ブリキの太鼓

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ブリキの太鼓
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解説

第1次大戦と2次大戦の間のダンツィヒの町を舞台に3歳で大人になることを拒否し自らの成長をとめた少年オスカルと彼の目を通して見た大人の世界を描く。製作はフランツ・ザイツとアナトール・ドーマン、監督は「カタリーナ・ブルームの失われた名誉」のフォルカー・シュレンドルフ。ギュンター・グラスの原作(集英社刊)を基にジャン・クロード・カリエール、シュレンドルフ、フランツ・ザイツが脚色。撮影はイゴール・ルター、音楽はモーリス・ジャール、編集はシュザンヌ・バロン、美術はニコス・ペラキス、衣裳はダグマー・ニーファイントが各々担当。出演はダーヴィット・ベネント、マリオ・アドルフ、アンゲラ・ヴィンクラー、ダニエル・オルブリフスキ、カタリーナ・タールバッハ、シャルル・アズナヴール、ティーナ・エンゲル、ベルタ・ドレーフス、ローラント・トイプナー、フリッツ・ハックル、マリエラ・オリヴェリなど。

1979年製作/142分/西ドイツ・フランス合作
原題:Die Blechtrommel
配給:フランス映画社

ストーリー

1899年のダンツィヒ。その郊外のカシュバイの荒野で4枚のスカートをはいて芋を焼いていたアンナ(ティーナ・エンゲル)は、その場に逃げてきた放火魔コリャイチェク(ローラント・トイプナー)をそのスカートの中にかくまった。それが因でアンナは女の子を生んだ。第一次大戦が終り、成長したその娘アグネス(アンゲラ・ヴィンクラー)はドイツ人のアルフレート・マツェラート(マリオ・アドルフ)と結婚するが、従兄のポーランド人ヤン(ダニエル・オルブリフスキ)と愛し合いオスカルを生む。1924年のことだ。3歳になったオスカル(エンゲル・ベネント)は、その誕生日の日、母からブリキの太鼓をプレゼントされる。この日、彼が見た大人たちの狂態を耐えられないものと感じたオスカルは、その日から1cmとも大きくなるのを拒むため自ら階段から落ち成長を止めた。周囲は事故のせいだと信じた。が、この時同時にオスカルには一種の超能力が備わり、彼が太鼓を叩きながら叫び声を上げるとガラスがこなごなになって割れた。毎週木曜日になると、アグネスはオスカルをつれて、ユダヤ人のおもちゃ屋マルクス(シャルル・アズナヴール)の店に行く。彼女はマルクスにオスカルをあずけて、近くの安宿でポーランド郵便局に勤めるヤンと逢いびきを重ねていたのだ。それをそっと遠くから目撃するオスカル。彼が市立劇場の大窓のガラスを割った日、第三帝国を成立させ、ダンツィヒを狙うヒットラーの声が町中のラジオに響いた。両親といっしょにサーカス見物に出かけたオスカルは、そこで10歳で成長を止めたという団長のベブラ(フリッツ・ハックル)に会い、彼から小さい人間の生き方を聞いた。ヤンも含めた四人で海岸に遠出した時、引きあげられた馬の首からウナギがはい出るのを見て嘔吐するアグネス。彼女は妊娠していたのだ。ヤンが父親らしい。それ以来、口を聞かなくなり、魚のみをむさぼる彼女は遂に自殺してしまう。やがて、ナチ勢力が強くなり、1939年9月l日、ポーランド郵便局襲撃事件が起こる。銃殺されるヤン。やがてマツェラート家に、オスカルの母親がわりとして16歳の少女マリア(カタリーナ・タールバッハ)が来る。オスカルとベッドを共にする彼女は、やがてマツェラートの妻になり、息子クルトを生む。クルトを我が子と信じて疑わないオスカルは、3歳になったら太鼓を贈ると約束し、再会したベブラ団長と共に慰問の旅に出た。慰問団のヒロイン、ロスヴィーダ(マリエラ・オリヴェリ)との幸福な恋の日々。しかし、連合軍の襲撃の日、彼女は爆撃をうけ死んでいった。オスカルが故郷に帰った日は、ちょうどクルトの3歳の誕生日でドイツ敗戦の前夜だった。ソ連兵に射殺されるマツェラート。彼の葬儀の日、オスカルはブリキの太鼓を棺の中に投げ、彼は成長することを決意する。その時、彼はクルトが投げた石で気絶する。祖母アンナ(ベルタ・ドレーフス)は彼を介抱しながらカシュバイ人の生き方を語る。そして成長をはじめたオスカルは、アンナに見送られ、汽事に乗ってカシュバイの野から西ヘと向かってゆくのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第52回 アカデミー賞(1980年)

受賞

外国語映画賞  

第32回 カンヌ国際映画祭(1979年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール フォルカー・シュレンドルフ

出品

コンペティション部門
出品作品 フォルカー・シュレンドルフ
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映画レビュー

4.5上質なブラックユーモア

2020年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

悲しい

興奮

約半世紀(1899年から第二次世界大戦終戦まで)のポーランドを舞台に少年オスカルの生前から成人までが描かれている歴史巨編。第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に挟まれた激動の時代を背景に史実とファンタジーが巧く絡み合ったストーリーが絶妙な面白さ。太鼓と超能力と成長の放棄w、主人公オスカルというキャラクターの面白味が強烈に印象に残る。祖母や祖父に母や父、そして母の愛人ヤンや玩具屋のおやじやベブラ団長など、その他にも多彩なキャラクター達がたくさん登場し、その豊かな個性がどれも魅力的。大人達の言動を見て大人になることを放棄した少年の物語。しかしいつまでもファンタジーの中にこもってはいられない。上質なブラックコメディ。原作ではオスカルは精神病院に収容されていてそこで半生を語るという設定らしい。この後の話も描かれているらしいので原作も読んでみたい。

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アントニオ・バンデラス

4.0名作

2020年7月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

①こんな大人たちを見ていたら、そら大人になりたくないわな。②馬(牛だったかな)の死体の頭をうなぎがウジャウジャとのたくっているシーンはこの映画の白眉。

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もーさん

3.5生理的に受け入れられるか否か

SHさん
2019年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

汚らしいし、性描写も異様だし、ナチだし、話も奇妙なものなので、生理的に受け入れられるかどうか…
かなりシュールで、結構笑える。笑えるけれど、心が晴れることはなく、言いようのない悲しみが消え去ることはない。

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SH

5.0あらゆる事への皮肉

2017年12月27日
iPhoneアプリから投稿

これほど怖い 恐ろしい 不気味と思った映画は久しぶりだ
オスカル役の子の演技には驚きまくりだった
ショッキングなシーンや児童ポルノなどと色々物議を醸し出したのもわかる
大人になってもう一度見直そうと思った

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cinemagaski
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