パワーレンジャー(1995)

劇場公開日:

解説

東映の特撮ヒーロー番組“戦隊シリーズ”の「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の米国向け放映バージョンを、ハリウッドで映画化した一編。TV版は93年9月から全米のフォックス・チルドレンズ・ネットワークで放映されるや高視聴率を獲得。43か国で放映される大ヒット作となり、映画化の運びとなった。日本で撮影された特撮やアクション・シーンをそのまま残したTV版と異なり、本作は全て新撮影によるオリジナル。とりわけ、アクション場面と、CGIを駆使したSFXシーンが見もの。「ホワイ・ミー?」のジョン・キャンプスの原案を、「レッド・スコルピオン」のアーン・オールセンが脚色。監督はTV界で活躍し、これが初の映画となるブライアン・スパイサーが当たった。製作はTV版も手掛けたハイム・サバン、シュキ・レヴィ、スザンヌ・トッドの共同。撮影はポール・マーフィ、音楽は「タンク・ガール」のグレアム・レヴェルがスコアを書き、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ヴァン・ヘイレン、ディーヴォなどの挿入曲が流れる。美術は「キッチン・ウォーズ」のグレッグ・リターンズ、衣裳は「スターゲイト」のジョゼフ・ポロ。特殊効果スーパーバイザーはタッド・プライドが担当。出演はパワーレンジャー役の若手6人を中心に、「レイダース 失われたアーク」のポール・フリーマンらが脇を固める。「潜望鏡を上げろ」と2本立てで公開。日本語吹替版のみの上映。

1995年製作/95分/アメリカ
原題または英題:Power Rangers: The Movie
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1996年4月20日

ストーリー

エンジェル・グローブ・シティ。時空を超えた善の支配者ゾードンにパワーを与えられ、パワーレンジャーとなった6人の高校生(カレン・アシュレイ、ジョニー・ヨン・ボストン、スティーヴ・カーデナス、ジェイソン・デイヴィッド・フランクエイミー・ジョー・ジョンストン、デイヴィッド・ヨスト)は、日夜悪と戦っていた。ある日、建設現場から不思議な卵が堀り出された。その卵に悪の臭いを嗅ぎつけたパワーレンジャーの宿敵ロード・ゼット一味が卵を割ると、中から6000年前に地球を支配していた悪の化身アイヴァン・ウーズ(ポール・フリーマン)が現れた。アイヴァンの復活を察知したゾードンは6人の若者を向かわせるが、アイヴァンは手下を残してゾードンの指令センターに乗り込み、強力な力で破壊した。ゾードンは瀕死の状態に陥り、そのため6人のパワーも消えてしまい、変身能力も失われてしまった。ゾードンを救い、6人のパワーを再び蘇らせるには、遙か彼方の惑星フェイドスに秘められたパワーを探すしかない。6人は残り少ないプラズマ・エネルギーを使って、フェイドスにテレポートする。アイヴァンはロード・ゼットとその妻リタをカプセルの中に閉じ込め、彼らの手下ゴールダーとモーダントを従えた。さらに毒液ウーズを使って人々を操り、アイヴァンと共に地中深く埋められていた巨大究極兵器エクト・モーフィコンを発掘する。一方、フェイドスに着いた6人は、アイヴァンが差し向けたテングウォリアーズの襲撃を受けて大ピンチ。その時、女戦士ダルシア(ガブリエル・フィッツパトリック)が現れて彼らを救い、不思議なパワー=ニンジェッティを授けた。新しい力を得て帰還した6人は、完成したエクト・モーフィコンがシティを破壊しているのを目の当たりにする。彼らは専用アニマル・ゾードに乗り込み、合体してモーフィコンとアイヴァンを倒し、地球の平和は守られた。

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スタッフ・キャスト

監督
日本語版演出
松岡裕紀
日本語版監修
鈴木武幸
脚本
アーン・オルセン
原案
ジョン・カンプス
アーン・オルセン
吹替翻訳
平田勝枝
製作
ハイム・サバン
シュキ・レビ
スザンヌ・トッド
撮影
ポール・マーフィ
美術
クレイグ・スターンズ
音楽
グレーム・レベル
音楽監修
ハッピー・ウォルターズ
編集
ウェイン・ウォーマン
衣装デザイン
ジョゼフ・ポロ
特殊効果
スコット・ビラップス
特殊効果スーパーバイザー
Tad Pr
VIFXプロデューサー
Jennifer Bergman
スタント・コーディネーター
Rocky McDonald
字幕
松浦美奈
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