ダンケルク(1964)

劇場公開日:

解説

「地下室のメロディー」のアンリ・ベルヌイユ監督が「勝手にしやがれ」のジャン=ポール・ベルモンドを主演に迎え、第2次世界大戦下におけるダンケルクの戦いを映画化した戦争ドラマ。1940年、ドイツ軍のフランス侵攻により、港町ダンケルクに英仏連合軍の兵士40万人が追い込まれた。フランス人兵士ジュリアンは、イギリス軍を撤退させる軍艦に便乗しようとしたものの失敗してしまう。そんな中、彼は現地の少女ジャンヌと親しくなるが、ドイツ軍による攻撃は日ごとに激しさを増していき……。2018年、フランス映画界を代表する名優たちの主演作を集めた「華麗なるフランス映画」(18年2月~、東京・角川シネマ有楽町)で、4Kレストア版が日本初上映。

1964年製作/124分/フランス・イタリア合作
原題または英題:Week-end a Zuydcoote
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2018年2月18日

その他の公開日:1965年1月15日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0名作

2023年6月24日
PCから投稿

2017年の映画「ダンケルク」を見る前に関連の過去作も見ておこうと思い1958年の「激戦ダンケルク」を見た後に本作も鑑賞。 1958年の「激戦ダンケルク」とは同じ場所の同じ戦闘を舞台にした作品でありながら全く違う見せ方で非常に面白かったです。 「激戦ダンケルク」はイギリス軍から見た物語。本作「ダンケルク」はフランス軍の若者から見た物語。 ストーリー、映像技術、演出、どれも本作に軍配があがります。 仲間が代わりに水を汲みに行って死んだとき主人公が神父に仲間の家族に出す手紙に付いて言ったセリフ「俺ならこう書く。仲間の代わりに水を汲みに行き死んだと」は名台詞です。

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みる

3.0 すでにポーランドは数千万の死者を出し、ドイツ軍は調子に乗るばかり...

2018年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 すでにポーランドは数千万の死者を出し、ドイツ軍は調子に乗るばかり。フランスでもダンケルクの海岸に追い込まれた軍隊は為す術もなし。そんな状況下で同盟国であるイギリス軍は撤退することしか考えてない。相次ぐ空爆と砲撃により死者は増すばかりの悲惨な状況。火薬をふんだんに使った映像には圧倒されるが、古い映画だけあって音響効果が物足りない。  風刺をたっぷり使ったコミカルなタッチでもその中身は反戦映画。どことなく虚しく感じさせるベルモンドの雰囲気もいい。色男だけあって、民間人のジャンヌ(スパーク)とも仲良くなり、彼女が味方兵にレイプされそうになる現場に遭遇し、彼ら二人を射殺する。しかし、その後に彼女から求めてきて寝てしまったことにも虚しさを感じさせるのだ・・・  最後にはマイヤも壮絶な空襲によって死亡するのだが、結婚しようと言ったジャンヌが荷物を持って死んだ彼のもとへと歩いてくる姿が虚しくエンディングを迎えるのだ。

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kossy

4.0ある戦場での数日間

2018年2月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ドイツ軍によってダンケルクに追い詰められた英仏軍。砲撃や飛行機の機銃掃射に晒されながら登場人物がそれぞれの選択をしていく。ヒーローや美談を必要とする戦争映画とは異なり、戦場での日常が淡々と描かれている。 砲弾が空気を切り裂く甲高い音と、その後また日常に戻る兵隊達の背景に流れる飄々としたとも悲しげとも言えないBGM が後を引く。 ラスト、砲撃直後の砂丘をヒロインがピンクのワンピースで駆けてくる姿は、鮮やかで美しい

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komasa

3.5☆☆☆★★★ 仲間の元神父にジャン=ポール・ベルモンドは問いかける...

2018年2月18日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★ 仲間の元神父にジャン=ポール・ベルモンドは問いかける。 「何で人を助ける事が出来ないんだ!」 「神は助けてはくれないのか?」…と。 その昔にゴールデン洋画劇場(確か)等で、数回テレビにて放送される度に観ているが、当時は30分くらいカットされての放送だった筈。 その後にLDが発売されて直ぐに購入し鑑賞してはいたが、今では本体が…。 …って事で、ノーラン版の公開による恩恵であろうか?以来うん十年を経ての念願のスクリーン鑑賞。 LD版の時は、やや退色が進んでいた記憶が有るので。今回の上映に際して観られる4Kレストア版は、もの凄くクリアな映像で驚いた。 ストーリーはノーラン版を観ている人には大体お分かりかと思う。歴史的な悲劇に遭遇してしまった1人の若いフランス兵士に起こる出来事。 つい先ほどまで隣に居た人間が、次の瞬間には無惨な死体となって地面に横たわってしまう無情感。 実はダンケルクとゆう、特定の土地からなかなか抜け出せない話ではありながら。彼がこの土地で出逢った人との間に起こる様々なエピソード集と言って良い。 言って見れば、どこかロードムービーに近い話だと思って良いのではなかろうか。 当時はまだCGが無い時代。画面の奥にまでエキストラを配しての映像には思わず胸に熱いモノが込み上げて来る…。 オサーンなのであった(笑) 数多いベルモンド主演作品の中では『リオの男』に次いで好きな作品で、カトリーヌ・スパークの小悪魔的魅力が弾けている。 2018年2月18日 角川シネマ有楽町

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松井の天井直撃ホームラン