ポカホンタス
劇場公開日:1995年7月22日
解説
アメリカ先住民族の娘とイギリス人探検家の運命的な恋を、ミュージカル・タッチで描いたディズニーの長編アニメ第33作。監督は「ビアンカの冒険 ゴールデン・イーグルを救え」のマイク・ガブリエルと、「アラジン」の作画監督を務め本作が初監督となるエリック・ゴールドバーグの共同。脚本はカール・バインダー、スザンナ・グラント、フィリップ・ラズプニック。製作は、ブロードウェイの舞台で演出・製作・舞台監督などを務め、本作で映画に初進出したジェームズ・ペンデコスト。作画監督は「美女と野獣(1991)」「リトル・マーメイド」「アラジン」と、ディズニー第2の黄金期の作品群に参加したグレン・キーン。音楽はアカデミー音楽賞受賞の「アラジン」(アカデミー音楽賞受賞)のアラン・メンケンがスコアを書き、挿入歌の作詞は、ミュージカルの著名な作詞家スティーヴン・シュワルツ。主題歌はヴァネッサ・ウィリアムズのカラー・オブ・ザ・ウィンド』。声の出演は「マーヴェリック」の俳優メル・ギブソン、ネイティヴ・アメリカンの女優アイリーン・ベダード、「プレタポルテ」のリンダ・ハント、「若草物語(1994)」のクリスチャン・ベール、現代アメリカ先住民運動のリーダー的存在でもある俳優ラッセル・ミーンズ、「美女と野獣(1991)」のデイヴィッド・オグデン・スティアーズほか。第68回アカデミー賞で、音楽(ミュージカル・コメディ部門)、オリジナル主題歌の2部門を受賞。
1995年製作/81分/アメリカ
原題または英題:Pocahontas
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
劇場公開日:1995年7月22日
ストーリー
1607年、ロンドン。勇敢な軍人ジョン・スミス(以下、声優:メル・ギブソン)は、ラドクリフ総督(デイヴィッド・オグデン・スティアーズ)率いる探検隊に参加。一行を乗せた帆船は、北米大陸のヴァージニア植民地を目指す。そこでは先住民族のパウアタン族が、自然と共存して平和に暮らしていた。パウアタン首長(ラッセル・ミーンズ)の一人娘ポカホンタス(アイリーン・ベダード)は、このところ、不思議な夢ばかり見ていた。精霊グランドマザー・ウィロー(リンダ・ハント)に助言を求めると、「その夢は、自分の進む道は自分で見つけろということさ」と言われる。上陸したスミスはポカホンタスと出会い、たちまち恋に落ちる。ポカホンタスは彼に自然と調和する生き方を教えた。一方、貪欲なラドクリフは金鉱を求めて土地を荒らし回った。パウアタン族は1人が撃たれて負傷したのをきっかけに戦闘体制をとり、両者は一触即発の状態に。その夜、ポカホンタスとスミスが逢引していると、彼女の身を案じた部族の戦士ココアムがスミスに襲いかかり、スミスの開拓者仲間トーマスに撃たれた。トーマスを逃がして捕まったスミスは、処刑されることに。ポカホンタスは「彼を殺すなら自分も殺して」と叫ぶ。首長はその姿にうたれ、殺し合いをやめると宣言。その時、ラドクリフは彼を狙って銃を撃つが、スミスは捨て身でかばって重傷を負う。開拓者たちはラドクリフを捕らえた。出航の日、スミスは「一緒に行こう」と言い、父も「自分の信じる道を進みなさい」と促した。だが、ポカホンタスはこの土地に留まる道を選び、愛する人を乗せた船をいつまでも見送った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイク・ガブリエル
- エリック・ゴールドバーグ
- 脚本
- カール・バインダー
- スザンナ・グラント
- フィリップ・ラゼブニク
- Tom Sito
- 製作
- ジェームズ・ペンデコスト
- 作画監督
- グレン・キーン
- 美術
- マイケル・ジアイモ
- 音楽
- アラン・メンケン
- 字幕
- 古田由紀子
受賞歴
第68回 アカデミー賞(1996年)
受賞
作曲賞(ミュージカル/コメディ) | アラン・メンケン |
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主題歌賞 |