ブレイブ

劇場公開日:

解説

家族に金を残すため、身を捨てる覚悟を決めたネイティヴ・アメリカンの男の最期の日々を描いたドラマ。監督・主演は「エド・ウッド」「デッドマン」などで活躍する俳優ジョニー・デップで、彼の監督デビュー作。脚本はグレゴリー・マクドナルドの原作を基に、デップと彼の実兄D・P・デップ、ポール・マクガドンが共同で執筆。製作はチャールズ・エヴァンス・Jr.とキャロル・ケンプ。製作総指揮は「クラッシュ」のジェレミー・トーマス。音楽はデップとは「クライ・ベイビー」「デッドマン」で共演したロック・アーティストのイギー・ポップがあたり、小さな役で姿も見せる。撮影はデップとは「アリゾナ・ドリーム」で組んだ「アンダーグラウンド」のヴィルコ・フィラチ。美術は同じく「アリゾナ・ドリーム」のミリェン・クレカ・クリャコヴィッチ。編集はパスケール・ブーバ。共演はデップと「ドンファン」で共演し、先住民問題の先駆者でもあるマーロン・ブランドが特別出演で姿を見せるほか、「ミ・ファミリア」のエルピディア・カリロ、「ロスト・ハイウェイ」のマーシャル・ベル、「依頼人」のフレデリック・フォレスト、「シュガー・ヒル」のクラレンス・ウィリアムス3世、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のフロイド・レッドクロウ・ウェスタマンほか。

1997年製作/123分/アメリカ
原題または英題:The Brave
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:1998年3月28日

ストーリー

貧困な生活にあえぐネイティヴ・アメリカン。明日の糧を得るため仕事を探し続けるラファエル(ジョニー・デップ)は、さびれたビルの一室で、ラリー(マーシャル・ベル)という男に会い、謎の男マッカーシー(マーロン・ブランド)に引き合わされる。マッカーシーはラファエルに、人間を実際に殺す映像を見せるスナッフ・ムーヴィーへの出演と引き換えに、5万ドルを払うという取引を持ちかける。家族のために命を捨てる決意をしたラファエルはそれを受け入れ、三分の一の金を受け取って帰る。彼に残された期限は1週間。ふたりの子供フランキーとマルタのため、もらった金で庭に小さな遊園地をこしらえるラファエル。妻リタ(エルピディア・カリロ)は夫がまた犯罪で不正な金を得たと疑うが、やがて夫の真情にほだされていく。折しも村は大企業の買収を受け、追い立てが迫っていた。ラファエルは息子フランキーに自分に何かあったら家族を守れと言い聞かせた。祭りの日。近所の人も巻き込んで楽しくすごすラファエル。かつての犯罪仲間ルイス(ルイス・グズマン)が金を無心に来るが彼は追い返す。ラファエルは美しく装ったリタと最後の愛を交わした。翌日。薬でキレたルイスがいきなりリタと家族を襲ったことを知って怒るラファエル。彼はルイスを襲い、乱闘の末彼を殺した。血まみれになったラファエルは老父(フロイド・レッドクロウ・ウェスタマン)の元を訪れ、池で身を清め、それまで拒否していた先祖伝来の瞑想に入ろうとする。最期の日の前日。ラファエルは村を見守るストラットン神父(クラレンス・ウィリアムス3世)をたずね、懴悔の後、自分が身を捨てることで得た金5万ドルで家族と村を救ってくれと嘆願する。最期の日の朝。ラファエルはいつものように子供たちと妻に口づけし、待っていた神父の見送りを受けて、静かに村を去り、死に場所であるビルの一室へ向かうのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第50回 カンヌ国際映画祭(1997年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ジョニー・デップ
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映画レビュー

5.0人の人生の大半はどこで生まれたかで決まる

2022年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

冒頭の音楽が最高で音楽はずっと最高だった。途中ででかい肉にかぶりつくイギーポップもよかった。これ、テレビがある時代のアメリカか、というような、おそらくメキシコに近い居留地なのか。
全編、全ての大道具小道具キャラクターみんな最高で、ジョニーが好きなものジョニーのツイストをかき集めたのだな。
デニスホッパーでもないし、ショーンペンでもない、ジョニーが作った映画だからわかりやすく。お涙頂戴され、前半は、深いかー?!と期待しながらとにかく全ての創造物が美しくその世界に酔う。後半、この、貧しくも自由な解放区である集落が再開発でブルドーザーに踏み潰されるとわかってからは彼は家族のためではなくこの愛すべきネイバーフッドのためにも逃げずに勇敢であろうとするのだ。
彼の父親はすでに勇敢であり、彼の息子は勇敢であろうとする。難解なところはなくシンプルに胸がいたい。彼が巻き込まれていく荒手のビジネスより、何より、川に水をくみに行く居留地の暮らしが重く胸が痛く、また、これは現実かと錯乱する。
このような場所で生きとし生けるものが勇敢であるにはそうするしかなかったのかもしれない。美しいジョニー、彼の家族、父親みな美しく映画のファンタジーと貧困のリアリティその隙間を埋めるものがないのが残念だがそこがジョニーかなと思う。好きな世界感、好きなものをたくさん描いてくれてありがとう。

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redir

2.5自分の命に値段を付ける

2021年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

序盤で提示される設定のすばらしいこと。
そしてその設定を活かし切れないシナリオの残念なこと。。

自分の命に値段を付ける。過小な自己評価と抱えた愛情の大きさの対比に悲哀があるわけだが、残された日々のエピソードはそれを掬いきれていない。
仕上がりによってはジョニーデップの代表作くらいになりそうな設定なんだがあと一歩な作品。残念。

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okaoka0820

3.0金のためならスナッフ・ムービー(実際に人を殺す映画)にだって・・・

2020年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 荒廃した砂漠にある町。金のためとはいえ、「君の命をくれ」と言われてもなぁ・・・

 金をもらったおかげで何でも買って近所の人からは不審に思われ、神父には告白。徐々に死を覚悟する姿が痛々しい。息子を連れ去られて、男の耳を食いちぎって絞め殺すシーンはぞっとする。

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kossy

1.5つまんなかった

2020年1月4日
iPhoneアプリから投稿

 長ったらしい。悪役の表現だけ普通に怖いので評価します。

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MrP