独裁者

ALLTIME BEST

劇場公開日:2022年11月3日

独裁者

解説・あらすじ

チャーリー・チャップリン初のトーキー作品で最高傑作とも言われる風刺コメディ。

第1次大戦末期、トメニア国の兵士として戦線に出ていたユダヤ人の床屋チャーリーは、戦傷によりすべての記憶を失ってしまう。戦後、トメニアは独裁者ヒンケルが支配する国となりユダヤ人迫害を開始。そんな中、激変した状況を知らない床屋のチャーリーが退院し、ゲットーに帰ってくる。

チャップリンが、製作・監督・脚本・主演(2役)を務め、痛烈にヒトラーの独裁政治を批判した。邦題は「チャップリンの独裁者」でも知られる。

1940年製作/125分/G/アメリカ
原題または英題:The Great Dictator
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2022年11月3日

その他の公開日:1960年(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
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(C)Roy Export SAS

映画レビュー

4.0A history lesson

2020年7月27日
PCから投稿

知的

Chaplin's first talky picture is naturally awkward. Watching it today with the perspective that it was made before the US entered the war against Germany, one could imagine that many viewers hadn't known who the Nazis' Hitler was until they saw him parodied in this comedy. Much of the film feels familiar due to later films. Even as it feels inferior, you can't forget that this was the first.

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Dan Knighton

4.0まずはいちいち笑えるコント映画で素直に面白かった。チャップリンの一挙手一投足もまさにコメディアンのそれで、めちゃ楽しめた。

2025年8月15日
Androidアプリから投稿

それでいてラスト急にトーンを変えて『弱者』からのぐうの音も言わせない痛烈痛快なメッセージを出すというやり口も素晴らしいと思う。注意を引きつけて引きつけて還付なきまでに叩きのめすスカッとジャパン要素にわくわくした。
同じように、映画館で笑いをこらえなくていい作風の監督に福田雄一がいるが、彼にもこんな痛烈に社会に歯向かう作家性を出す姿を見たいなあ。果たして、現代で全てを犠牲にして金○恩やト○ンプ政権や電○などを相手にjusticeを振りかざすコメディーなんて作る人いるのかなあ。
ましてやWWII直前の時代にそれをやってのけたチャップリンがすごすぎる。って話を語ってくれたあっちゃんのYOUTUBE大学に感謝

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ディミトロ

4.5ラストの演説が感動的で、多くの人に見てほしい。他にも曲芸やコントなど見どころがいっぱい

2025年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

有名なラスト5分の演説は言うまでもなく素晴らしい。演説の始まり方がとても良い。床屋の主人であり、一般人らしく、普通の会話のように始まる。リアルさがあり、聞きたい気持ちにさせる。そこからだんだんと熱く語るようになっていく演出が強く心を打つ。

演説の中心になるメッセージは、Don't give yourselves to these unnatural men! かな、と思った。「異常なやつらに、魂を売るな」ということだと思う。現在の世界にも独裁政治はあるし、いじめる対象を作って扇動するのもたくさんある。なので、今も大事なメッセージであって、多くの人に伝わってほしいと思う。

チャップリンの曲芸も見事。有名な「地球儀バルーンのシーン」だけでなく、たくさんの荷物を抱えて、体操の平均台のようなところを落ちそうで落ちないというシーンもすごい。それから、音楽に合わせて髭を剃るシーンもピタリと合っていて見事。
独裁者ヒンケルがヘリング元帥に対して怒って突いたりするシーンが何度か出てくるけど、どれも笑える。へリングの「それはないよ~」という顔が絶品。
最後の5分と対になる形で、最初の方にヒンケルの演説がある。ヒトラーの特徴を的確に表現しつつ、ヒトラーを茶化している。このシーンもチャップリンの演技がすごいと思う。

Wikiによると、
・映画のストーリーを練ったのが、1938年からで、ナチドイツがオーストリアを併合した頃である。(映画でも終盤に“オーストリッチ”が攻め込まれる)
・そして、撮影を開始した時期は、ナチドイツがポーランドに侵攻した時期とほぼ同じで、
・映画の封切りの時期は、ナチドイツがパリに入った半年後である。
当時絶頂のヒトラーに対して、チャップリンは、リアルタイムで映画という手段を使って戦っていたということだ。この勇気と信念が感動的。改めて尊敬する。

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共感した! 12件)
p.f.naga

4.0こういう、ストリーだったんだね

2025年7月17日
PCから投稿

10年以上ぶりに観たら、覚えてなかった。
コミカルな展開だからこそ、最後の演説が胸にくる。
85年も前の作品でも、今に通じる大切なことを確認できて。
観てよかった。

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ゆき@おうちの中の人