プライベート・パーツ

劇場公開日:

解説

ラジオ史上初めて全裸の女性をスタジオに生出演させたり、放送禁止用語を連発したり、自分たちの性の営みをあけっぴろげに告白したりと、型破りなトークで全米メディア界の寵児となった怪人物、ハワード・スターンの自伝的映画。93年に出版されるや200万部以上を売り上げた自伝『プライベート・パーツ』を、自身の主演で映画化。監督は『ゆかいなブレディ一家』(V)のベティ・トーマス、脚本は「ベートーベン2」のレン・ブラムとマイケル・カレスニコ。製作は「SPACE JAM」のアイヴァン・ライトマン、製作総指揮はダニエル・ゴールドバーグ、ジョー・メダック、キース・サンプルズ。撮影は「フィーリング・ミネソタ」のウォルト・ロイド、音楽はピーター・アフターマン、美術はチャルズ・ローゼン、編集はピーター・テスクナーが担当。共演は「34丁目の奇跡」のメアリー・マコーミック、「フェイク」のポール・ジャマッティのほか、ロビン・クイヴァース、フレッド・ノリス、ジャッキー・マートリングと3人の“ハワード・ファミリー”が自身の役で出演するほか、ミュージシャンのAC/DC、オジー・オズボーン、ハマー、スラッシュらミュージシャン、スーパーモデルのキャロル・アルトらが友情出演している。

1997年製作/109分/アメリカ
原題または英題:Private Parts
配給:UIP
劇場公開日:1997年11月22日

ストーリー

「俺はおどけているだけなのに、昔からアホ扱いされてきた」。NYに戻る飛行機の中で、ハワード・スターン(ハワード・スターン本人)は自分の過去を振り返っている。NY州ロングアイランドに生まれたハワードは、マンハッタンのラジオ局で技師を務める父親の影響もあり、幼くしてショービジネスの世界へ進む決意を固める。高校生になったハワードは、父親の反対を押し切り、DJの道に。ボストン大学に進んだ彼は、学内放送のDJを担当させてもらうが、学内放送史上に汚点を残したと言われる。女子学生のアリソン・バーンズ(メアリー・マコーマック)と出会い、恋に落ちる。1977年。大学を卒業したハワードは、NY州の小さなローカル局に就職。別の局に移り、ここでDJのフレッド・ノリス(フレッド・ノリス本人)と意気投合し、彼と組んだ番組が人気を呼んだ。ところが、B級女優のブリタニーに誘惑されたことがアリソンに疑われ、彼女と別居する。80年。デトロイトの局に移ったハワードは、アリソンへの思いがストレスになって、遂に放送中にキレてしまう。そして、黒人女性になりすまして交通情報を流しながら「白人を殺せ!」などと過激な発言を連発し、局の幹部をカンカンに怒らせる。そんな時、彼の前にアリソンが現われ、二人は再び永遠の愛を誓う。81年。ハワードの人気は急上昇し、ワシントンDCのロック専門局に雇われる。ここで彼は、ニュース担当の黒人女性ロビン・クイヴァース(ロビン・クイヴァース本人)とセックス談義をすると、彼女が絶妙なトークを返してきた。お互いノリの合った二人は、局幹部の命令など無視してエスカレートするばかり。かつての相棒フレッドも合流し、スタッフのジャッキー・マートリング(ジャッキー・マートリング本人)も加えた4人のチームで欲求不満の女性リスナーのオルガニズムの声を生中継したり、レズビアンのネタを放送したりとやりたい放題。連邦通信委員会や局幹部からのクレームもなんのその。ハワードの番組は、ワシントンDCで最高の聴取率を獲得する。その頃、全米3大ネットワークを誇るNBCは、彼をNYのラジオ局に引き抜く。82年。ハワードは仲間たちと共に移籍。一方、局幹部はハワードがX指定の放送をしていることを初めて知り、局のイメージを守るため、彼をいびり出そうとする。その役目を与えられた重役のケニー(ポール・ジャマッティ)は、あの手この手で彼らの放送を邪魔する。だが、放送禁止用語クイズや性感マッサージの生中継などの過激な放送で対抗し、ついにはNYでも人気を掴むことに成功。ハワードはメディアの頂点を極めたのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5現代のコンプラと照らし合わせながら観るのが◎

2024年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

アマプラでレンタル¥99セールだったので、VHSで観て以来久しぶりに観ました。

映画.comを見る限り、ハワード・スターンに関心のある人が日本にいないようで、複雑な気分です(笑)
とはいえやっている事がコトなので、知っていたとしても、好き嫌いが大きく分かれるでしょう。

ハワード・スターン本人の半生を描いた実話を基にしたフィクション作品です。
ラジオ放送の在り方に一石(岩石?)を投じた彼のやり方は、現代では到底受け入れられないでしょう。
セクハラ発言、セクハラ行為の生中継、人種や職業差別、更に自身のプライベートをもネタとして赤裸々に生中継してしまう姿は、現在のYouTuberに通ずるものがあります。

『Howard Stern Show』は、現在も衛生放送されていますが、落ち目は否めず長年のファンである妻は既に見限った様です(それでも過去の放送分を家事の際などに聴いては独りでクスクス笑ってます)。

作品そのものも卑語や露骨な性的な描写などが織り交ぜられているので、とてもとても家族で楽しく観られる代物ではありません。
ただ現代の厳しいコンプライアンスと照らし合わせて観ると一層楽しんで観られることと思います。
価値ある一本です。お時間があればご覧下さい!

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蜷川吝塀