パンと恋と夢

劇場公開日:

解説

「たそがれの女心」のヴィットリオ・デ・シーカと「外人部隊(1953)」のジーナ・ロロブリジーダが共演する地方喜劇で脚本家出身のルイジ・コメンチーニ(街は自衛する)が監督した一九五三年作品である。映画批評家出身のエットーレ・マリア・マルガドンナの原作から、マリア・マルガドンナ、コメンチーニ、デ・シーカの三人が共同で脚色した。撮影は「噴火山の女」のアルトゥロ・ガルレア、音楽は「ドン・カミロ頑張る」のアレッサンドロ・チコニーニである。共演者はマリサ・メルリーニ、「貴女は若すぎる」のロベルト・リッソ、「ミラノの奇蹟」のヴィルジリオ・リエント、「ナポリの饗宴」のマリア・ピア・カジリオ、「ナポリの饗宴」のティーナ・ピカらである。

1953年製作/イタリア
原題または英題:Pane, Amore e Fantasia
配給:イタリフィルム=NCC
劇場公開日:1955年7月9日

ストーリー

山の上の平和な村に新しい警察署長アントニオ・カロテヌート(ヴィットリオ・デ・シーカ)が赴任して来た。村には“山猫”という仇名の気はつよいが可愛い娘マリア(ジーナ・ロロブリジーダ)がいて、署長はこの娘の魅力にひかれたが、彼女は内気な巡査ステッルティ(ロベルト・リッソ)に恋心を抱いているのだった。そして署長は、向いの家に住む助産婦アンナレッナにも気があった。村人がほとんど聖アントニオへ巡礼に出かけた日、ステッルティが司祭の姪パオレッタと結婚すると吹込まれた“山猫”は、露店で彼女と顔を合せて大喧嘩をはじめ、留置所に入れられてしまった。だが翌日、“山猫”がステッルティを愛していると知った署長の粋な計いが実を結び、二人は森の中で互に愛を告白しあった。そして署長はアンナレッラの愛を獲得しようと努力したか、何故か彼女は受けいれてくれなかった。聖母マリア祭で賑う夜、礼装した署長は敢然としてアンナレッラの家を訪れ再度求婚した。アンナレッラは、若気の過ちでなした子供がいることを告白したが、今や署長にとって、それは何の障碍でもなかった。署長は彼女を抱いてバルコニーに出、祭を楽しむ村人たちみんなに嬉しそうに挨拶を送った。

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