熱砂の海
劇場公開日:1959年9月10日
解説
第二次大戦の北アフリカ戦線で活躍した英軍偵察隊を描いた戦争映画。脚本は「戦争と平和」のロバート・ウェスタービー、監督は「仮面の追撃」のガイ・グリーン。撮影を「生命ある限り」のウィルキー・クーパー、音楽をクリフトン・パーカーが担当。主演は「激戦ダンケルク」のリチャード・アッテンボロー、ジョン・グレグソン、マイケル・クレイグ、ヴィンセント・ボール、パーシー・ハーバート、バリー・フォスター等。製作ロバート・S・ベイカー、モンティ・バーマン。
1958年製作/イギリス
原題または英題:Sea of Sand
配給:BCFC=日本RKO
劇場公開日:1959年9月10日
ストーリー
一九四二年一〇月--北部アフリカ戦線では、ロンメル将軍のドイツ軍に対し、モントゴメリー将軍の率いるイギリス軍が大反攻を開始しようとしていた。その準備のために砂漠の奥深く潜入して、偵察・ゲリラ活動を目的とする「Y」偵察隊に命令が下った。目的はアマラのドイツ軍燃料集積所爆発で、敵の監視網の眼をくぐり、迂回行動をとるため四百哩におよぶ熱砂の砂漠を横断せねばならない。指揮官コットン大尉(マイケル・クレイグ)は、一五人の部下を五台のトラックに分乗させ出発した。一行のうち地雷の権威ウィリアムス大尉(ジョン・グレグソン)以外は全部戦争で召集された民間人ばかりだった。彼等の軍人らしからぬ言動に、ウィリアムス大尉は不満だった。しかし、今の場合、砂漠での戦闘に熟達しているコットン大尉にすべてをまかせるほかに道はなかった。基地を離れて間もなく、偵察隊はドイツ軍偵察機に発見された。が、コットン大尉の機転で難を逃れた。それも束の間、今度はドイツ軍の装甲軍に遭遇、銃撃戦の結果、六名とトラック二台を失い、貴重な水と燃料を流失した。偵察隊はイギリス軍秘密監視哨に立寄って、水などの補給を受けた。遅れた時間を取戻すため、危険をおかして夜間にドイツ軍専用道路を走った。集積地に近づき、ブロディ一等兵(リチャード・アッテンボロー)を残して、ウィリアムス大尉が地雷源を処理し、コットン大尉が爆薬をしかけた。が、そこには新型戦車の大群がいた。一刻も早く本部に連絡せねばならない。その時、一人がドイツ軍に発見された。一斉射撃を受け、隊員は八名に減り、トラックは二台になった。戦車隊を発見されたドイツ軍は、偵察機と装甲車で偵察隊を執拗に追撃した。遂に一行はトラックを全部失い、隊員も六名になった。重傷のホワイト大尉は、自分を基地に護送しようという戦友の申出を断り敵の装甲車を爆破して戦死した。六名は灼熱の砂漠を歩いた。渇えと疲労でコットン大尉は倒れ、ウィリアムス大尉が指揮を取った。イギリス軍のパトロール・カーを発見した時、またも装甲車が襲って来た。イギリス軍は気づかない。ウィリアムス大尉は軽機を持って、単身装甲車に立向った。銃声を聞いてイギリス軍が応射した。大尉は戦死した。偵察隊の報告でイギリス軍は大攻勢を開始した。生き残った隊員は無事に病院に収容された。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ガイ・グリーン
- 脚本
- ロバート・ウェスタービー
- 製作
- ロバート・S・ベイカー
- モンティ・バーマン
- 撮影
- ウィルキー・クーパー
- 音楽
- クリフトン・パーカー