バッファロー'66のレビュー・感想・評価
全87件中、21~40件目を表示
イカしててて微笑ましい
再上映で初見で鑑賞。 冒頭からトイレのくだりでよくわからんノリの映画のまま、最後まで走りきった笑 登場人物がどれも外れてておかしいのだけれど、それがどこか愛しくなってくる。そして、終盤にいくにつれて内面がみえてきて、おかしさがただおかしいだけじゃない、その理由も垣間見えてくる。 特徴的なシーンは見逃せない 4人がけのテーブルを4方向から撮るショット プリクラのような縦長のショット 派手な赤い靴から地味なボーリングシューズに履き替えるシーン おしゃれなようでおしゃれじゃない。 まさに独特な映画で微笑ましかった。 2023年劇場鑑賞104本目
不思議な空気感の作品
何がどうのとかもないのだが、終わった時には
何か不思議な満足感がある作品。この主人公のような駄目で
イキってて小心者で、どう見ても主人公ではないキャラが
主人公な、不思議な作品。
根が良いのかな。環境が良くなかったのか。
今はこういう人間には、何かしらの名前がつきそうな。
また見たらまた違う感想が出そうな。
モヤっとしたまま終わるけど、嫌な感じでもなく。
憎めない可愛い奴
ずっと気になってたけどU-NEXTにしかないから見れてなかったやつ。
普通の恋愛映画と全然ちがう。
序盤はビリーの性格が無理すぎて嫌になったが、途中から憎めない可愛いやつに見えてくる。
レイラは登場からずっとかわいい。
なんでレイラが逃げないのかが理解できなかったけど、レイラも孤独な人でビリーと合ったからかな。
2人がベッドで寝っ転がってる時の上からの映像が笑った。
ビリーが固まりすぎてて。斜めにカチコチになって寝てて面白かった。
最後自殺したかと思ってちょっと涙出たが、思い直して幸せに暮らすエンドで良かった。
彼女が出来たと舞い上がりすぎてて笑った。
親がちゃんとしてたらいい子に育ってそうなのに。。
最後まで観ると・・・
タランティーノ風のどことなく日常からは破綻した作り(解説を読んで知りましたが、こういうのを「オフビート」というのですね)は、どちらかというと苦手だし、まあストーリー的にリアリティに欠けるというか、普通にありえない流れにイライラもするのだけど・・・ でも最後まで頑張ってみると、「ああ、自分もなんだかイライラとして大事なものを失いそうになることがあるな。いけないな」と思わせてしまう不思議な説得力があるかも。意外に自分の中では佳作です。
粗暴で優しい男
こんな男のどこがいいのか、逃げるタイミングはいっぱいあるのに、なせ逃げないのかと、最初はそんな気持ちで見ていた。
しかし、男の家に行ってみると、なんとも自分勝手な両親の家庭環境から孤独な男の心に触れて少しずつ心を寄せるようになる。
粗暴で短気で暴力的であるのにとても女性には純粋で奥手。映画が進むにつれ、観ている側の彼への感情はレイラに寄り添っていく。母性本能をくすぐられるってこのことかも。
そして、予想外にあたたかなラストに癒された。
ヴィンセントギャロ
初めて見た。前半の訳の分からない怒りから、生きられないと呟くギャロの病みは深い。後半の彼女の優しさに触れ変わっていく様のギャロがいい。 アダムスファミリーのクリスティーナリッチ、ビッグウェンズデーのマイケルビンセント出演。 いつまでも色褪せないラブストーリーでした。
ギャロ奇跡の一作
久々に観ました。いやあ面白いっす。ビリーのクズっぷりもいい。なぜレイラがビリーの言うことに従っちゃうのかについては大いに納得いきませんが、原作者の趣味なんでしょう笑。 胡散臭いやくざのミッキー・ローク、バッファローの試合を録画で何度も見て興奮するダメ母アンジェリカ・ヒューストン、無駄に怒りっぽい元歌手ベン・ギャザラ、綺麗だがヤな女ロザンナ・アークエット、お人よしのグーン(知らない俳優)、唯一ビリーを評価するジャン・マイケル・ヴィンセント。素晴らしい脇キャラクターたちですね。見事にハマっています。 あんな両親だったらクズに育っちゃうよな、って気もするし、案外ビリー自身もバッファローの妄信的ファンだったりしてるのもおかしい。ビリーが自分の死後に両親がどうしてるかを想像するシーンなんか絶妙ですね。ビリーにはマニュアルシフトの86トレノ(!)の運転ができない、ってところとか芸が細かいよねえ。 クリスティーナ・リッチはデブだけどかわいいですね。写真を撮るシーンは名シーンです。あ、ムーンチャイルドもね。そういやA.ヒューストンとはアダムズ・ファミリー以来の共演ってわけだ。超ミニスカートを撮影時はとても嫌がったらしいけど、ギャロが高圧的に強制してあの衣装を着せたらしい。リアルでもクズだ笑。 音楽は良かったです。私はプログレファンなので特に感動です。 ギャロ奇跡の一作です。
モーテルのシーンは最高!
