ディック・トレイシー
劇場公開日:1990年12月14日
解説
半世紀以上にわたって人気を保つアメリカン・コミックの主人公の刑事が人工的な架空の大都市に甦り、鮮かな手際で事件を解決してゆく姿を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはバリー・M・オズボーンとアート・リンソン、「レッズ」のウォーレン・ビーティが製作・監督・主演を兼ね、脚本はジム・キャッシュとジャック・エップス・ジュニア、撮影は「ラストエンペラー」のヴィットリオ・ストラーロが担当し、原色のみで構成されるコミック的世界を再現、音楽はマイクル・ロイド。出演はほかにマドンナら。
1990年製作/アメリカ
原題または英題:Dick Tracy
配給:タッチストーン映画=ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1990年12月14日
ストーリー
1930年代の犯罪都市。呼び出し無線を腕に神出鬼没の活躍をする刑事ディック・トレイシー(ウォーレン・ビーティ)の姿があった。彼の敵は街を牛耳るギャングの親玉ビッグ・ボーイ・キャプリス(アル・パチーノ)、折りしもキャプリスは“クラブ・リッツ”のオーナー、リップスを殺し、その歌姫ブレスレス・マホニー(マドンナ)を手に入れた所だった。リップス殺しを捜査するトレイシーの片腕となるのは、彼に拾われたスリの少年キッド(チャーリー・コースモ)。トレイシーは密告屋のマンブルス(ダスティン・ホフマン)から情報を聞き出し、リップスの愛人だったブレスレスに証言を求めるが、彼女が引き換えに要求するのはトレイシーの愛だった。しかし彼にはテス・トゥルーハート(グレン・ヘドリー)という最愛の恋人がいた--。悩む間もなくトレイシーをキャプリスの手下が襲う。絶体絶命の所をキッドの機転によって逃れることができた。トレイシーはキャプリスのアジトを盗聴してその裏をかくことによって大反撃に出るが、成功と裏腹にテスは彼の愛を信じられなくなって去ってしまう。傷つくトレイシーのもとに彼女の手紙。しかしそれはワナでトレイシーは何者かによって眠らされ、気づいてみると検事殺しの犯人に仕立てられ、テスはどこかに連れ去られていた。彼女を求めてトレーシーはキャプリスのアジトに向かい、屋根裏に閉じ込められている彼女を発見するが、そのことをキャプリスさえ知らないようだった。全てを仕組んだのは誰なのか?トレイシーがテスを救出しようとする寸前に、警官隊が到着、あわてたキャプリスはテスを人質にとって逃走。トレイシーとキッドもその後を追い、最後の対決の時が訪れるが、その時度々トレイシーの前に現われていた正体不明の人物が間に入り、キャプリスを撃つ。そして今度はトレイシーに銃を向けるが、キッドによってまたトレイシーは救われる。撃たれて倒れた人物の仮面をとってみるとそれは何とブレスレスだった。全ては彼女の悲しい恋心のなせる業だったのだ。一件落着し、キッドを引き取るためにテスに結婚を申し込もうとするトレイシー、しかしそこにまた呼び出しが入り、新たな事件が彼を待っているのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウォーレン・ベイティ
- 脚本
- ジム・キャッシュ
- ジャック・エップス・Jr.
- 製作総指揮
- バリー・M・オズボーン
- アート・リンソン
- フロイド・マトラックス
- 製作
- ウォーレン・ベイティ
- 撮影
- ビットリオ・ストラーロ
- 音楽
- ダニー・エルフマン
- 編集
- リチャード・マークス
- 字幕
- 戸田奈津子
受賞歴
第48回 ゴールデングローブ賞(1991年)
ノミネート
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
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最優秀助演男優賞 | アル・パチーノ |
最優秀主題歌賞 | |
最優秀主題歌賞 |