ブルーサンダー

劇場公開日:

解説

ハイ・テク装備のヘリコプターブルーサンダーをめぐるアクション。「ドラキュラ(1979)」のジョン・バダムが監督にあたり、ゴードン・キャロルが製作した。エグゼクティヴ・プロデューサーはフィル・フェルドマンとアンドリュー・フォーゲルソン。ダン・オバノンとドン・ジャコビーの脚本に、バダムとディーン・リースナーが手を加えたものに基づいて撮影された。撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はアーサー・B・ルービンスタインが担当。ヴィジュアル・コンサルタントのフィリップ・ハリソンがブルーサンダーをデザイン、仏製エアロスパシアル・ガゼルを2機購入してディック・マーティンが改造した。特殊効果監修は「ガントレット」のチャック・ガスパー。ヘリコプターのチェイス、ジェット機の追撃シーンのモーション・コントロール撮影は「スター・トレック」でダグラス・トランブルの下で働いた6人のエキスパー卜が設立したドリーム・クエストが手掛けた。出演はロイ・シャイダー、ウォーレン・オーツ、キャンディ・クラーク、ダニエル・スターン、マルカム・マクダウェルなど。なお、この作品は撮影後に死亡したウォーレン・オーツに捧げられている。ドルビー・ステレオ。パナビジョンで撮影。日本版字幕は野中重雄。テクニカラー(プリントはデラックス)、シネスコサイズ。1983年作品

1983年製作/110分/アメリカ
原題:Blue Thunder
配給:コロムビア

ストーリー

LA市警航空課でヘリコプター・パトロールをやっているマーフィー(ロイ・シャイダー)は、一匹狼的な性格のため周囲のうけはよくない。課長のブラドック(ウォーレン・オーツ)から事あるごとに注意されている。マーフィーは新人の若いライマングツド(ダニエル・スターン)と組んで、夜のLA上空をパトロールする。酒屋強盗を上から追跡して、ライトを犯人に当て逮捕に協力する。リンデン・ロードでナンバー・プレートのないシェヴィを発見して本部に通告。シェヴィは、自宅にもどって来た都市暴力対策委員長ダイアナ・マクニリーの後をつけてドライヴ・ウェイに入り込む。シェヴィの中から男たちが出て来て、彼女を襲い書類を奪う。警官隊が駆けつけ、マーフィーらも急行する。この事件は彼女を強姦しようという目的でなされたものとして片付けられた。ブラドックはマーフィーを連邦政府の2人の役人、アイスランとフレッチャーに引き合わせる。マーフィーは彼らと一緒にピンクヴィル軍基地に行く。そこで、マーフィーは新型ヘリコプターブルーサンダーのデモ・フライトを見る。来たるLAオリンピックでのテロ対策用に作られたというブルーサンダーは、強力な火器、コンピューター、盗聴マイク、パイロットがかぶったヘルメットの動きで弾丸が発射される装置がついている。マーフィーはこのブルーサンダーのテスト・パイロットに選ばれたのだ。軍側の責任者コクレイン大佐(マルカム・マクダウェル)はマーフィーがパイロットと知ると怒る。二人はベトナムで一緒に闘った仲だが、なんとなく険悪な感じ。翌日、マーフィーはマクニーリー邸から拾った書類に書かれたスペイン語の解読を、同僚のモントーヤに頼む。マーフィーとライマングッドはヘリコプターに乗り、コクレインのヘリコターに続いて上空へ。しばらく飛んでいるうちに、マーフィーらのヘリコプターが揺れ出す。コクレインが秘かに部品をゆるめていたのだ。マーフィーは落ちついて、ヘリコプターを操縦。ヘリコプターは建築現場に落下し大破したものの、二人は無事だった。モントーヤはマーフィーに書類にはスペイン語地区で何か騒動が起きると書いてあり、THORという意味不明の語があったことも告げる。その後、マーフィーとライマングッドはブルーサンダーに乗り夜の空を飛ぶ。コンピューターにコクレインのことをイン・プットするとTH0Rプロジェクト(Tactical Helicopter Offensive Response 戦略ヘリコプター攻撃レスポンス)に従事と出た。ブルーサンダーは、コクレインの車をつけ、連邦ビルでコクレインやフレッチャーがスペイン語地区でトラブルを起こそうとしていること、邪魔なマーフィーを消そうという相談を盗聴マイクで聴き、テープに録音する。そのテープをライマングッドはドライヴ・イン劇場のごみ箱に隠す。一方、コクレインたちはテープの行方を知ろうとして、ライマングッドをいためつけるが、聞き出せない。ライマングッドはすきを見て逃げ出すが、射殺される。参考人として警察に追われるマーフィーは、ガール・フレンドのケイト(キャンディ・クラーク)にドライヴ・イン劇場のゴミ箱からテープを手に入れ、KBLA・TVに運ぶよう頼む。自分はブルーサンダーに乗り護衛する。ブルーサンダーを追いモントーヤの乗った市警のヘリコプターや空軍機がやってくるが、マーフィーにかわされる。そしてコクレインの空軍ヘリコプターと空中戦となる。コクレインはベトナムの空で敵の兵士をつき落した残酷な男で、マーフィーはその時のパイロットだったのだ。マーフィーは傷つきながら、コクレインのヘリコプターをやっつける。ケイトは追ってくるパトカーをかわしてKBLAに行き、プロデューサーにテープを渡す。一方、マーフィーはブルーサンダーを進行する列車の前に置き去りにしたので、ブルーサンダーは大破してしまう。(コロムビア配給*1時間50分)

