月の出をまって

劇場公開日:

解説

1930年代のパリを舞台に生涯を作家活動に生きたガートルード・スタインと秘書アリスの生活を描く。製作はサンドラ・シュールベルグ、エグゼクティヴ・プロデューサーはリンゼイ・ロウ、監督はこれがデビューのジル・ゴッドミロー、脚本はマーク・マッギル、原案はゴッドミローとマッギル、撮影はアンドレ・ニュー、音楽はマイケル・サール、編集はジョージ・クロッツが担当。出演はリンダ・ハント、リンダ・バセットほか。

1987年製作/90分/アメリカ
原題または英題:Waiting for the Moon
配給:シネセゾン
劇場公開日:1988年2月6日

ストーリー

1936年夏、南仏ビリニャンの別荘の庭で、ガートルード・スタイン(リンダ・バセット)が執筆中の「アリス・ローズ」の校正を、彼女の秘書アリス・B・トクラス(リンダ・ハント)と行なっている。女流作家であるガートルードにかわって彼女の身のまわりのきりもりをするアリスは、彼女と共に、アメリカからフランスに渡って、パリのフルリュス街の芸術家たちが集まるサロンに住み、夏は、別荘で過ごしていた。ある春、重病にかかり、あと長くはないと言われたガートルードは、アリスにはそのことは告げず冷静に日々を送っていた。ある日、2人は、T型フォードでリモーヌヘ向かい、途中、スペインに行くという青年ヘンリー(アンドリュー・マッカーシー)と、ピカソのその時の愛人フェルナンド・オリヴィエ(べルナデット・ラフォン)を同乗させて、アポリネール(ジャック・ブーデ)の待つ目的地に着いた。その夜、顔を揃えた一同は、焚火を囲みアポリネールの不思議な話に耳を傾けた。やがて、ガートルードの病状を知ったアリスが悲しみのために教会で懺悔をする。さらに友人のへミングウェイが酔って騒ぎを起こしているのを鎮めに行ったり、ガートルードを取りまく芸術家たちとの触れ合いで日々が過ぎてゆく。やがて、ガートルードの病気が誤診だとわかる。夜、木陰に肩を並べながら2人は、夜の月をながめるのだった。

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