不思議惑星キン・ザ・ザ

ALLTIME BEST

劇場公開日:2021年5月14日

解説・あらすじ

1986年、ソビエト連邦時代のジョージア(グルジア)で製作され、当時のソ連で大ヒットを記録した脱力系SFコメディ。ある日、建築技師のマシコフは、「あそこに自分は異星人だという男たちがいる」と困った様子の学生ゲデバンに助けを求められる。異星人など信じられないマシコフが、その男たちが持っていた空間移動装置のボタンを押すと、次の瞬間、マシコフとゲデバンは地球から遠く離れたキン・ザ・ザ星雲のプリュク星へとワープしていた。そこでは何故か地球のマッチが超貴重品で、2人はマッチの価値を利用してなんとか地球へ帰ろうとするのだが……。日本でもカルト的人気を誇り、89年に都内の劇場で行われた「ソビエトSF映画祭」で初めて紹介された後、2001年にニュープリント版、16年8月にデジタルリマスター版で公開。21年5月にはアニメ版「クー!キン・ザ・ザ」の公開にあわせ、実写版の本作も4度目の劇場公開を果たす。

1986年製作/135分/ソ連
原題または英題:Kin-dza-dza!
配給:パンドラ
劇場公開日:2021年5月14日

その他の公開日:1989年(日本初公開)、2001年7月21日、2016年8月20日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0 ガラクタのような惑星で

2024年3月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「この不快な砂の惑星に来た最初の人類だ」
作中の台詞(字幕から)の一言ですが、この台詞が作品の概要全てを表しているように思える。ガラクタのような惑星で奇妙な風習に支配された異星人、そこに訪れた地球人二人も加えて、何の魅力も無い登場人物達。嘘つきとハッタリとでまかせの連鎖。そこから抽出された純粋無垢な友情が輝かしい。そんな映画でしょうか。廃材を組み立てて作られた異世界ぶりが面白い。低予算映画かと思ったら、エキストラを集めて作った大規模シーンもちゃんとある。オカルト映画に見えて、始まりから結末まで伏線も判りやすく意外と綺麗な構成で見応えがあった。異世界での心細さにもめげず、駆け引きに挑む主役達にもハラハラさせられる。
 ただ、異文化で表すことで、「お前達の習慣や日常はどうでも良いことだ」という痛烈な皮肉を感じる。それを面白いと思えるかどうか。アルファ星での経緯はエコロジストにチクリと言いたかったんだろうか。
 ともすれば、不快とも思えるデザインであればこそ、純粋な何かが絞り出されたかのような、そんな映画だと言えなくもありませんでした。

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猿田猿太郎

2.5 風刺の意味がわからなくて、ほっとするかも!

2025年12月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

ソ連崩壊直前のグルジアで製作されたと聞いて、映画館に足を運びました。周辺国ではその時代をどのように生きたのか、文化や芸術など体制に役立たなければ無意味だと決めつけられ、価値は体制が決めてしまうだろうかと思いました。きっと体制のなかで息を潜めるように生活していれば、誰が支配しようと関係がないのかもしれないです。モスクワなどに出稼ぎに行けば、「クー」と言って鼻輪をつけて、気づけば自己家畜化を図り生きようとしていたのかもしれません。
そんなところで生きたことがないから、存分に笑えなかったけれど、風刺や皮肉がわかるほど生活していれば大いに笑ったかもしれません。

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マイク

5.0 シュール

2025年10月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

知的

笑える。
何もかもチープなのに壮大で奥が深い。
今作はソ連で大ヒットしたらしい。
キャラクターの言動が、奇妙で独創的で印象に残る名作。

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共感した! 4件)
Don-chan

4.0 クー!(すごく面白かった!)

2025年8月6日
PCから投稿

クー!(この映画はとても不思議な映画です。主人公が異世界に飛ばされるというよくあるプロットの作品ではありますが、他の異世界モノと違って解説してくれない内容が非常に多く、見ている視聴者も主人公たちと一緒の不思議な気持ちを無理矢理共有することになります。)
クー!(とりあえず多くの説明は不要です。見たことない人は是非見てください。)

クー!

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みる