ボスニア

劇場公開日:

解説

旧ユーゴでのボスニア戦争中の実話をもとに、悲惨な民族紛争の実態を描く反戦映画。監督は優れた詩人でもあり、ユーゴのアカデミー賞にあたるプリズム・アワードの受賞者でもある新星スルジャン・ドラゴエヴィッチ。脚本はドラゴエヴィッチとワーニャ・ブリッチ、ニコラ・ペヤコヴィッチ。撮影はドゥシャン・ヨクシモヴィッチ。音楽はアレクサンドル・サーシャ・ハビッチ。出演はドラガン・ビエログルリッチ、「風雪の太陽」のヴェリミール・バータ・ジヴォイノヴィッチほか。

1996年製作/129分/セルビア
原題または英題:Lepa Sela,Lepo Gore
配給:パイオニアLDC
劇場公開日:1998年6月27日

ストーリー

94年、内戦下のボスニア。セルビア人兵士のミラン(ドラガン・ビエログルリッチ)は重傷を負って陸軍病院のベッドに横たわっていた。彼の胸には様々な思いが去来する。自動車修理工場を共同経営していた幼なじみのムスリム人ハリル(ニコ ラ・ペヤコヴィッチ)のこと、幼い日の思い出、懐かしい風景。しかし、彼の胸を多く占めているのは悪夢のような10日間だった。ムスリム人の攻撃を受けたミラン部隊は追いつめられ、廃虚となったトンネルにたてこもる。そこにはボスニアの戦況を取材に来たアメリカ人のジャーナリスト、リサ・ネル(リサ・モンキュア)の姿もあった。味方の応援も望めない中、孤立無援となった8人。敵の砲撃を受け、仲間たちはひとり、ひとりと戦死していく。決死の覚悟でトンネルを脱出したミランだったが、目の前に現われた敵兵はハリルだった……。

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