裸のキッス
劇場公開日:1990年12月22日
解説
元娼婦の女が新しい生活を始めようと身分を隠してやってきた町で巻き込まれる恐ろしい事件を描くサスペンス・ドラマ。「ストリート・オブ・ノー・リターン」のサミュエル・フラーが製作・監督・脚本を兼ね、撮影はスタンリー・コルテス、音楽はポール・ダンラップが担当。出演はコンスタンス・タワーズ、アンソニー・ビスリーほか。
1964年製作/アメリカ
原題または英題:The Naked Kiss
配給:ユーロスペース
劇場公開日:1990年12月22日
ストーリー
娼婦ケリー(コンスタンス・タワーズ)は逃げられないよう彼女を丸坊主にした売春宿の主人を殴り倒し、自らの稼いだ金を取り戻してそこを立ち去る。それから2年後、彼女はグラントビルという小さな町のシャンペンのセールス嬢の姿で現われた。しかしそんな彼女の正体を見抜いた警部のグリフ(アンソニー・B・アイスリー)は彼女と一夜を過ごした後、町を去るよう告げる。だが更生を決意したケリーは町に住いを見つけ、身障児施設の看護婦として働き始める。子供たちとも馴染み始めた彼女の前に、町の若き富豪グラント(マイケル・ダンテ)から思わぬ誘い、過去さえも気にしない彼の結婚の申し込みにケリーはついにOKする。しかし彼女はグラントが実は幼児性愛者であり、そんな異常な趣味に従う女を求めていただけだと知った時、怒りの余り彼を殴り殺してしまう。逮捕されたケリーはグラントのキスが裸のキッスと呼ばれる変質者のそれであったと主張するが、グリフは信じようとはしない。ケリーの過去を知るや急に人々は態度を変え、彼女はいよいよ窮地に陥るが、ついにグラントにいたずらされた少女が発見され、ケリーの無実が証明された。しかし偽善に満ちた町の裏側を知ってしまった彼女は怒りを胸に立ち去ってゆく。