ホームボーイ
劇場公開日:1989年4月29日
解説
死を宣言された孤独なボクサーが出会う愛と友情を描く。製作はアラン・マーシャルとエリオット・カストナー、監督は本作がデビューとなるマイケル・セラシン、主演のミッキー・ロークの原作を基に、脚本はエディー・クック、撮影はゲイル・タッターサル、音楽は「リーサル・ウェポン」のエリック・クラプトンが担当。出演はほかにクリストファー・ウォーケン、デボラ・フューアーら。
1988年製作/アメリカ
原題または英題:Home Boy
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1989年4月29日
ストーリー
ニュージャージー州の海沿いの町に流れ者のボクサー、ジョニー(ミッキー・ローク)がやって来た。彼を待っていたのはトレーナーのルー・マリノ(トム・クイン)と、彼の試合をみてその闘いぶりに心魅かれた売れないクラブ歌手ウェズリー・エイス(クリストファー・ウォーケン)であった。ジョニーは試合後ふらっと立ち寄った遊園地で、そこの女性オーナー、ルビー(デボラ・フューアー)と出会い、好意を抱く。数日後、レフリーの汚い判定で勝利を逸し怒りにかられるジョニーは、ウェズリーの持ちかけた宝石強盗に加担、2人は次第に奇妙な友情で結ばれてゆく。次の試合で相手ボクサーのパンチを頭にうけリングに倒れたジョニーに付き添って病院に行ったウェズリーは、医師から彼が致命的な頭蓋骨のひびを抱えていることを知らされる。しかし彼はそのことをジョニーには内緒にし、再び宝石強盗に誘う。ジョニーとルビーは毎晩のように、遊園地の懐れたメリーゴーランドの修理を進めていた。そしてついに2人は結ばれる。が翌朝ルビーは彼に経営不振から遊園地を手放さねばならないことを知らされる。ちょうどその時、ルーがタイトル戦を控えた次期チャンピオン候補ジュリアス・コットンとの試合を持ってき、勝敗は目に見えているもののルビーの遊園地を救うために、その高額のファイトマネーに試合をうける。ところがその試合はウェズリーの宝石強盗決行の日と重なっており、断わるジョニーに怒ったウェズリーは、彼の秘密をばらしてしまうのだった。そしてその日がやって来た。愛する人のためにリングに立ったジョニーは、どしゃぶりの雨の中、健闘空しく、ついにコットンのくり出す強烈なパンチを頭にうけ、リングに倒れてしまう。同じ頃1人で宝石強盗を決行したウェズリーも、彼を追跡する警官の銃弾の海に倒れる。その夜、遊園地にひとりたたずむルビーのもとに、ジョニーの影が近づいてくる……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイケル・セレシン
- 脚本
- エディ・クック
- 原作
- ミッキー・ローク
- 製作
- アラン・マーシャル
- エリオット・カストナー
- 撮影
- ゲイル・タッターサル
- 音楽
- エリック・クラプトン
- 編集
- レイ・ラブジョイ
- 字幕
- 戸田奈津子