弾丸を噛め

劇場公開日:

解説

人と馬による命を賭した踏破距離700マイルの死のレースに参加した8人の男女の冒険を描く。題名の「弾丸を噛め」とは、アメリカ開拓時代、負傷した男が麻薬のかわりに弾丸を噛んで手術の苦しみに耐えたという故事に起因し、“苦しみに耐えてやりぬけ”という意味に使われる。製作・監督・脚本はリチャード・ブルックス、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はアレックス・ノース、編集はジョージ・グレンヴィルが各々担当。出演はジーン・ハックマン、キャンディス・バーゲン、ジェームズ・コバーン、ベン・ジョンソン、イアン・バネン、ジャン・マイケル・ヴィンセント、マリオ・アルテアガ、ロバート・ドンナー、ロバート・ホイなど。日本語版監修は野中重雄。テクニカラー、パナビジョン。1975年作品。

1975年製作/アメリカ
原題または英題:Bite the Bullet
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1975年10月4日

ストーリー

1908年の西部。デンバー・ポスト新聞の主催による過酷なレースが始まろうとしていた。それは、人間と馬による、踏破距離700マイル、賞金2 000ドル、馬を乗りかえることは出来ず、行く手には山あり谷あり砂漠ありという定められたコースを6日半で踏破する死のレースだった。馬を乗りつぶしたり事故にあったりしたら生きては帰れない。出場者8人が各地から集まった。カウボーイのサム・クレイトン(ジーン・ハックマン)、皮肉屋の賞金稼ぎルーク・マシューズ(ジェームズ・コバーン)、ミスターと呼ばれるカウボーイ(ベン・ジョンソン)、名声に憧れる若者カーボ(ジャン・マイケル・ヴィンセント)、乗馬を愛する英国紳士ノーフォーク卿(イアン・バネン)、メキシコ人(マリオ・アルテアガ)、馬術家リー・クリスティー(ロバート・ホイ)、いずれもひとくせもふたくせもありそうな男ばかりのなかの紅一点、ミス・ジョーンズ(キャンディス・バーゲン)も参加していた。8人の冒険者たちは毎晩定められたチェック・ポイントに立ちより、獣医によって厳しい馬の検査を受けなければならない。このレースはアメリカ中で注目され、何百万ドルという賭金が動いた。最初のペース・メーカーは向こうみずな若者カーボだった。出発後間もなくメキシコ人が歯痛のために脱落しそうになったがサムとミス・ジョーンズによって弾丸を歯冠がわりにかぶせられ、再びレースに戻ることが出来た。幾日目かの夜、河を渡ろうとした老カウボーイ、ミスターは馬と共に急流に飲まれ、やっとのことで這い上がったが、心身ともに衰弱しサムにみとられながら、あえない最後をとげた。それは危険な旅の第1の犠牲者だった。翌日には、8時間もかかるという砂漠を横断しなければならなかった。この最大の難関での脱落者は、馬を酷使しすぎたカーボだった。さらにノーフォーク卿の馬は足の骨を折り、自ら愛馬を銃殺しなければならなかった。残るは5人だけだった。だが最後のチェック・ポイントを通過した後、事件が起こった。定められたコースで数人の囚人たちが作業しており、その監督官にミス・ジョーンズが拳銃をつきつけたのだ。それはとらわれの愛人を脱獄させるためにレースに参加した彼女の予定の行動だったのだ。そのために、後からきた4人の馬は奪われ、メキシコ人が殺された。馬を取り戻すために、サムとルークは、このレースの監視者のオートバイを借りうけ囚人たちのあとを追った。カーボの手助けもあり、激しい銃撃戦の末馬は無事助けられ、レースは再び開始された。ゴールまであと数十メートルに迫ったが、人馬共に疲れ果てていた。ゴール前に張られたテープは、サムとルークが同時に切りおとし、長い死のレースは終わった。(コロムビア映画配給2時間7分)

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

3.0人馬一体のレース

2023年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

20世紀初頭のアメリカ西部で、人馬一体となった長距離レースが開催された。
カウボーイ(ジーン・ハックマン)、賞金稼ぎ(ジェームズ・コバーン)、紅一点(キャンディス・バーゲン)ら8人が参加した。
いろんな出来事に遭遇、人馬ともに無事にゴールにたどり着けるのか。
ちょっと長いのが残念。

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いやよセブン

4.0素晴らしかった

2020年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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吉泉知彦

3.0緊迫感が薄い

2013年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合:55点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 55
ビジュアル: 75
音楽: 65

 どういう人物がいてどういう背景があってどういう目的でこの競技に参加しているのか。ミスターの死とか囚人の恋人を持つ女とか面白いのもあるけれど、全体として参加者の一人一人の描き分けが強くない。競技の途中にはいろんなことが起こるのだが、それも淡々と進んで行って命懸けの緊迫感も薄い。1975年と比較的新しい時代の西部劇だが、その割に演出に斬新さもなく、長めの映画ではあるが半分も見たときにはすでに映画の長さを感じてしまった。

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Cape God