ニューヨーク デイドリーム

解説

ニューヨークで死神に死を告げられた日本人学生の姿を描いた一編。監督・脚本は韓国生まれの新鋭チン・ウォンスク。製作は「ウエルカム・ドールハウス」のドナ・バスコムとコニー・カイザーマン。撮影はニューヨーク・インディーズ界で活躍するジム・デノー。音楽はメッダー。出演は「初恋」「不夜城」の金城武、「ミミック」のミラ・ソルヴィーノ、「フラート」のジーノ・レクナー、「陰謀のセオリー」のベン・ギャザラほか。

1998年製作/97分/アメリカ
原題または英題:Too Tired To Die

ストーリー

ニューヨークに暮らす日本人ケンジ(金城武)は、美しい死神=デス(ミラ・ソルヴィーノ)が青年を追う夢を見る。カフェ。そこで美しいドイツ人女性ポーラ(ジーノ・レクナー)はケンジを見た途端に立ち眩みを起こした。ケンジがあまりにも昔の恋人に似ているというのだ。だが、そこに夢で見た青年が現われ、思わず飛び出したケンジの前に、突然デスが現われ、軽く唇を重ねた。困惑するケンジは憂鬱な気分でアパートに帰り、独り眠りにつき、再びデスの夢を見る。ケンジが目を覚ますと、なんとデスが枕元にいるではないか。デスはケンジの残りの命が後12時間しかないことを告げた。激しく抗議するケンジ。だが、デスはケンジと愛し合いたいと言う。そんなデスを何故かケンジは憎めなかった。デスが消えた後、ケンジは、母親を安心させる電話を入れ、ポーラのいるパリに向かおうとするが、後12時間ではパリに行くことは出来ない。諦めたケンジは街を徘徊し、衝動的にひとりの美しいアジア人女性アノック(キム・ヘス)にキスをしてしまう……。その後、ケンジはカフェで初老の芸術家ジョン・セージ(ベン・ギャザラ)と一緒にいるアノックに再会する。思わずジョンに抗議をするケンジだが、逆に「最後まで生きろ」と励まされ、彼を自宅のパーティーに招待する。そこで、デスにそっくりなアノックの兄で映像作家のジャン(ミラ・ソルヴィーノの二役)を紹介される。ジャンの作品に、今までにない焦燥感にとらわれたケンジは、アノックを巡りジョンと争い、力づくでアノックを手に入れようとするが、逆に彼女はケンジをナイフで刺し、そのナイフで自らの喉をかっ切った。傷ついたケンジの足は自然とポーラのマンションへ向かった。無意識に呼び鈴を押すケンジ。すると、ポーラが現われた。彼女は嘘をついたのだ。深い悲しみにくれ、ケンジは自分のアパートで自殺を図る。しかし、運命の時間まで死ぬことは出来ない。デスが現われ、ケンジを胸に抱いて、悲しみに声を詰まらながら、「いいえ、後悔はしない。人生は全て歓び」と唄う。

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