久々に見たが、やはり、 モーテルのシーンは、とにかく秀逸。 ・風呂のシーン 自分の裸を見られたくなくて、 パンツを履いたまま浴槽に縮こまっている主人公。 グイグイと強引に押しまくり、ついには狭い浴槽に 入ってくるヒロイン。 その時には、主人公はパンツだけでなく、シャツまで 着て浴槽の中にいる。 ・ベッドのシーン ベッドを俯瞰で撮る。 主人公が、斜めに寝ているのがわかる。 頭は枕の位置だが、足はベッドから落ちそうになってる。 しかし、徐々にだが、二人の距離が縮まり、 ついに濃厚な愛の営みか?! と思わせておいて、 長身の主人公が、小柄なヒロインに胎児のように 抱っこされる。 母性の神々しさが画面にあふれる。 以上の数分間のシーンだけで、わたしは笑い、 そして泣いてしまうのです。
1999年公開時鑑賞
今から考えると異様なほどに盛り上がり、あっさり収束していった当時のギャロ祭。アレは何だったのかな。 ダメ男のどうしようもなくカッコ悪い道中のはずなのに、チープな静止画像風なカットですら、なぜかスタイリッシュに見えたもの。 この頃のリッチのちょっと油断した感じ好き。
【両親へのコンプレックスバリバリ男に寄り添う、行きずりの心優しき女。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な作品。】
ー 5年ぶりに他人の罪を自らのギャンブルの負けにより被ったビリー(ヴィンセント・ギャロ) 刑務所を出て故郷・バッファローへ帰ろうとするビリーは、自分よりも、アメフトのバッファロー・ビルズを愛する両親に嫁を連れて帰ると嘘をついてしまう。 後に引けなくなったビリーは、ダンススクールでレッスン中だった少女・レイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致。 両親の前で妻のふりをするよう彼女を脅迫するが…。 ◆感想 ・何となく、ジム・ジャームッシュ監督の諸作品を思わせる、作品である。 ・刑務所から出て来て、矢鱈とトイレを探してウロウロと歩き回るシーンが可笑しい。 - 今作では、彼は頻繁にトイレを探す・・。- ・レイラを強引に妻にするシーンなども、その後のレイラが健気に、良き奥さんを演じたり・・。 ・思い出の、ボーリング場のシーンや、元カノとデニーズで鉢合わせするシーンなども何だかオカシイ。 ・幼きビリーを描いたシーンのフェイドイン、フェイドアウトも独特である。 ・自分が勝手に、スーパーボールの決勝でフィールドゴールを外したスコットを恨んで(彼は、バッファロー・ビルズの勝利に、勝手に1万$賭けて負けた故に、刑務所に入った・・)恨みを晴らしに行くシーン。 デブデブに太った、スコットの姿。 そして、スローモーションのシーンが描かれるが・・。 <ヴィンセント・ギャロが監督、脚本、音楽、主演の4役をこなし話題となった作品。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な、癖になりそうな独特な世界観を持ったオフ・ビートな作品である。>
20年ぶりぐらいに久々観たけど
終盤の入るあのBGMとか懐かしかった 当時の感動よりそこまでこなかったのは懐古と期待値上がり過ぎてた、あと おっさんなって俺汚れたなぁってのと感性が鈍り衰えたからだと思う クリスティーナリッチは当時見たときよりめっちゃ惹きつけられてかわいく見えた それは色んな女見てこういう女性と出会える事の貴重性に気付いたからもあるし もっと心裸にして全部見せとくべきだったなって でも改めて当時の自分センス良かったなと思う 当時美容師やっててカノジョとも一緒に観てたけどカップルで観るのが良いと思う 相手の反応で相性解る お洒落好きとかそういう仕事してる人には解るセンスの映画だと思う 響かない人には一生響かないだろうけど 自分は若い頃にこういう映画みといてよかった
カップルが出会う不思議
