくる。1980年に日本初公開(フランス映画社配給)。2012年、ファスビンダー監督没後30年の特集上映「ファスビンダーと美しきヒロインたち」でニュープリント版が上映。

1979年製作/120分/西ドイツ
原題:Die Ehe der Maria Braun
配給:マーメイドフィルム
日本初公開:1980年2月2日

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映画レビュー

3.5戦後の西ドイツを逞しく生き抜いた一人の女性マリアの、歴史の過去に葬った女性映画

Gustavさん
2021年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

西ドイツ映画が新しい世代の台頭で戦前のような活力を呼び起こそうとしている。ドイツ映画が大好きな自分にとっても、とても楽しみなこと。”ニュー・ジャーマン・シネマ”と称されるだけの質の高さを期待してやまない。そしていつかナチス以外の主題の現代劇や、ヘッセやマンの時代のドイツ文学の壮大で格調高い映画化が誕生することになればと夢も膨らむ。

ファスビンダー監督作品は、昨年の(西ドイツ新作映画祭)で72年の「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」を鑑賞したが、この哲学的演劇の実験映画手法に個性の発露を感じながらも、レズビアンを含んだ愛憎劇の内容に感心するまではいかなかった。ただ演出タッチは、ベルイマンとゴダールを合わせた感じで興味深く、何処となくブニュエルを思わせるもので面白かった。しかし、今度の新作「マリア・ブラウンの結婚」は、対照的にオーソドックスな作劇で商業映画に沿った作りになっている。戦後ドイツの無残さと、そこから這い上がり経済大国へ進展する中で生き抜いた一人の女性の最期を象徴的に描く。ドイツ社会の変遷に詳しければ、もっと理解できたかも知れない。
唯一救いは、ハンナ・シグラ演じるマリア・ブラウンの生き方が、現代女性のひとつの姿をたくましく反映させた女性映画になっていること。79年に制作された価値がある。例えば、実業家オスワルトの秘書になる切っ掛けの夜汽車のシーンでは、英語が話せることからアメリカの黒人兵に汚い言葉をまくし立てるところなど圧巻である。秘書兼愛人となってオスワルトと対等に仕事をし、また愛も掴もうとするところも積極的だ。ファスビンダー監督は、それら負けない女性像を的確に積み重ね、時代を生き抜くマリア・ブラウンの真摯な姿勢を浮き彫りにする。しかし、ラストのガス爆発によって、マリア・ブラウンの本音は分からない。夫ヘルマンの裏切りに近い行動に対する本心も明かされない。観る者に委ねた表現であり、丁度それはドイツがサッカーのワールドカップで世界一になった日という歴史の過去に葬った感傷のエンディングであった。

戦後西ドイツの復興の社会背景を背負い生き抜く女性主人公の信念の生き様を描いたファスビンダー監督の佳作。一つだけ気になったのは、モーツァルトのBGMの使い方。ピアノ協奏曲が室内シーンのBGM音楽として流れるところで、登場人物がピアノソロをそれに合わせるように弾くのだ。ファスビンダー監督、面白いけど、やはり変わっている。

  1980年 2月12日  ニュー東宝シネマ2

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Gustav

3.5マリア・ブラウンの人生に投影されたドイツの歴史

2020年9月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

知的

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バンデラス

4.5この映画はいいです

talismanさん
2015年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

ドイツの映画というと、ナチス、東ドイツ、でなければ暗く重々しい、或いは下品だったりといった印象があります。20年代のドイツ映画が一番元気だったのかな。

この映画はドイツ映画の中でもファスビンダー監督の中でもとても好きな映画です。

ハンナ・シグラの美しさと逞しさに惹かれます。夫が刑務所に居て、妻が訪ねてガラス越しに話す場面が凄くいい。いつの間にか大声になって、廻りの人達が一瞬静かになってみんなで笑ってしまうシーンです。いつでもどんな時でも、笑いの力は大きい。

ラジオのサッカー中継で、やっとドイツが自信を取り戻した、ドイツ国民皆がおそらく熱狂して喜ぶ瞬間、まさにそのときに、キッチンのコンロで煙草に火をつけてしまう最期が非常に辛いがかっこいい。

会いたくてずっと会えなかった人にやっと会えた時、人間は、わーい!なんて言わないし言えないし涙も出ない。そういったリアルさをこの映画で勉強した、そういう思い出がある映画です。

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talisman
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