ピンク・パンサー2
劇場公開日:1975年12月13日
解説
「ピンクの豹」「暗闇でドッキリ」に続く『クルーゾー警部』シリーズ第3作目。製作・監督は「パーティ」のブレイク・エドワーズ、脚本はフランク・ウォルドマンとエドワーズの共同、撮影はジョフリー・アンスワース、音楽はヘンリー・マンシーニ、タイトル・アニメはリチャード・ウィリアムスが各々担当。出演はピーター・セラーズ、クリストファー・プラマー、カトリーヌ・シェル、ハーバート・ロム、バート・ウォーク、ピーター・アーンなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。デラックスカラー、パナビジョン。1975年作品。
1975年製作/112分/アメリカ
原題または英題:The Return of the Pink Panther
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1975年12月13日
ストーリー
ここは中近東のルガシュ国立博物館。世界一大きい有名なダイヤモンド『ピンク・パンサー』があることで有名だった。当然のことながら防犯設備も最高で『ピンク・パンサー』を盗み出すことは不可能だった。ところがその夜、1個の黒い影が博物館に忍び込み、ケーブルとクロスボーを使って、あっというまに『P・P』をわし掴みにすると、Pの金文字を刺繍した白い手袋を残し、警備陣の虚をついていずこともなく去っていった。一夜明けて、事の顛末を知ったルガシュの国家要人ワダフィ将軍、国家情報局のシャーキ大佐(ピーター・アーン)が話し合った末、フランスの誇る名探偵ジャック・クルーゾー警部(ピーター・セラーズ)を呼ぶことになった。その頃、しがないパトロール警官に降等していたクルーゾーは銀行強盗を見破れず、上司ドレフュス署長(ハーバート・ロム)に馘をいい渡されていた。ルガシュの話が入ってきたのはそのときだった。クルーゾーがアパートに帰ると、空手の名手で召使のケイトー(バート・ウォーク)が襲いかかり、部屋の中はメチャクチャだ。そこへダイナマイトが投げ入れられた。誰かがクルーゾーの命を狙っている! 負傷したケイトーを残して、クルーゾーはルガシュへ乗り込んだ。ズッコケながらも現場検証を終わったクルーゾーは、かつてヨーロッパ全域を荒らし回り今は引退した怪盗ファントムことチャールズ・リットン卿(C・プラマー)を犯人と断定、ニースのリットン邸へとんだ。電話職人に化けたクルーゾーがリットン邸に行くと、盗難手口に不審を抱いたリットンが真相を解明すべくルガシュに飛んでおり、応対に出たのは美貌の妻クローディーヌ(カトリーヌ・シェル)だった。クルーゾーの正体を見破ったクローディーヌは、まんまと彼を罠にはめ、スイス・アルプスの保養地グシュタートへ向かった。クルーゾーも彼女を尾行し、グシュタートへ。一方、ルガシュでのリットン卿は小悪党ペピを脅かして暗黒街の大立者デブに近づいた。デブはリットン卿を宝石泥棒と思い込んでいて分け前にあずかろうとしており、大乱闘が始まった。難を逃れたリットン卿にシャーキ大佐が接触、彼はウソ発見器にかけられることになった。観光客の見物フィルムが写され、リットン卿の視覚に帽子の男が入った瞬間、針が大きく揺れた。さて、こちらグシュタートのパレス・ホテルでは、珍無類の七変化でクローディーヌに迫るクルーゾー。ついにはP・Pを捜すために強力吸取機を持ち出して、彼女の部屋をメチャクチャにする有様。そこへリットン卿がルガシュから戻ってきた。その後にシャーキ大佐が続いた。P・Pを盗み出したのはクローディーヌだった。リットン卿がクローディーヌからP・Pを受け取ると、そこにピストルを持ったシャーキ大佐が現われた。(ユナイト映画配給1時間52分)
スタッフ・キャスト
- 監督
- ブレイク・エドワーズ
- 脚本
- フランク・ウォルドマン
- トニー・アダムス
- 製作
- ブレイク・エドワーズ
- 撮影
- ジェフリー・アンスワース
- 音楽
- ヘンリー・マンシーニ
- 編集
- トム・プリーストリー
- タイトルアニメーション
- リチャード・ウィリアムズ
- 字幕
- 高瀬鎮夫
受賞歴
第33回 ゴールデングローブ賞(1976年)
ノミネート
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
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最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) | ピーター・セラーズ |
最優秀作曲賞 | ヘンリー・マンシーニ |