ピンクの豹

劇場公開日:

解説

「ティファニーで朝食を」のマーティン・ジュロー製作、「酒とバラの日々」のブレイク・エドワーズが演出、彼と共に「ペティコート作戦」を書いたモーリス・リッチリンが共同でオリジナルシナリオを執筆したコメディ。撮影はフィリップ・ラスロップ、音楽は「ティファニー…」でアカデミー賞を獲ったヘンリー・マンシーニ、「大脱走」のフェルナンド・カルレが美術を、イブ・サン・ローランが衣裳をそれぞれ担当した。出演者は「山猫」のクラウディア・カルディナーレ、「北京の55日」のデイヴィッド・ニーヴン、「アラスカ魂(1960)」のキャプシーヌ、「喰いついたら放すな」のピーター・セラーズ、「史上最大の作戦」のロバート・ワグナー、TVのフラン・ジェフリーズ、「九月になれば」のブレンダ・デ・バンジーなど。

1963年製作/115分/アメリカ
原題:The Pink Panther
配給:ユナイテッド・アーチスツ
劇場公開日:1964年2月29日

ストーリー

ドーラ姫(クラウディア・カルディナーレ)は“ピンク・パンサー”という銘の宝石と共にヨーロッパへ亡命した。その頃、ヨーロッパ各都市は宝石泥棒“まぼろし”の横行にほとほと手を焼いていた。一方パリのジャック警部(ピーター・セラーズ)は、この事件解決のカギは“まぼろし”の手先と思われる女の逮捕にあるとにらんでいた。彼の妻シモーヌ(キャプシーヌ)も同意見だった。アルプスのスキーの殿堂、コルティーナ・ダンペッツォの競技大会の選手の中にチャールズ卿(デイヴィッド・ニーヴン)の顔があった。ここにやって来たジャック警部夫妻。しかし、夫人は夫の留守を見計って隣合わせのチャールズ卿の部屋で愛のシーンを展開する。スキー場で知り合ったドーラ姫とチャールズ卿が食事をしているとき、卿の従弟ジョージ(ロバート・ワグナー)が現れ、ドーラ姫を横取りする。プレイボーイの卿は姫をなんとか取り戻そうと躍起になる。一方、姫の持つ宝石のこと、卿のお付のアルトフが卿の雇人と同一人だということを聞いたジャック警部は卿を逮捕するが、証拠がなく失敗に終わる。ドーラの別荘でのパーティーの日、卿は金庫破りを実行する。が、ジョージが反対側から秘密作戦に参加しており、張り込み中の警部は2人を捕らえる。裁判の日、警部は自分の女房とドーラが仕組んだ芝居にひっかかり、彼が真犯人にされてしまう。彼のポケットから宝石が転がり落ちたのだった。ところが警部は、留置所の中で市民からの“まぼろし”への讚辞に気を良くし、自分の吹く大ボラに得意気になる。出所した2人はシモーヌ夫人とドーラと共に、南アフリカへロマンス旅行へ旅立つ。卿曰く「心配するな。向こうへ着いてコトの次第はイタリア警察に報告するから」

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第22回 ゴールデングローブ賞(1965年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ピーター・セラーズ
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

4.0ピンクパンサー第一回

2024年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

「ピンクの豹」は宝石の名前で、これを奪おうとドタバタ喜劇が始まる。
この宝石を持って亡命した姫がクラウディア・カルディナーレ、キザな泥棒がデビッド・ニーブン、その従弟がロバート・ワグナー、そしてなんといってもクルーゾー警部がピーター・セラーズ、その妻で泥棒の愛人がキャプシーヌ。
タイトル、音楽、美女に笑いが付いてくる。
終盤の仮面パーティーのゴリラとシマウマは抱腹絶倒。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いやよセブン

1.51967年『伯爵夫人』でチャップリンがリスペクトしている。

2023年6月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
マサシ

4.0ルパン三世、黄金の七人が好きな方ならマストです

2021年7月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ピンクパンサーという方が通りがいいですね
あの米国のアニメキャラクター、とぼけたピンク色の豹です
キャラクターグッズが今も売られているほどだから誰でも知っています

