ドン・ファンの冒険
劇場公開日:1950年10月10日
解説
「ジョニー・ベリンダ」のジェリー・ウォルドが製作、「旧友」のヴィンセント・シャーマンが監督した1948年度作品のテクニカラー映画。ハーバート・ダルマスの原作を「踊るニューヨーク」のジョージ・オッペンハイマーと「影なき男の影」のハリー・カーニッツが脚色し、撮影はエルウッド・ブレデル、音楽はマックス・スタイナーが担当した。出演者は「賭博の街」のエロール・フリン、「シンゴアラ」のヴィヴェカ・リンドフォース、ロバート・ダグラス、「高原児」のアラン・ヘール、ロムニー・ブレント、アン・ルザーフォードその他である。
1948年製作/110分/アメリカ
原題または英題:Adventures of Don Juan
配給:セントラル
劇場公開日:1950年10月10日
ストーリー
天下の女性にとって憧れの的であり、男性には恐るべき敵ドン・ファンはイギリスで例によって例のごとき恋の冒険の末、折角の英西協商の端緒に水をさすという一事を仕出かして、スペイン大使ポラン伯に説得され帰国することになった。時のスペイン国王フィリップ三世は何等の識見も持たず、宰相ローカ公の世界制覇の野望を手を拱いて傍観するばかりで、良民の福祉をねがうマーガレット女王とローカ公が対立しているという情勢であった。従者レポレロを従えて帰国したドン・ファンは女王の気高さにはじめて、今までの自分の知らなかった理想の女性の姿を見出し、忠誠を誓った。皇室の剣道教師に任命された彼は、打ってかわった精勤ぶりを示すとともに、軍備拡張のため重税・徴兵を意に介せぬローカ公の施政から民衆を開放しなければならないと考える。ローカはこれを察知して、ドン・ファンを投獄したうえ、邪魔なマーガレット女王の先手をうってクーデターを行なおうとした。投獄されたドン・ファンは女王の腹心ともいうべきポラン伯が帰国の途中、ローカの輩下に捕えられ拷問されている事実もつきとめる。レポレロは奇計を用いてドン・ファンとポラン伯を救出した。かくしてドン・ファンは同士を率いて王宮に潜入し、ローカと一騎討ちの末これを斃し、スペインを再び平和の国とした。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ビンセント・シャーマン
- 脚色
- ジョージ・オッペンハイマー
- ハリー・カーニッツ
- 原作
- ハーバート・ダルマス
- 製作
- ジェリー・ウォルド
- 撮影
- エルウッド・ブレデル
- 美術
- ライル・B・レイフスナイダー
- 音楽
- マックス・スタイナー
- テクニカラー・カラー・ディレクター
- ナタリー・カルマス
- アソシエイト・テクニカラー・カラー・ディレクター
- ミッチェル・コバレスキー