ペテルブルグ幻想

劇場公開日:

解説

異国の街にやって来たひとりの少年と、彼に出会ったふたりの女性の彷徨と愛を描くファンタジー映画。製作はダニエル・シャーフとクラウス・スンゲ、監督はイアン・ブリングル、脚本はミハエル・ヴレン、撮影はレイ・アーガル、音楽はポール・シュッツェが担当。出演はノア・テイラー、ソルヴェイグ・ドマルタンほか。

1988年製作/オーストラリア・西ドイツ合作
原題または英題:The Prisoner of St. Petersburg
配給:俳優座シネマテン
劇場公開日:1990年7月21日

ストーリー

ベルリンの街にひとりの少年(ノア・テイラー)が降り立った。ロシア文学を熱狂的に信奉する彼は、年寄りと見れば『罪と罰』の金貸しの老婆と思い込んで棍棒で殴りかかったり、男性を見れば判事と思いこんで逃げ回ったりしている。挙句に、ドストエフスキーがかかっていた同じ痙攣の発作を起こしたりする。その夜彼は、エレナとヨハンナという二人の女性と出合い、彼はエレナに『罪と罰』のソーニャのイメージを重ねあわせる。いつしか彼らは意気投合しあい、逃亡中の身であるという彼に、ふたりは手を貸してやることにする。ところが途中、酔っ払ったエレナがはぐれてしまい、街をさまよい続けるふたりは、頼み込んだトラックの運転手にも放り出されてしまう始末。少年はヨハンナを責め始め、彼女は人に親切にしても、いつも報われない、と嘆くのだった。結局エレナは先にアパートに戻っており、彼女は誰も入れたことのないという自分の部屋に少年を招き、人を愛することの恐怖を告白するのだった。3人は再び街に出る。エレナはバーで少年のガラクタをセリにかけ、彼の切符代を稼いでやる。しかし3人は切符を買わず、もう一度バーに戻る。不審がる客にエレナは少年がロシア文学の囚人たったことを告げる。そしてその時彼は、素敵な女性を愛することでそれから解放されたことを知るのだった。

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