深夜のゲームセンターや、カラオケ店の駐車場や、駅前の薄暗がり、 なんでこの二人、付き合っているんだろうと思っちゃうカップル。 眠いだろうに、疲れているだろうに、彼らは帰りたくないのだろうか、帰る家もないのだろうか、いつまでも二人は一緒にいる。 ジミーとレイラは、お互いにどこが良くて番(つがい)になったのだろう。それはよくわからないけれど、二人とも実家よりも親よりも大切なものを見つけていく様子が、とてもナイーブで・・ ハンサムで素敵だと言われて、ジミーがレイラのためにデニーズのドアを開けてやるんだなぁ。 そしてあのベッドシーンは、ちょっと類を見ないほどの名シーン。 監督は画家でもあるらしい。 安モーテルの、あまり清潔とも思われないベッドを、監督ビンセント・ギャロはキャンバスに見立てて、寂しい二人の心象風景をみごとに絵に描いている。 アメフトのスコットを死に至らしめて母親に振り向いてもらいたかったジミー。 でも徒手空拳をやめて世界が変わっていく。 家出少女と、アダルトチルドレンの寂しいチンピラの恋なんだけど、男女が出会うって、こんなに素敵に世界を一変させるものなんだな。 レイラの応援のおかげ。 お芝居であっても、こんなにも肯定的な言葉って人を嬉しくさせる。 若者の、青春の疼きの映像化。 ロングランもうなづける。
ダメ男に惚れるレイラが不思議
他人の代役で5年の刑期を終えたビリー(ビンセント•ギャロ)は、出所後故郷の街バッファローへ帰ることにした。音信不通にしていた両親に電話し「婚約者を連れて行く」と嘘をついてしまったため、ダンス教室で見つけた見ず知らずの女性レイラ(クリスティーナ•リッチ)を拉致し、恋人のふりをするよう強要する。レイラはビリーの両親の家に行き妻役を演じたりしてるうちにビリーに好意を持ち始めるという話。
ビリーの父親の突然のキレ具合や母親のアメフト熱中度が面白い。
ビリーが他人の代役で罪を被る事になったのがスーパーボールでバッファローに賭け、負けた事による借金を払えなくなったのが原因だけど、金もないのに約100万円も賭けるバカは自業自得。挙句に、好きだった同級生の彼女にファミレスで会っても相手にされてない様な片思い意気地なしぶり。
そんなダメ男にレイラが惚れてしまうのもなんとも不思議。
最後に憎んでた元アメフト選手を撃たなくてよかったね、って感想。
レイラの巨乳が気になった。
今尚愛おしい作品
当時ミニシアターブームに颯爽と現れたような印象、クイントのオープニング作品ではないでしょうか? そして何とも懐かしい20年ぶりのリバイバルです。 全体的にというか全てギャロの趣味全開、やりたいように撮った清々しい作品です。 まるで彼そのまま、少し線の細いクライムロードムービー。 でもこれがかなり良い。 台詞回しにカメラワーク、ファッションに楽曲など、センスに溢れているんです。 デザインやアート系の学生にはかなりきたでしょう。 正直どったこと無いストーリーラインですが、ギャロとクリスティーナ・リッチのやりとり、その空気だけで成り立っているようなんです。 そして楽曲。トレーラー等でイエスの「サンライズ」のイメージがやたら刷り込まれているのですが、何と言ってもこの作品は「ムーンチャイルド」でしょう。 突如踊りだすクリスティーナ・リッチとその映像に、正に目を奪われるよう。 そのくらいクリムゾンの楽曲にマッチしていました。 それはもうオフィシャルのMVのように。 今こうして観ていても色褪せぬ、二人の空気は凄いものです。 あと個人的な思い出ですが、当時この作品観て「あ、やっぱ免許はマニュアルじゃなきゃダメだわ」と思ったのをよく覚えてますw もう「エッセンシャル」以来でしょうか?久しぶりにギャロの新作観たくなりました。 今尚愛おしい作品です。
レイラへの理不尽な命令をなぜか耳が喜んで聴き取ってる
開始5分トイレを探し続ける。 開始10分で主人公がクズ全開。 そのあとずっとクズなんだけど、クズ加減がいきすぎてて楽しくなってくる。 やー、いい映画やった。 ビリーのセリフひとつひとつの語感とテンポが面白い。 レイラへの理不尽な命令をなぜか耳が喜んで聴き取ってる。こういうとき英語わかってよかったと思う。 4人で食事してるときとベッドに二人で寝てるときのカメラワークがめっちゃ好きやった。 終盤にかかるYESのカッコよさに震える! こんなヘヴィなベース鳴ってたんだ?!
再考
初回の時に観たはずなのだが、内容を思い出せないので、再度観ました(勝手にジム・ジャームシュの映画と思っていた)。 ストーリーはストックホルム症候群の一貫だと思うのだが、女優さんのぽっちゃり感が良い。そして主人公のイっちゃっている感、赤いブーツ。これだけで大満足。 BD買います。
全87件中、21~40件目を表示