二人でお茶を
劇場公開日:1952年6月7日
解説
フランク・マンデル、オットー・ハーバッハ、ヴィンセント・ユーマンス、エミル・ナイトレイの合作による舞台劇「ノウ・ノウ・ナネット」の3度目の映画化で、1950年製作のテクニカラー・ミュージカル。「虹の女王」と同じくウィリアム・ジャコブスが製作し、デヴィッド・バトラーが監督した。脚色は「恋のブラジル」のハリー・クローク、撮影はウィルフリッド・M・クライン、音楽監督は「破局」のレイ・ハインドーフの担当。主演は人気歌手ドリス・デイ(「情熱の狂想曲」)と「虹の女王」ゴードン・マックレー、それに新進ダンサーのジーン・ネルソンで、「嘘クラブの女王」のイヴ・アーデン、「恋文騒動」のビリー・デ・ウルフ、「モンタナ(1950)」のS・Z・サコール、ビル・グッドウィンらが助演する。なお使用歌曲はアーヴィング・シーザー作詞ヴィンセント・ユーマンス作曲の“ティ・フォア・トゥ”はじめ全部で9曲である。
1950年製作/98分/アメリカ
原題または英題:Tea for Two
配給:ワーナー・ブラザース日本支社
劇場公開日:1952年6月7日
ストーリー
1929年、米国がひどい経済恐慌に襲われた頃、百万長者のマクス氏(S・Z・サコール)も蒼くなっていたが、彼の財産を相続する姪のナン(ドリス・デイ)は、相変わらず楽しく歌と踊りを勉強していた。ナンの婚約者ラリー(ビリー・デ・ウルフ)は、彼女の財産がお目当てで彼の率いるショウ一座が財政難に苦しみ、なんとかナンに金をださせようとするが、彼女の秘書ポーリン(イヴ・アーデン)がしっかり者なので、ラリーも手を焼いた。ナンはラリー一座の歌手ジミー(ゴードン・マクレー)やダンサーのトミー(ジーン・ネルスン)と仲がよく、ことにジミーには恋心を抱いていた。ジミーがナンの才能を認めて舞台に立つことを勧めたとき、ラリーも彼女をスターにするから金を出してくれと頼み、ナンはそれならばとマクスに交渉した。だがマクスは一文なし、それを知らぬナンは、自分から48時間何事も“ノー”と返事をするという賭を約束して、強引に伯父を承諾させた。ラリィの一座はナンの邸でショーの練習をはじめ、ナンとジミーの仲も深まっていくが、ナンは求婚されても“イエス”といえず、大いに苦しみ抜いて賭に勝った。が伯父の財産は空っぽ、一同はまったく行きづまるが、ポーリンが金持ちと結婚して、やっとショーを開く資金を得、ナンは観客の喝采のうちに、ジミーやトミーと一緒に舞台の上で歌い踊りまくるのだった。ナンとジミーが結ばれたことももちろんである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- デビッド・バトラー
- 脚色
- ハリー・クローク
- 原案
- フランク・マンデル
- オット・ハーバッハ
- ビンセント・ユーマンス
- エミル・ナイトレイ
- 製作
- ウィリアム・ジャコブス
- 撮影
- ウィルフリッド・M・クライン
- 美術
- ダグラス・ベーコン
- 音楽監督
- リロイ・プリンツ
- 音楽
- レイ・ハインドーフ
- 録音
- ドルフ・トーマス
- チャールズ・デイヴィッド・フォレスト
- 編集
- イレーネ・モーラ
- 振り付け
- エディ・プリンツ
- アル・ホワイト・Jr.
- テクニカラー・カラー・コンサルタント
- ミッチェル・コバレスキー