遠い声、静かな暮し

劇場公開日:

解説

決して裕福ではないリバプールの五人家族の軌跡を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはコリン・マッケイブ、製作はジェニファー・ハワース、監督・脚本は本作品が長篇第一作になるテレンス・デイヴィス、撮影はウィリアム・ダイヴァー、パトリック・デュヴァルが担当。出演はフリーダ・ダゥウィー、アンジェラ・ウォルシュほか。

1988年製作/イギリス
原題または英題:Distant Voices, Still Lives
配給:シネセゾン
劇場公開日:1989年12月9日

ストーリー

長女アイリーン(アンジェラ・ウォルシュ)の結婚式の朝、この家族にとって父親(ピート・ポスルスウェイト)は写真の中と、それぞれの記憶にしかなかった。アイリーン、メイジー(ロレイン・アッシュボーン)、トニー(ディーン・ウィリアムズ)の三人の子供にとって、父親は厳格を通りこしてかなり横暴であったが、父の不在はやはり悲しい事実であり、病床にふせっている父の記憶は、あまりにも悲しかった。50年代のリバプール。ダンスに出かける時の小遺いのために、アルバイトをすることに反対し、すぐに怒り出す父親。子供たちはそれを冷やかに見つめ、反発し、おののき、悲しむ。やがて彼らはそれぞれに結婚をし、それぞれの家庭をもつ。どの家族にもそれほど大きな事件は起こらないが、それでもいさかいの芽は至るところにあった。ある日トニーとメイジーの夫ジョージ(ヴィンセント・マグワイヤー)がガラス部屋を破って落ちてゆく事故が起きるが、これも家族にとってはたくさんの記憶の一つである。トニーとローズ(アントニア・マレン)の結婚式。二人を送り出し家族は一緒に帰る。途中でアイリーンと夫が別れ、母(フリーダ・ダゥウィー)とメイジーとジョージの三人で歩いてゆく……。

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映画レビュー

3.5【”乱暴な父だったが、家にはいつも歌声が溢れていた。”50年代、リヴァプール。存命時の父の姿と共に成人した子供達の姿を数々の歌と共に描いた作品。】

2025年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ー イギリスの名匠、テレンス・デイヴィス監督が家族の絆と記憶を描いたドラマ。-

■50年代のリバプール。長女・アイリーンの婚礼の日の朝、アイリーンと妹のメイジー、弟のトニーは亡くなった父(ピート・ポスルスウェイト)のことを回想する。
 乱暴な父だったが、歌が好きだった彼を家族はみんなそれぞれに愛していた。
 やがてメイジーとトニーも家族を持ち、夫々の人生は新しいステージに移行していく。

◆感想

・劇中、様々な歌を家族たちは歌って、演奏しているが、”ライムライト”しか分からない。

・だが、この作品を見ているとある一家の家族の時の流れの中でも、乱暴だったが歌を愛した父を懐かしむ成人した子供達の表情が、とても豊かに見えるのである。

<今作は、人生は色々あるけれど、歌がこの家族を支えて来たんだろうなあ、と感じる”ファミリーツリー”作品である。>

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NOBU

1.0声がうるさい

2024年6月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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アンドロイド爺さん♥️

4.5リバプールの記憶

2024年2月17日
Androidアプリから投稿
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jarinkochie