遠い声、静かな暮し
劇場公開日:1989年12月9日
解説
決して裕福ではないリバプールの五人家族の軌跡を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはコリン・マッケイブ、製作はジェニファー・ハワース、監督・脚本は本作品が長篇第一作になるテレンス・デイヴィス、撮影はウィリアム・ダイヴァー、パトリック・デュヴァルが担当。出演はフリーダ・ダゥウィー、アンジェラ・ウォルシュほか。
1988年製作/イギリス
原題または英題:Distant Voices, Still Lives
配給:シネセゾン
劇場公開日:1989年12月9日
ストーリー
長女アイリーン(アンジェラ・ウォルシュ)の結婚式の朝、この家族にとって父親(ピート・ポスルスウェイト)は写真の中と、それぞれの記憶にしかなかった。アイリーン、メイジー(ロレイン・アッシュボーン)、トニー(ディーン・ウィリアムズ)の三人の子供にとって、父親は厳格を通りこしてかなり横暴であったが、父の不在はやはり悲しい事実であり、病床にふせっている父の記憶は、あまりにも悲しかった。50年代のリバプール。ダンスに出かける時の小遺いのために、アルバイトをすることに反対し、すぐに怒り出す父親。子供たちはそれを冷やかに見つめ、反発し、おののき、悲しむ。やがて彼らはそれぞれに結婚をし、それぞれの家庭をもつ。どの家族にもそれほど大きな事件は起こらないが、それでもいさかいの芽は至るところにあった。ある日トニーとメイジーの夫ジョージ(ヴィンセント・マグワイヤー)がガラス部屋を破って落ちてゆく事故が起きるが、これも家族にとってはたくさんの記憶の一つである。トニーとローズ(アントニア・マレン)の結婚式。二人を送り出し家族は一緒に帰る。途中でアイリーンと夫が別れ、母(フリーダ・ダゥウィー)とメイジーとジョージの三人で歩いてゆく……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- テレンス・デイビス
- 脚本
- テレンス・デイビス
- 製作総指揮
- コリン・マッケイブ
- 製作
- ジェニファー・ハワース
- 撮影
- ウィリアム・ダイヴァー
- パトリック・デュヴァル
- 編集
- ウィリアム・ダイヴァー
- 衣装デザイン
- モニカ・ホウ
- 字幕
- 戸田奈津子