トリエステから来た女
劇場公開日:1987年11月21日
解説
中年の漫画家と海で溺れかけていた女の愛を描く。製作はアキーレ・マンゾッティ、エグゼクティヴ・プロデューサーはルチアーノ・ルナ、監督はこの映画の原作者でもある作家のパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ、脚本はオッタヴィオ・ジェンマ、撮影はアルフィオ・コンティーニ、音楽はリズ・オルトラーニ、編集はアメデオ・サルファが担当。出演はベン・ギャザラ、オルネラ・ムーティほか。
1983年製作/イタリア
原題または英題:The Girl from Trieste
配給:デラ・コーポレーション
劇場公開日:1987年11月21日
ストーリー
イタリア系アメリカ人のディーノ・ロマーニ(ベン・ギャザラ)は、40代半ばの漫画家。彼はトリエステ近くのピッコラ・イストリアのリゾート村の別荘に一人で住んでいる。ある秋の朝、ディーノは殆ど人気のない海水浴場で絵を描いていた。彼が目を上げると、砂浜に一人の若い女が倒れていた。その女(オルネラ・ムーティ)はすごい美人で、その後、ディーノが家に帰ると、女が待っていた。二人は愛し合った。しかし、ディーノと再会を約束すると、彼女はその日は来なかった。ニコルというその女は、その後も、ふいに現われたり現われなかったりして、そのミステリアスな様子にディーノはますます惹かれていった。ディーノはニコルに対する疑惑でいっぱいだったが、彼女の愛を必要としたディーノは、彼女が精神病院の患者であることをつきとめる。主治医マラン博士(ジャン・クロード・ブリアリ)と会い、彼女と暮らすことの困難を知り、さらにマランは、ニコルがディーノから離れられなくなる前に、彼女の前から姿を消すべきだと忠告した。ニコルは発作を起こし入院していたが昏睡状態を脱して退院する。ディーノの家に向かった彼女を、しかし彼は拒んだ。ディーノはニコルを忘れようと昔の愛人ヴァレリア(ミムジー・ファーマー)と旅行に出るが、完全な失敗に終った。ニコルを深く愛していることを実感した彼はニコルと暮らし始めるが、ニコルの病いが二人の関係を壊していった。春になり、ディーノへの愛から、自らを消そうと、ニコルは海の中に入っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
- 脚本
- オッタビオ・ジェンマ
- 原作
- パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
- 製作総指揮
- ルチアーノ・ルーナ
- 製作
- アキーレ・マンゾッティ
- 撮影
- アルフィオ・コンティーニ
- 音楽
- リズ・オルトラーニ
- 編集
- アメデオ・サルファ
- 字幕
- 菊地浩司