ヘンリー・マンシーニのテーマ曲はそれより有名かも知れません
出だしの一節聴いただけで誰もがあの曲と分かる曲です
大抵の映画音楽大全集に収録されています

本作はもちろん実写作品です
でもアニメのピンクバンサーはタイトルバックですぐ登場します
ラストシーンでもThe Endを持って出てきます
予告編でも主役みたいに登場しています

これが大変人気者になって、今でもいうところのスピンオフとして短編のアニメ作品となり、公開年の1964年から16年間に100本以上もつくられたのです
米国でも日本でも繰り返し再放送されたので、視たことある人は大変に多いはず
だから今ではこっちのアニメの方が有名です

1990年代と2010年にも新作アニメがテレビシリーズであったようです
2006年には、クルーゾ警部をスティーヴ・マーティンが演じるリブート版が公開されています

しかし元祖は本作です!
全ては本作から始まったのです
シリーズは以下の通り

ピンクの豹 1964年
1963年公開となっていたりするのは西ドイツで先行公開されていたからのようです

暗闇でドッキリ 1964年(スピンオフ)アニメキャラは登場せずあのテーマ曲も無い

クルーゾー警部 1968年(番外編)監督も俳優も違う

ピンク・パンサー2 1975年
ピンク・パンサー3 1976年
ピンク・パンサー4 1978年
ピンク・パンサーX 1982年(ピーター・セラーズ追悼作)
ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ 1983年(クルーゾ警部役がロジャー・ムーアに変更)
ピンク・パンサーの息子 1993年(クルーゾ警部の息子のお話)

ピンクパンサー 2006年(リブート版)
ピンクパンサー2 2009年

これだけ沢山のシリーズになっています
その第1作なのだから、本作がどれだけ面白い作品か分かろうはず
特に「黄金の七人」が大好きな方はマストです!

ところでピンクバンサーは本当は、アニメキャラクターでもなくて、怪盗のことでもありません
怪盗の名前はファントム

ならピンクパンサーって?
それは巨大なダイヤモンドのこと
ピンク色の豹に似た形の傷が中にあると本作の冒頭でその由来が説明されます

まあ、お話はたいしたことありません
怪盗ファントムの盗みの鮮やかさもありません
ただただ、ドタバタ喜劇、そして若干のお色気とオシャレ感が全てです

お色気担当のクルーゾ警部の妻シモーヌ役のキャプシーヌが細くて美しくて、コメディも素晴らしい
彼女当時36歳とのことです

本作のクルーゾ警部は脇役なんですが、ピーター・セラーズのドタバタがあまりに可笑しくて主役の大スター、デヴィッド・ニーヴンを食っています
このクルーゾ警部が超人気となり以降の作品は彼が主役となってしまいす
今ではピンクバンサーと言えばクルーゾ警部です

とはいえ今日の目では、ベタベタのギャグばかりなので、なんじゃこれ!呆れた!となる人もあるかも知れません

そんな真面目に観ないで、適当に楽しむ映画ですから肩の力を抜いてご覧になって下さい
アニメシリーズキャラクターが冒頭に登場するのは、そんな映画なんでそのおつもりでご覧下さいということです

スキーリゾートのアルプスは北イタリアのコルティナがメインの舞台です
あの「007/ユア・アイズ・オンリー」でも舞台になったところです
リゾートホテルによくある、隣り合った部屋が内側のドアでつながっているコネクティングルームを上手くドタバタに取り入れています

そのホテルのラウンジで、ヘンリー・マンシーニの挿入歌「今宵を楽しく」が歌われてみんなで踊るシーンはとても素晴らしく、楽しく幸せな気分になります
心と耳にいつまでも残ります
本作最高のシーンです

ルパン三世の最初のアニメシリーズは、本作から多大な影響を受けていると思います

ルパン三世、黄金の七人が好きな方ならマストです

コメントする (0件)
共感した! 1件)
あき240

3.0タイトルシーンが一番面白い。

2020年1月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

豪華キャストで観ていられるくらいでたいして面白くない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
もーさん
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る