薔薇の貴婦人

劇場公開日:

解説

16世紀のヴェネチアを舞台に、二人の女性の間で揺れ動く青年の姿を描く。製作はチーロ・イポリート、監督・脚本は「哀しみの伯爵夫人」のマウロ・ボロニーニ、共同脚本はマッシモ・フランシオーサ、撮影はベッペ・ランチ、音楽はエンニオ・モリコーネが担当。出演はラウラ・アントネッリ、モニカ・ゲリトーレほか。

1984年製作/イタリア
原題または英題:La Venexiana
配給:ジョイパックフィルム
劇場公開日:1988年5月21日

ストーリー

16世紀中頃、留学生のジュールズ(ジェーソン・コネリー)は、たった一日のバカンスを満喫するためヴェネチアの街におりたった。そんな彼の目にとまった一人の美女。彼女を追いかけて街をさまよううちに、ジュールズはアンジェラ(ラウラ・アントネッリ)という未亡人とぶつかってしまう。それでもなお謎の美女を探し求めるうちに、ジュールズはその女性ヴァレリア(モニカ・ゲリトーレ)の侍女オリア(クレリア・ロンディネッラ)と出会い、彼女にヴァレリアへの愛の伝言を頼むのだった。その頃アンジェラは、昼間に出会った青年の姿が忘れられず、女中のネナ(クリスティーナ・ノーシ)に彼を探し出すよう命じる。そしてジュールズはネナに誇われるままアンジェラの屋敷を訪ね、彼女の肉体の官能に溺れるのだった。一方オリアからジュールズの愛の告白を聞いたヴァレリアは、なかなかやって来ない彼に焦立ち始める。やがてジュールズはやって来るが、彼がアンジェラのペンダントを身につけているのを目にし、ヴァレリアは彼を追い返す。しかし後悔の念にさいなまれる彼女はジュールズを追いかけ、夫が戻ってくるまでのひととき、愛を交わしあう。そして一夜明け、ジュールズは輝く太陽のもと、爽やかにヴェネチアの町を後にするのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.5さすがのラウラ・アントネッリもモニカ・グェリトーレの若さには勝てないシビアさ…

2024年4月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWの特集「イタリアのアモーレ ラウラ・アントネッリ」にて。 16世紀、ペストの流行が去った直後の祭りで賑わうヴェネツィアでの一日。 貴族階級の欲求不満未亡人と恋多き若妻という二人の貴婦人に同時に見初められた旅の青年が、一日に二人を相手にするという、ただそれだけの艶笑もの。 未亡人アンジェラをラウラ・アントネッリ、若妻ヴァレリアをモニカ・グェリトーレが演じ、お色気を競っている。 本作のイタリア本国公開は、「青い体験」の1973年から11年後の1984年。 40代のアントネッリは熟女の趣きで、16歳年下のグェリトーレは、やはり若く美しい。 この二人が直接対峙する場面がないのは、アントネッリに気を遣ってか…? 二人の貴婦人と旅の青年ジュールズ(ジェーソン・コネリー)のベッドシーンの他に、アンジェラが豊満な侍女ネナ(クリスティーナ・ノーシ)に男の代わりをせがむ場面や、その侍女が主人の色事を覗きながらジュールズを斡旋した船頭ベルナルド(クラウディオ・アメンドラ)と体を重ねる場面など、ソフトなお色気シーンが満載である。 最初、若妻ヴァレリアに一目惚れして胸を痛めていたジュールズが、ベルナルドの誘いで不本意なまま未亡人アンジェラの屋敷を訪れると一気に気移りしていまい濃厚な夜を過ごす。 アンジェラの相手をしたことを知ってジュールズを追い返したものの思い直したヴァレリアが、男装して彼を追いかけるのだが、この男装した姿が可愛い。 かくして、ジュールズはヴァレリアとも情事を貪り、満足感いっぱいでヴェネツィアを後にする。 夫に見つかって追われるようなサスペンスがあるわけでもなく、アンジェラとヴァレリアの取っ組み合いの喧嘩が起きるわけでもない。 緩〜い映画なのだ。 エンニオ・モリコーネの音楽もオープニング・テーマ以外は殆ど印象に残らない。 ヴァレリアの屋敷を出たジュールズが最後にもう一度アンジェラの邸の下に来て窓に石を投げる。たが、気づいたアンジェラは窓を開けて彼に顔を見せるのではなく、雨戸を閉める。これは、もう一度彼を見たら後に引けなくなる自分を制したのか、ヴァレリアの許に行ったことを知っていて敗北を認めたのか…アントネッリにとっては哀しげな結末だ。

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kazz

3.5恋の街ヴェネツィア

2023年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ラウラアントネッリ扮するヴェネツィアの未亡人アンジェラは、偶然会った旅行者の金髪のハンサムな男性を見初めてしまった。 どうもヴェネツィアの貴婦人は旦那のいない時に旅行者の男あさりをしている様だね。ヴェネツィアは恋の街、極めて開放的かな。 主演のラウラアントネッリを観るのは1974年公開作品青い体験で主演して以来だね。

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重