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映画レビュー

3.0新型武装ヘリ

2023年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(ロイ・シャイダー)はロスでヘリコプターを操縦して、犯罪に立ち向かっている。
そこへ現れたのが新型武装ヘリのブルーサンダー、操縦していたのはベトナムの戦友(マルカム・マクダウェル)だが、嫌なやつだった。
ロス上空を縦横無尽に飛び回るヘリが楽しい。

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いやよセブン

3.0大迫力の空中戦は見る価値あり!

2022年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

「ブルー・サンダー」という警察用特殊武装ヘリの裏にある巨悪な陰謀に気付いてしまったベテランパイロットが、相棒と共に隠された闇に挑む。

戦闘機とは違う、ヘリならではの旋回能力を活かした市街地での空中戦は見応えあり!

極力CGを使わない、無駄に狭い所を飛び回る飛行シーンはカメラワークも相まってなかなかの迫力。

ツッコミどころは多々あります。
謎のお色気シーンがあるのもご愛嬌。

しかしヘリvsヘリという戦いは珍しいと思うので、それだけでも見る価値はあるのではないかと思います。

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びぃあぃじぃ

3.0ヘリのアクションは確かに凄いけど

2022年9月27日
PCから投稿

TVがヒットしたので映画化したのかと思ったら、映画が先でTVは大コケしたらしいです。

内容的には陳腐で安物の刑事アクション並みですが、ヘリのアクションは確かに凄いので、そこだけに感心する映画です。

いくら広いアメリカとはいえ、LAの街中で「そりゃあいくら何でもありえんだろう」という設定に文句言いたくなりますが、文句ある人は観ちゃいけない作品ですね。

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越後屋

3.0圧巻の空中戦闘

2022年4月9日
Androidアプリから投稿

ヘリコプターメインでここまで迫力のある映画を撮るとは凄いの一言。
高架下やビル街での戦闘は小回りの効くヘリコプターならではでとても良かった。
ラストの決着は普通に読める展開だけど、めっちゃ良いよ。

戦闘シーンはめっちゃ良いんだけど、ストーリーが個人的に微妙だったかな。
陰謀を暴く空の英雄かもしれないが、一般人に被害が出過ぎ。彼女の狂気のドライブテクニックでの被害も凄いぞ。

そういった細かい点を気にしなければめっちゃ良い映画。

そして若き日のマルコム・マグダウェルがめっちゃかっこいい映画。

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カミムラ
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